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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 名古屋が逆転勝利で残留への望みをつなぐ

2015年11月23日

高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 名古屋が逆転勝利で残留への望みをつなぐ

ピックアップマッチ

履正社高校 1-2(前半1-0、後半0-2) 名古屋グランパスU18

高円宮杯U-18プレミアリーグは11月22日(日)にWEST第16節を行い、8位・履正社高校(大阪)と、10位・名古屋グランパスU18(愛知)が対戦しました。

残留を争う両チームにとっては、「絶対に勝点3が必要な一戦」(名古屋・梶山幹太選手)とあり、試合序盤はこう着状態が続きました。両者、シュートまで持ち込めない中、先制点が生まれたのはセットプレーから。10分に履正社が左CKをゴール前に入れると、林大地選手、西村光明選手と頭でつないだボールがゴールネットを揺らしました。対する名古屋も23分に北野晴矢選手がゴール前で決定機を迎えましたが、粘り強い履正社の守りに阻まれ、得点には至らず。以降もロングボールを多用し、チャンスをうかがいますが、シュートに持ち込めないまま前半を折り返しました。

後半も前半同様、履正社が主導権を握る展開に。63分には牧野寛太選手のパスから相手ペナルティーエリア内に飛び出した田中駿汰選手がシュートを狙いましたが、名古屋の加藤直生選手の懸命なクリアに阻まれました。苦しい展開が続いた名古屋も、時間の経過とともにボランチが高い位置でプレーできるようになり、「前半、拾えなかったセカンドボールが拾えようになってリズムが出てきた」(梶山選手)。残り15分を切ってから、相手ゴール前に進出する回数が増え、79分にはペナルティーエリア左外で森晃太選手が倒され、FKを獲得。これを森選手が自ら決めて試合を振り出しに戻すと、87分にも森選手が途中出場の杉田将宏選手とのワンツーで相手のゴール前に進出します。シュートはGKに阻まれ、CKとなりましたが、素早いリスタートを田中彰馬選手が頭で合わせて、勝負あり。土壇場で逆転勝利を収めた名古屋が貴重な勝点3を手にしました。

監督・選手コメント

平野直樹 監督(履正社高校)
相手に勝点3を与えてしまったのは痛いです。残留を争うライバルであり、自分たちよりも下の順位にいるチームなので、せめて勝点1を奪わないといけません。同点に追いつかれても、落ち着いてパスをつなげばいいのに、ミスしてボールを失ったり、見境もなくロングボールを蹴ってしまって、リズムを失いました。プレミアリーグにいると経験を積むことができ、選手の自信につながる。来年も残るために、まずは次の試合に勝ちたいです。

安田拡斗 選手(履正社高校)
勝てた試合を落としてしまいました。終盤まで履正社のペースだったと思うのですが、そこで1点が奪えなかったのが大きかった。点が取れなくても、守り切ることはできたはずの試合だったので、今日の結果は余計に悔しいです。相手の方が勝ちたいという気持ちが強かったのかなと思うし、僕らには何かが足りない。監督からは、「ここで頑張らないと成長できない」と言われているので、次節以降は成長するチャンスをものにしたいです。

高田哲也 監督(名古屋グランパスU18)
試合序盤は主力2人がいないということで慎重になっていました。そんなつもりはないのだろうけど、やられたくないという気持ちが強かったのかなと思います。後半は運動量で上回れると予想していていたので、早い時間に追いつくことができれば、最後にもう1点が入る気はしていました。第4クールは3試合全てに勝たないとダメだと思っているので、まだ一つ目のハードルをクリアしただけに過ぎません。残り2試合も目の前の試合を一つ一つ勝つつもりで挑みます。

梶山幹太 選手(名古屋グランパスU18)
今日は試合前から強い気持ちで挑んだのですが、先制点を奪われて苦しくなりました。残り10分で2点を挙げることができ、結果的には良かったですが、うれしいだけで終わらせず、今日の結果を次につなげなければいけません。来年、プレミアリーグで過すのとプリンスリーグで過ごすのでは大きな違いがあります。チームとして、個人として成長するにも最高峰のリーグに居続けたい。あと2試合に勝たないと残留できないので、トーナメントのつもりで勝ちにいきます。

その他の試合結果

ガンバ大阪ユース 4-0(前半3-0、後半1-0) サンフレッチェ広島F.Cユース
大分トリニータU-18 2-1(前半1-0、後半1-1) 東福岡高校
セレッソ大阪U-18 2-2(前半2-0、後半0-2) ヴィッセル神戸U-18
京都橘高校 2-3(前半0-1、後半2-2) 京都サンガF.C. U-18

首位のガンバ大阪ユース(大阪)は前半のうちに、サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)から3点を奪って試合を優勢に進めると、後半もダメ押しゴールを奪って大勝。東福岡高校(福岡)との九州対決に挑んだ大分トリニータU-18(大分)は前後半に1点ずつ記録し、勝点3を手にしています。3位のセレッソ大阪U-18(大阪)は、ホームでヴィッセル神戸U-18(兵庫)と対戦。丸岡悟選手の2得点でリードして前半を折り返しましたが、後半に2点を失い、勝点1を分け合いました。京都橘高校と京都サンガF.C. U-18による京都ダービーは、島村拓弥選手のゴールを皮切りに3得点を奪ったサンガが勝利しています。

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