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高円宮杯U-18プレミアリーグ 昨シーズンをプレーバック

2015年03月27日

高円宮杯U-18プレミアリーグ 昨シーズンをプレーバック

高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグが4月11日(土)に新シーズンの開幕を迎えます(開幕戦は一つの会場で複数の試合を行うセントラル方式を採用)。本リーグは東日本(EAST)と西日本(WEST)のそれぞれ10チームがホーム&アウェイ方式の総当たり戦で順位を競い、東西のチャンピオンに輝いたチームは12月12日(土)のチャンピオンシップで年間王者を決定します。新たなシーズンの幕開けを目前に控え、今回は昨年の模様をプレーバックします。

高円宮杯U-18プレミアリーグ2014で、EASTの序盤戦を盛り上げたのは清水エスパルスユース(静岡)でした。攻撃的なサッカーを掲げ、開幕から5試合連続3ゴールを挙げるなど5連勝で首位に立ちます。その一方、プレミアリーグ昇格1年目ながら優勝を目指す柏レイソルU-18(千葉)は徹底したポゼッションサッカーで相手を攻略し、清水をピタリと追走。第9節に清水との直接対決を制してトップに立つと、その後も勝点を積み重ねていきます。シーズンを通して連敗を喫したのは一度だけ。抜群の安定感で2位に勝点差10をつけてリーグ初優勝を成し遂げました。

柏が独走でEASTを制したのに対し、WESTは終盤まで複数のチームに優勝のチャンスが残る混戦となりました。最終節でタイトル獲得を争ったのは、首位・ヴィッセル神戸U-18(兵庫)から4位の名古屋グランパスU18(愛知)まで実に4チーム。ここで神戸が京都橘高校(京都)とドローに終わる中、2位のセレッソ大阪U-18(大阪)は東山高校(京都)に3-0で勝利。最後の最後で神戸をかわしてWESTの頂点に立ちました。

東西の優勝チームによるチャンピオンシップでもC大阪の勢いは止まりません。柏戦では、序盤から高い位置でプレッシャーをかけて、柏の持ち味であるパスサッカーを阻止。中盤で奪ったボールは素早く前線の選手に預けてゴールに迫るなどシンプルに得点を狙います。60分に高田和弥選手のゴールで主導権を握ると、C大阪はこの後も夏に鍛えた走力を生かして柏に攻め手を与えません。試合は1-0のままタイムアップを迎え、C大阪が日本一の座に就きました。

今年で創設5年目を迎える本リーグ。JFAはこれまで、「大会が選手・指導者を育てる」という信念のもと、リーグ戦文化の定着を目指してきました。一発勝負を戦って終わるのではなく、年間を通して公式戦に臨むことができれば、物事を積み重ねる姿勢が生まれます。個人として、チームとして、目先の結果に捉われずに内容の伴ったサッカーにチャレンジする環境を整え、国内の高校年代のさらなるレベル向上を狙います。長いリーグ戦を経て、選手とチームはどのように変化していくか。新シーズンは目の前の試合に加えて、成長の「プロセス」にもご注目ください。

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