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京都橘、成長の証を示す1勝目 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

2015年04月27日

京都橘、成長の証を示す1勝目 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

ピックアップマッチ

京都橘高校   2-1(前半1-0、後半1-1)  ヴィッセル神戸U-18

高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第3節を4月26日(日)に開催し、京都橘高校(京都)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)が対戦しました。

試合は開始早々に動きました。2分、右サイドでボールを受けた京都橘の岩崎悠人選手が坂東諒選手との連係で中央に侵入。遠目から狙った一発が、敵将の野田知監督も「良いシュートだった」と振り返るほど豪快に神戸ゴールに突き刺さり、ホームチームに先制点をもたらします。出鼻をくじかれた神戸もすぐさま反撃に転じますが、粘り強い対応を見せる京都橘DFに苦しみ、決定機をつくることができません。42分には佐々木大樹選手のポストプレーから山本彩斗選手がゴール前でフリーとなりましたが、京都橘のGK矢田貝壮貴選手に防がれました。

神戸は後半から3トップのうち2人を代えて攻撃を活性化。この策がすぐに実り、48分にはサイドを上がった藤谷壮選手の低いクロスを入ったばかりの美馬和也選手が頭で合わせて同点に追い付きました。神戸に押し込まれる時間が増えた京都橘も負けていません。60分には矢田貝選手のロングフィードから堤原翼選手が抜け出して惜しい場面をつくるなど、カウンターから虎視眈々と追加点を狙います。

ともに2点目が奪えず、中盤で激しい攻防を繰り広げる中、待望の勝ち越しゴールを奪ったのは京都橘でした。86分にカウンターを防いだ矢田貝選手が右サイドに素早く展開します。このパスを受けた堤原選手がペナルティーエリアにロングボールを入れると、岩崎選手が猛ダッシュ。DFを振り切り、冷静に狙ったシュートがゴールネットを揺らしました。試合はこのまま終了。昨シーズン前半戦を全敗で折り返した京都橘が、第3節で今シーズン1勝目を挙げました。

監督・選手コメント

米澤一成 監督(京都橘高校)
狙いどおりの展開でした。早い時間に得点しましたが、リードした状態では進まないだろうと思っていました。ハーフタイムの「勝ち切れるかどうかが大事。同点にされても、強(したた)かに2点目を狙おう」という私の言葉に応え、選手たちは集中力を保ったまま、よく90分戦ってくれました。昨年、自分たちのやりたいことができるリーグではないことを学んだおかげで、今年は苦しい展開でも辛抱強く戦えていると思います。

坂東諒 選手(京都橘高校)
昨年はシーズン前半戦に1勝もできず、悔しい思いをしていたので、今シーズンは絶対に勝とうという気持ちが強かったです。第3節にして1勝目を奪えたことはもちろん、それがJリーグのアカデミー相手からということもあり、とてもうれしいです。個人的に決定機を外したことは悔しいですが、(岩崎)悠人のゴールをアシストできたことも良かった。ここで気を抜くのではなく、次節以降も確実に勝点を積み上げて、一つでも高い順位を目指したいです。

野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
実力の差がスコアに表れました。前半は思ったようにボールをコントロールできず、神戸の持ち味であるパスサッカーができませんでした。その中で何度か決定機をつくったのですが、それを決め切らないと、こういう結果になってしまいます。後半に見せた積極性を、なぜ前半立ち上がりから発揮できないのかというもどかしさもあります。次節からはプレーの質を高めて、勝利につなげることができればと思います。

藤谷壮 選手(ヴィッセル神戸U-18)
ピッチ状況はともあれ、精度の高いプレーができなかったことに悔いが残ります。先制点は自分のサイドからの失点。チーム全体として試合の序盤からピリピリした空気を出せていれば防ぐことができた失点だと思うので、次の試合では改善したいです。京都橘は昨シーズン最終節で引き分けに終わり、苦手意識が残る相手。その意識を払拭するためにも是が非でも勝ちたいと思っていたので、こういう結果に終わり、残念です。

その他の試合結果

大分トリニータU-18 3-1(前半1-0、後半2-1) サンフレッチェ広島F.Cユース
履正社高校 1-3(前半0-0、後半1-3) セレッソ大阪U-18
名古屋グランパスU18 1-2(前半0-2、後半1-0) 東福岡高校
ガンバ大阪ユース 2-1(前半0-0、後半2-1) 京都サンガF.C. U-18

前節、名古屋グランパスU18(愛知)から6得点を奪い大勝した大分トリニータ(大分)。2連勝中のサンフレッチェF.Cユース(広島)と対峙した今節も勢いは止まらず、3-1で勝利しました。前年王者のセレッソ大阪U-18(大阪)に挑んだ履正社高校(大阪)は、前半を無失点で折り返しましたが、後半の11分間に3失点を喫し、1-3で敗れました。連敗スタートの名古屋は、今季最初のホームゲームで東福岡高校(福岡)を迎えましたが、前半の2失点が重くのしかかり、初勝利とはならず。ガンバ大阪ユース(大阪)と京都サンガF.C. U-18(京都)の一戦は試合終了間際に山中海斗選手が勝ち越し点を奪い、G大阪が勝利。この結果、唯一連勝を伸ばしたC大阪が首位をキープしています。

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