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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 履正社が首位・C大阪から金星奪取!
2015年08月31日
ピックアップマッチ
セレッソ大阪U-18 0-1(前半0-0、後半0-1) 履正社高校
高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第12節を8月29日(土)、30日(日)に開催し、セレッソ大阪U-18(大阪)は履正社高校(大阪)との大阪ダービーを行いました。
開始から主導権を握ったのは履正社でした。「首位のセレッソは間違いなく強いチーム。今の自分たちがどこまで通用するのか楽しみな試合だった」と平野直樹監督が口にしたとおり、立ち上がりから果敢に攻撃を仕掛けます。3分には西村光明選手が左サイドを突破し、ゴール前にパスを送りましたが、菅原大空選手とは合わず。12分にも牧野寛太選手の突破からFKを獲得、川畑隼人選手が直接狙いましたが、枠をとらえることができません。対するC大阪は、相手DFへの背後を狙ったボールとサイド攻撃からチャンスをうかがいますが、「攻撃が単調すぎた」(大熊裕司監督)と決定機にはならず、スコアレスで前半を終えました。
後半も流れは変わらず、履正社のペース。小気味の良いパス回しから攻撃陣の突破へとつなぎ、相手を押し込む展開となりました。一度は阻止されても、高い位置でセカンドボールを拾って連続攻撃を仕掛けます。50分には西村選手が左サイドを抜け出し、ゴール前にパスを入れましたが、菅原選手と合いません。履正社は以降もサイド攻撃から見せ場をつくりましたが、「サイドに人数をかけすぎて、中央が手薄になった」(田中駿汰選手)ため、ゴールを奪うことができません。歓喜の瞬間が訪れたのは65分。牧野選手がグラウンダーのCKを送ると、これに走り込んだ田中選手がダイレクトで合わせて均衡を崩しました。劣勢に立たされたC大阪は選手交代によって攻撃陣が息を吹き返し、アディショナルタイムには右サイドでボールを持った松岡大智選手がドリブルからシュートを狙いましたが、山ヶ城樹選手がセーブ。このまま大阪ダービーを1-0で制した履正社が第8節から続く無敗記録を維持しました。
監督・選手コメント
大熊裕司 監督(セレッソ大阪U-18)
最近はチーム状態があまり良くありません。頭も体にも疲れが見え、プレー全体が遅れています。その影響もあって、高い位置でボールを奪うことができず、自陣に戻ってばかり。攻撃も前に行く回数が少なかったですね。試合前からある程度、苦戦することは想定していたので、我慢できればと思っていたのですが、前節と同じくリスタートから失点してしまいました。ここという場面で集中することができない今の課題が出たと思います。
松原秀模 選手(セレッソ大阪U-18)
今年、初めての連敗という結果に終わり、本当に悔しいです。チーム状態も良くなく、攻撃ではあまり前に行けなかったし、自分たちの簡単なミスからボールを奪われる場面もたくさんありました。後半は相手に押し込まれながらも耐えることができていたのに、セットプレー1本で失点してしまいました。崩されて負けたわけではないので一層悔しいです。これまで大差で負けることがなかっただけに、前節の京都U-18戦で大敗したことを引きずっているのかもしれません。
平野直樹 監督(履正社高校)
リーグの序盤はケガ人が多く、いかに相手の攻撃をしのぐかということしか考えられませんでした。でも、7月以降はベストメンバーを組めるようになり、相手の長所を抑えながら、いかに自分たちの良さを発揮するかを考えられる状態になっています。今日も高校年代では日本トップクラスのプレッシャーをかけてくるセレッソに負けることなく、自陣からボールをつなぐことができました。改善すべき点もありますが、自分たちの良さが出せた試合だと思います。
田中駿汰 選手(履正社高校)
今日は、負けると首位との勝点差が広げられてしまうけれど、勝てば差を詰めることができるので、まだ優勝の可能性が生まれる試合でした。終始、自分たちが主導権を握っていた前節の神戸戦と比べて、相手に攻め込まれる時間がありましたが、我慢強く、全員で守ることができました。前期は相手をリスペクトしすぎて結果が出ませんでしたが、最近は自分たちもできるということに気づき、「同世代に、負けたらアカン」という気持ちで試合に挑めています。
その他の試合結果
東福岡高校 3-4(前半2-0、後半1-4) 名古屋グランパスU18
サンフレッチェ広島F.Cユース 0-2(前半0-1、後半0-1) 大分トリニータU-18
ヴィッセル神戸U-18 2-0(前半2-0、後半0-0) 京都橘高校
京都サンガF.C. U-18 4-2(前半3-1、後半1-1) ガンバ大阪ユース
東福岡高校(福岡)は名古屋グランパスU18(愛知)から3点を奪い、試合を優勢に進めましたが、残り10分を切ってからの連続失点が響き、3-4で逆転負け。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と大分トリニータU-18(大分)の一戦は、前後半に一点ずつ加えた大分が勝利しています。京都橘高校(京都)をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、安井拓也選手と中坂勇哉選手のゴールによって、2-0で快勝。ガンバ大阪ユース(大阪)と対戦した京都サンガF.C. U-18(京都)は前節のC大阪に続いて4ゴールを奪い、今季2度目の連勝を達成しました。