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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 西の王者はG大阪に決定!
2015年11月30日
ピックアップマッチ
ヴィッセル神戸U-18 0-2(前半0-0、後半0-2) ガンバ大阪ユース
高円宮杯U-18プレミアリーグは11月28日(土)にWEST第17節を行い、4位・ヴィッセル神戸U-18(兵庫)と首位・ガンバ大阪ユース(大阪)が対戦しました。
G大阪が勝てば優勝が決まる大一番は拮抗した展開になりました。「今までやってきた中で、一番強かった」と神戸の中坂勇哉選手が口にしたように、序盤はG大阪がテンポの良いボール回しで主導権を握りましたが、東隼也選手を中心に粘り強く守る神戸守備陣に苦しみ、シュートまで持ち込めません。27分には市丸瑞希選手のスルーパスから武田太一選手がゴール前に飛び出しシュートを狙うも、DFに阻まれゴールを奪うことができません。
「点が入らず、0-0で試合が進んでいたので嫌な感じだった」と市丸選手が振り返るように、両者スコアレスのまま迎えた後半は、神戸が押し込む展開に。立ち上がりは連続でシュートを打たれる場面もありましたが、G大阪も守備が集中力を保って対処し、失点を防ぎます。緊迫した展開が続く中、68分に右CKを市丸選手がゴール前に送ると、「前半まったくダメだったので、後半こそはワンチャンスをものにしようと思っていた」という武田選手がヘディングで合わせ、G大阪に待望の先制点をもたらします。
G大阪は直後の71分に守備の連係ミスから、神戸の中坂選手に絶好機を与えてしまいましたが、シュートは枠の外へ。以降も同点を狙う神戸の攻撃を受けながらも、落ち着いた守りでゴールを許しません。すると、アディショナルタイムには前がかりになった神戸の隙を突いて、堂安律選手がダメ押しとなる2点目を決めて、勝負あり。要所を締めて2-0で熱戦を制したG大阪が、1節を残してプレミアリーグWEST初優勝を果たしました。
監督・選手コメント
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
結果は0-2でしたが、互いにボールを持つ時間があって内容的には互角だったと思います。ただ、ボールタッチで相手のマークを外すなど、個々の部分でガンバの方が一枚上手でした。中学生のときに3冠を獲得している世代だけあって、プレッシャーのかかる試合にも慣れているように感じました。うちはゴール前で雑な部分が出て、得点することができませんでした。後半にあったチャンスを生かせなかったのも痛かったです。
中坂勇哉 選手(ヴィッセル神戸U-18)
目の前で優勝を決められたのはもちろん、後半のチャンスを僕が決めていれば、また違った試合展開になったと思うので、余計に悔しいです。相手に押し込まれて、DFラインが低くなり、全体が間延びして苦しい試合になってしまいました。今日がホーム最終戦。今までいろいろありましたが、本当にこのチームでやってきて良かった。うれしいときも悲しいときも支え合えるチームメイトだったので、今日は勝ちたかったです。
梅津博徳 監督(ガンバ大阪ユース)
今年の高校3年生はずっとタイトルを期待されてきた世代。昨年、残り3節時点で首位に立ちながらも、優勝を逃してしまったので、今回は優勝できてホッとしています。選手たちはこれまでタイトルが獲得できず、「誰かがサボれば負けてしまう」ということを理解してくれていたと思います。今日もこれまでの経験が生きました。個人として成長しつつ、結果的に良いチームになればと思ってきましたが、いま、やっと良いチームになりつつあると思います。
初瀬亮 選手(ガンバ大阪ユース)
最近の試合は前半のうちに得点できていたことが大きかったですが、今日はヴィッセルがしっかり守ってきたのでゴールが奪えませんでした。それでもみんなの雰囲気は良く、ハーフタイムに「まだいける。ぶれるな」と言い合うことができたので、後半の2得点につながったと思います。勝てば優勝が決まる試合だったので、始まる前は緊張がありましたが、練習からチーム全員で100%を出してやれていたので、自信を持ってプレーできました。
その他の試合結果
名古屋グランパスU18 7-1(前半3-1、後半4-0) セレッソ大阪U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-1(前半2-0、後半1-1) 東福岡高校
京都サンガF.C. U-18 2-2(前半2-2、後半0-0) 大分トリニータU-18
履正社高校 3-0(前半2-0、後半1-0) 京都橘高校
セレッソ大阪U-18(大阪)をホームに迎えた名古屋グランパスU18(愛知)は、開始4分に奪った北野晴矢選手の先制点を皮切りに、前半だけで3点をマーク。後半も4点を加えて、逆転での残留に望みをつなげています。7位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、3-1で東福岡高校(福岡)に勝利。京都サンガF.C. U-18(京都)と大分トリニータU-18(大分)の一戦は、ともに前半に2点を記録したものの後半は決め手を欠き、勝点1を分け合う形に。残留を争う8位・履正社高校(大阪)と最下位・京都橘高校(京都)の対決は、3-0で履正社が勝利。この結果、京都橘の最下位が確定し、最終節を残しての降格が決まりました。