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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 横浜FMユースが快勝で後期初戦を飾る
2016年08月29日
ピックアップマッチ
横浜F・マリノスユース 5-1(前半1-1、後半4-0)柏レイソルU-18
シーズン後半戦の初戦となる高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第10節が8月27日(土)に2試合、28日(日)には3試合が開催され、横浜Fマリノスユース(神奈川)はホームの日産フィールド小机で、柏レイソルU-18(千葉)と対戦しました。
前半は両者が互いの出方をうかがう、慎重な立ち上がりとなりました。スコアが動いたのは18分。横浜FMは右CKを得ると、FW渡辺力樹選手のキックを中央でMF吉尾海夏選手がつなぎ、最後はDF板倉洸選手が押し込んで均衡を破ります。対する柏も35分、MF中川創選手のロングパスにうまく抜け出したMF大谷京平選手が冷静に左足を振り抜いて同点に追いつきます。
「トレーニングでやっていることが全く出せていない。もっと相手を見ながら試合を運ばないといけない」と、ハーフタイムに松橋力蔵監督の檄を受けた横浜FMは後半、一気に攻勢を強めます。柏も後半からFW太田泰河選手に代えてFW中村駿太選手を投入しますが、横浜FMの勢いが上回る形となりました。
58分、左サイドにこぼれたボールに反応したMF山田康太選手がクロスを送ると、ファーサイドで待ち構えた渡辺選手がヘディングで合わせ、再び横浜FMにリードをもたらします。63分にはMF佐多秀哉選手から渡辺選手へとボールをつなぎ、最後は渡辺選手のパスを受けた山田選手が冷静に決めて、3-1と柏を突き放しました。3点目を挙げて完全に試合の主導権を握った横浜FMは、73分にDF藤田一途選手が加点、81分には途中出場のMF椿直起選手が5点目を決めて勝負あり。5-1の快勝で後期の初戦を飾りました。
攻撃陣の爆発で7位から5位に浮上した横浜FMでしたが、松橋監督は「もっと積極性を持ってプレーしないといけない。前半はあまりにも消極的で、先に1点を奪えないと自信を持てないのかと思われても仕方がない」と、険しい表情。大勝の後も、チームを引き締めなおすことは忘れませんでした。
一方の柏は、永井俊太監督が「ボールが落ち着かず、テンポも生まれなかった。自分たちの弱い一面が出たと思う」と振り返ったように、本来のパスワークが発揮できませんでした。「問題は自分たちにある。もう一度見つめなおしたい」とMF中村陸選手が語ったとおり、克服すべき課題をチーム全員で共有しながら、次なる戦いに向けて準備します。
監督・選手コメント
松橋力蔵 監督(横浜F・マリノスユース)
勝ちましたが、内容には満足していません。もっと相手を見ながらプレーしないといけないと感じました。相手と味方の状況を見て、まずは前にボールを運び、それが無理ならば横にパスする。前に仕掛けることを意識して日々トレーニングしていますが、いざ実戦となるとなかなか実践できない。まだまだだと思います。高校生は「大人のサッカー」をすべき時期に入っています。選手たちには、正しい判断を下すためにピッチ上の状況を読み、そこから最善のプレーを選んでほしいと思います。自分の殻を破ることが大事になります。
原田岳 選手(横浜F・マリノスユース)
僕らの理想は相手より動いて、圧倒するサッカー。後半は走り勝つサッカーができたと思います。前半はシーズン後半戦最初の試合ということもあって全体的に硬く、スロースタートになってしまいました。ハーフタイムに松橋監督の喝を受けて、ようやくエンジンがかかりました。自分たちで集中するスイッチを入れられないことがチームの課題で、これは僕の責任でもあると思います。GKとして、もっと後ろから声を出そうと思います。
永井俊太 監督(柏レイソルU-18)
われわれの弱い一面が出た試合でした。スムーズに試合に入ることができなかった分、特に、前半は苦しみました。思いどおりにポゼッションすることができず、攻撃にテンポが生まれないまま、試合終盤まで悪い流れを引きずってしまいました。簡単なパス、通すべきパスを(相手に)引っ掛けたことで中盤が停滞し、攻撃のギアが上がらない状況を自分たちで生み出したことが反省点です。
中村陸 選手(柏レイソルU-18)
90分を通して狙いとすることができず、納得のいかない試合になりました。個人としても、ポジショニングや攻撃のテンポアップの面で工夫が足りず、いい状況をつくり出せませんでした。もっとワイドに開いてプレーするべきでしたが、中央にばかり入ってしまい、同じようなテンポ、ポジションイングでプレーを続けていたことが大きな反省点です。この敗戦を忘れず、いまから次の試合に向けてしっかりと準備したいと思います。
その他の試合結果
アルビレックス新潟U-18 1-2(前半0-0、後半1-2)市立船橋高校
清水エスパルスユース 0-1(前半0-0、後半0-1)FC東京U-18
青森山田高校 2-0(前半2-0、後半0-0)流通経済大学付属柏高校
鹿島アントラーズユース 1-2(前半0-1、後半1-1)大宮アルディージャユース
アウェイに乗り込んだ市立船橋高校(千葉)は、高宇洋選手と郡司篤也選手の得点でアルビレックス新潟U-18(新潟)に勝利。首位の座をキープしています。2位の青森山田高校(青森)は高橋壱晟選手の2得点で流通経済大学付属柏高校(千葉)を、3位のFC東京U-18(東京)は生地慶充選手の決勝点で清水エスパルスユース(静岡)を下し、ともに市立船橋を追走します。大宮アルディージャユース(埼玉)は前半と後半に1得点ずつを重ねて鹿島アントラーズユース(茨城)から勝点3を奪取。4位に浮上しています。
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