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チーム紹介vol.1 高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ
2016年03月31日
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグが4月9日(土)に開幕します。
全国を東西に分け、選抜された各10チームがホーム&アウェイ方式のリーグ戦を実施する「プレミアリーグ」は、優勝チームに「高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップ」への出場権が東西それぞれ与えられ、一発勝負で真のチャンピオンを決します。一方、各リーグの下位2チームは、次年度の「高円宮杯U-18 プリンスリーグ」に自動降格します。
本リーグは、育成年代のトップチームが日常的にハイレベルの試合を重ねていくことで、リーグ戦文化の醸成や選手、指導者のレベルアップを目的とし、日本サッカーの強化へとつなげていくことを狙いとしています。開幕戦は東西それぞれの全カードを同じ地域で行う「セントラル方式」で新シーズンが始まります。WESTはヤンマースタジアム長居と万博記念競技場で、EASTは味の素スタジアム 西競技場とアミノバイタルフィールドで開催します。
今回はWESTの下記5チームをご紹介します。
名古屋グランパスU18
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 8位】
昨季、最終節で11-0というスコアを叩き出して奇跡の残留を果たすなど、プレミアリーグ史上に残るドラマの主役になったが、今季は優勝争いの主役になるべく新しいスタートを切った。昨季まで5年間指揮を執った高田哲也氏が、育成部門を統括するテクニカル・ダイレクターに就任し、新たに山崎真監督が就任した。
新監督がチームに新たに植え付けようとしているのは、『90分間戦い抜けるメンタリティ』だ。「広島ユースのコーチ時代に何度か対戦して、『うまい』という印象があったが、精神的な脆さも感じていた」(山崎監督)。練習から球際と1対1、パススピードに厳しい要求をし、紅白戦では結果を要求する。「技術は一人一人高いので、気持ちの面で崩れなければ絶対いい結果が出せる」(MF梶山寛太選手)と、選手たちも指揮官の熱に呼応し、チームはいま大きな変貌を遂げようとしている。191cmの大型守護神・田渕佑選手、梶山選手と杉田将宏選手のダブルボランチ、左MF杉浦文哉選手、深堀隼平選手と杉本崇太朗選手のツートップなどが核となり、山崎監督が目指すサッカーを体現する。
監督コメント
山崎真 監督
今年から監督をやらせていただきますが、チームは昨年最終節まで残留争いをしました。 最終節で11点を取って奇跡的な残留を果たしましたが、高田前監督は「最初からやれ」と言われたと言っていました。今年は残留争いではなく、優勝争いをしたいと思っています。
京都サンガF.C. U-18
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 7位】
森岡隆三監督が新たに就任した昨季は、前線からボールを奪いに行く守備や、攻守の切り替えを意識した連続性など、チームに新たなスタイルがもたらされた。今季はそのアグレッシブなスタイルを継続しつつ、成績面でも結果を出すことが目標だ。献身性を備える選手が多いチームが「どんな状況、どんな試合でもピッチに立てば100%でプレーすることをいつも言ってきた。瞬間瞬間をプレーすることが結果につながると信じている」という森岡監督の哲学の下で躍進を遂げられるかに注目が集まる。
結果を出すためには昨季、多かった失点を減らしたい。攻撃的なスタイルを志向するぶん、リスクが生じるのは覚悟の上。個々の守備力向上とともに、マイボールの際の守備への備えや状況の見極めなども徹底したい。攻撃では昨季の得点源だった選手が卒業。飛び抜けた存在がいないが、多くの選手がチャンスに絡むことを目指す。継続性を持って挑む今季。個と組織のベースアップを図って、上位争いに食い込みたいところだ。
監督コメント
森岡隆三 監督
今年もプレミアリーグに出場できることを嬉しく思います。この素晴らしいプレミアリーグを通して、一人でも多くのいい選手を輩出できるように頑張っていきたいです。この中から日本サッカー界をもっともっと盛り上げていけるように、今年も良いリーグにしていければと思っています。
ガンバ大阪ユース
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 1位】
「こんな偉大な人が俺らの監督でええんかなって思う。ツネさんの顔に泥を塗れない」。そうMF食野亮太郎選手が口にするように、今季からプレミアリーグWEST王者・ガンバ大阪ユースの指揮を新たに託されたのは、元日本代表DFの宮本恒靖監督。西野朗、トルシエ、ジーコといった名監督の下でもプレーし、国内屈指の経験値を誇る指揮官の下、新たなスタートを切った。
すでにプロデビューを果たしているDF初瀬亮選手を初め、主力の大半がチームを去り、一からのチーム作りが進む中、今季の強みは「経験は少ないけど、一人ひとりの仲も良いので、チームワークでは昨年のチームに負けていない」(食野選手)こと。3トップを中心にサイドを連係で崩す攻撃やGK渡辺健太選手を中心に連携を重視した守備など組織を生かした戦いで勝点を狙う。個人としても、「昨年よりも個の力で劣ると言われるけど、自信をつければもっと伸びる選手は多い」(宮本監督)。レジェンド監督の下、連覇なるか注目だ。
監督コメント
宮本恒靖 監督
梅津前監督から非常に厳しいリーグだと聞いているので、私たちも残留を確定させられるよう、しっかりと戦っていきます。選手にはハードさを求めていきたいです。是非良い経験をさせていただきたいと思っています。
セレッソ大阪U-18
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 4位】
FW南野拓実選手(ザルツブルク/オーストリア)らフル代表選手を輩出する西の雄が、また新たな育成の取り組みを始めた。今季からU-23チームを設立し、明治安田生命J3リーグに参戦。チームには、U-18の選手も参加し、DF森下怜哉選手らが出場機会を掴んでいる。U-23の活動を兼任する選手も多く、MF上畑佑平士選手は「練習量が増えて、昨年の今の時期より2、3倍充実している」と話す。
育成環境としては理想的ではあるが、村田一弘監督が3月上旬に「なかなかまとまって選手を見られていないので、今年のチームがどれだけの力があるか分かっていない」と口にしていたように、チーム作りとしては難しさがあることも事実。プレミアリーグ開幕後も主力が揃うかは不透明だが、「選手がU-23に行くことで、生まれる出場機会を掴んで成長してほしい」と村田監督は話す。上位争いに食い込めるかは、より多くの選手を育てられるかにかかっている。セレッソ大阪U-18の育成力が試される1年と言える。
監督コメント
村田一弘 監督
選手も私もすごく楽しみにしています。大会を通じて、プロ・代表に通じる選手を育成できればと思っています。
ヴィッセル神戸U-18
【昨季の成績:プレミアリーグWEST 6位】
昨季は2012年に昇格して以来、初めて優勝争いに絡むことなく6位でフィニッシュ。一年を通して、試合ごとの波が大きく、接戦をモノにする力強さを欠いた。結果としては、「少し物足りなさが残る1年だった」(野田知監督)ものの、主力の半数近くを占めた下級生たちが経験を積み、たくましさが増した1年であったことも確か。特に攻撃は新キャプテンのMF野田樹選手ら主力が残り、野田監督は「ボールの動かし方やサイドの突破という神戸らしさで言えば、現時点で去年よりも質が高い」と話す。
「今年の子はすごく真面目な子ばかり。一生懸命やれるし、声も出る。まとまりに関しては見てきた今までのチームで一番良い」。そう指揮官が評するように、精神面での充実も今季の強み。今年に入って、ボールの受け方など戦術を細部まで突き詰めているのは、確かな手応えを感じているからだ。「目標はひとまず、残留」と、指揮官は例年どおり謙虚なスタンスを崩さないが、頂点に立った2013年に続く可能性は十分だ。
監督コメント
野田知 監督
一戦必勝、残留を目指して頑張っていきたいです。この大会を通じて、選手共々、そして自分も成長できたらと思います。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ WEST 第1節
2016年4月9日(土)
10:30 セレッソ大阪U-18 vs 大分トリニータU-18(ヤンマースタジアム長居)
13:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 東福岡高校(ヤンマースタジアム長居)
16:30 ガンバ大阪ユース vs 大津高校(万博記念競技場)
2016年4月10日(日)
11:00 京都サンガF.C. U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(万博記念競技場)
13:30 神戸弘陵学園高校 vs 名古屋グランパスU18(万博記念競技場)
※全試合入場無料