ピックアップマッチ

京都サンガF.C. U-18　1-5（前半0-4、後半1-1）名古屋グランパスU18

高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第2節が4月16日(土)と17日(日)に開催され、京都府内では、京都サンガF.C. U-18（京都）と名古屋グランパスU18（愛知）が対戦しました。

開幕戦を落とした両者、ともに勝利が欲しい一戦では、先に名古屋が仕掛けます。20分、右サイドを突破した田中彰馬選手がゴール前にクロスボールを送ると、これに反応した深堀隼平選手がゴールを奪い、均衡を崩します。「サイド攻撃がキーになると思っていた」という山崎真監督の言葉どおり、名古屋は先制した後も両サイドからチャンスを創出。守備でも、梶山幹太選手が「セカンドボールを拾えた」と話すように、相手に隙を与えません。名古屋が押し込む形で時間が進み、27分には深堀選手が2点目をマーク。42分に杉田将宏選手がヘディングで加点、3分後には右サイドを飛び出した田中選手がシュートを決め、名古屋が前半だけで4-0とリードして試合を折り返しました。

勢いに乗ったまま前半を終えた名古屋に対し、京都は「攻撃が良くなりかけたときに失点を重ね、リズムがつくれなかった」と森岡隆三監督。攻撃を立て直すため、後半のスタートから「見ている誰もがオッと思う選手」と指揮官が期待する島村拓弥選手を投入します。すると58分、京都は島村選手がドリブルから縦パスを供給。フリーで抜け出した服部航平選手のシュートがゴールネットを揺らしました。この1点を皮切りに反撃したい京都でしたが、直後の61分に左サイドを崩されると、名古屋の深堀選手にハットトリックとなる一撃を決められ、そのままタイムアップ。名古屋が5-1で勝利を収めました。

監督・選手コメント

森岡隆三 監督（京都サンガF.C.U-18）
今年のチームはこれまで以上にボールをしっかりと動かそうとしているのですが、今日はボールの失い方が悪かったです。相手の守備や、選手同士の距離感が良かったこともありますが、自分たちがボールを奪われてはいけない場所で奪われる場面が多かったように思います。今年は心が強く、最後まで戦い切るメンタルを持った選手が多いので、ここからまたタフな戦いを見せてほしい。上位に行けるように準備していきたいです。

服部航平 選手（京都サンガF.C. U-18）
U-18のチームに上がって初めての試合だったのですが、緊張は一切なく、ゴールを決めてチームを勝利に導くことだけを考えていました。それでも、遠慮してしまった部分が少しあって全く動けず、チームを勝たせることもできませんでした。得点の場面は、自分の持ち味であるゴール前に向かう姿勢を出せました。ゴールを挙げたことはうれしいですが、劣勢で流れを変える選手にならないと先はないと思っているので、素直には喜べません。次の試合でも点を決めて、今度こそチームを勝利に導きたいです。

山崎真 監督（名古屋グランパスU18）
開幕戦の0-3という結果を受けて、この1週間は必死に練習してきました。ただ、僕も選手たちも何か特別なことをしようとは思いませんでした。（開幕で対戦した）神戸弘陵学園高校から学んだことを真摯に受け止めながら、1月から積み上げてきた「攻守ともに組織で戦う姿」を見つめ直して、立て直せればと考えていました。今季初勝利を挙げることができてホッとする気持ちもありますが、今日の試合はもう終わったこと。次節に気持ちを切り替えていきたいです。

梶山幹太 選手（名古屋グランパスU18）
第1節での敗戦を受けて、この1週間、「最高の準備をしよう」とチームメイト全員で共通の意識を持って、練習に取り組んできました。しっかりと準備したこともあって、今日は序盤から自分たちが思い描いたとおりのプレーができたと思います。前半はセカンドボールを拾って速攻に移る狙いを実践できました。後半は最初に失点した後、すぐに立て直してゴールを奪い返しました。失点したとき、気持ちが折れなかったのは収穫だと思います。今日のような試合を続けていきたいです。

その他の試合結果

ガンバ大阪ユース　4-0（前半0-0、後半4-0）神戸弘陵学園高校
セレッソ大阪U-18　2-1（前半2-0、後半0-1）ヴィッセル神戸U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース　<延期>　大分トリニータU-18
大津高校　<延期>　東福岡高校

ともに連勝を狙ったガンバ大阪ユース（大阪）と神戸弘陵学園高校（兵庫）の一戦は、開幕戦同様に神戸弘陵が粘り強い守りを見せてスコアレスのまま前半を終えました。後半は一転、G大阪のペースに。52分に松本歩夢選手が先制点を挙げると、この1点を皮切りに3点を加えて、G大阪が4-0で勝利を手にしました。ヴィッセル神戸U-18（兵庫）をホームに迎えたセレッソ大阪U-18（大阪）は、前半のうちに中島元彦選手と山田寛人選手が得点を挙げます。後半に入って1点差に詰め寄られましたが、リードを守り切って連勝を飾っています。サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）と大分トリニータU-18（大分）、大津高校（熊本）と東福岡高校（福岡）の2試合は熊本県で発生した地震の影響により、延期となりました。延期後の日程は決まり次第、お知らせ致します。

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