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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 神戸が充実の内容で広島に勝利!
2016年05月09日
ピックアップマッチ
サンフレッチェ広島F.Cユース 1-2(前半0-1、後半1-1)ヴィッセル神戸U-18
高円宮杯U-18プレミアリーグは5月7日(土)と8日(日)にWEST第5節を開催し、8日(日)にはサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)がヴィッセル神戸U-18(兵庫)をホームに迎えました。
長期リーグの第1クールを締めくくる今節は、神戸にとって「優勝争いに食い込む上で重要な試合になる」(野田知監督)一戦でしたが、先発出場の予定だった安井拓也選手がウォーミングアップで負傷したため、急きょ欠場。13分には堂鼻起暉選手が相手と競り合った際に背中を痛め、交代を余儀なくされるなどアクシデントが続く中、「みんなが『頑張らなきゃ』という気持ちになってくれた」(野田監督)と選手たちが奮起します。テンポの良いボール回しで主導権を握ると、36分には野田樹選手のスルーパスから向井章人選手が先制点を奪いました。守備でも気迫あふれるプレーを披露。前線からの激しいチェックと、中盤でのボール奪取が機能し、広島攻撃陣にシュートを打たせることなく、リードして前半を折り返しました。
チャンスらしいチャンスを演出できなかった広島も、後半は「最終ラインでボールが動かせるようになって、攻撃にリズムが生まれた」(川村拓夢選手)と反撃に転じます。53分には左サイドを崩してCKを獲得。川井歩選手がゴール前に入れたクロスボールに、村山勘治選手が合わせて同点に追い付きます。以降は両者とも交代カードを切って2点目を狙いましたが、均衡した状況は崩せず。71分には神戸の向井選手が強烈なシュートを放ちますが、GK大迫敬介選手に阻まれ、勝ち越しゴールとはなりません。それでも、ドローが見え始めた89分、再び試合が動きます。相手ボールをインターセプトした神戸の向井選手が広島陣内に持ち込んでミドルシュート。DFに当たったボールはそのままゴールネットに吸い込まれて決勝点となり、2-1で神戸が勝点3を手にしました。
監督・選手コメント
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
前半は守備時に自陣に引いてしまった上、攻撃でも高い位置に出ていくことができず、自分たちの目指すサッカーができませんでした。ハーフタイムに「もっと前にいこう」と声を掛けたことで少しチームの雰囲気は良くなったのですが、攻撃は最後まで落ちつかなかったように思います。今日は負けてしまいましたが、後半は選手たちが前向きな姿勢を見せましたし、決して悪いことばかりではありません。2週間後には、(延期になった)大分戦があるので、そこでもう一度しっかり戦います。
力安祥伍 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
立ち上がりから相手にペースを握られ、自分たちの時間をつくれないまま前半が終わってしまいました。苦しい試合展開の中、みんなでうまく守れていたのですが、集中力を欠いた瞬間に失点し、悔しいです。今年は攻守ともに全員で頑張るチームで、開幕から2連勝できました。このまま連勝を伸ばせば自信がついてくると思っていただけに、今日の敗戦は残念です。気持ちを切り替えて、また次の試合から勝点3を積み上げていきたいと思います。
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
シュートを決められるチャンスが何本もあったのに、決め切れなかったことで拮抗した試合になりました。ただ、中盤の選手が長短のパスを使い分けながらタメをつくるなど自分たちらしいサッカーができましたし、内容は今シーズンの中で最も充実していました。気持ちの面でも、みんなが球際で負けることなく最後まで走り切って、本当によく頑張ってくれました。「こういうゲームができるなら、開幕からやってくれよ」と思ってしまうくらいでした(笑)。
鶴田海人 選手(ヴィッセル神戸U-18)
今節を最後にリーグが中断するので、チーム全員で「勝点3を取りにいこう。絶対に勝とう」と強く意識して試合に入りました。セカンドボールへの対応で気持ちの強さを見せたことで守備が機能し、試合の主導権を握ることができたのだと思います。開幕から2試合は勝てませんでしたが、3節の神戸弘陵学園高校戦からは最終ラインでしっかりボールを回せるようになり、チームの調子も上がりました。中断明けもこの勢いを保っていけるよう、毎日の練習に取り組みます。
その他の試合結果
大分トリニータU-18 0-1(前半0-0、後半0-1)名古屋グランパスU18
東福岡高校 1-4(前半0-4、後半1-0)セレッソ大阪U-18
ガンバ大阪ユース 3-1(前半3-0、後半0-1)京都サンガF.C. U-18
大津高校 延期 神戸弘陵学園高校
開幕戦以来の一戦に臨んだ大分トリニータU-18(大分)は、名古屋グランパスU18(愛知)と対戦。前半をスコアレスで終えましたが、54分に名古屋の杉田将宏選手にゴールを許し、0-1で敗れています。東福岡高校(福岡)とセレッソ大阪U-18(大阪)の一戦は、C大阪が松岡大智選手の得点を皮切りに前半だけで4ゴール。後半に1点を返されたものの、危なげない戦いぶりで4勝目を手にしました。ガンバ大阪ユース(大阪)は4点を奪った前節のC大阪戦に続いて今節も攻撃陣が決定力を発揮。京都サンガF.C. U-18(京都)を3-1で下しました。大津高校(熊本)と神戸弘陵学園高校(兵庫)の試合は、熊本地震の影響で延期となっています。