ピックアップマッチ

京都サンガF.C. U-18　0-2（前半0-0、後半0-2）セレッソ大阪U-18

高円宮杯U-18プレミアリーグは7月9日(土)と10日(日)にWEST第8節が開催され、京都サンガF.C. U-18（京都）はセレッソ大阪U-18（大阪）と対戦しました。

序盤の主導権を握ったのは、「首位のセレッソに勝って、波に乗りたかった」（比嘉みちよし選手）と今季初勝利を目指す京都でした。両翼の島村拓弥選手と田中康介選手を起点にサイドを制圧しながら、相手のクリアボールも高い位置で回収して二次攻撃を仕掛けるなど、厚みのある攻撃を展開します。18分には島村選手の突破から奪ったCKを大西航暉選手がヘッドで合わせましたが、これは枠の上に。24分には自陣からのロングフィードに三田尻和哉選手が反応し、C大阪GK光藤諒也選手との1対1を迎えましたが、好セーブに阻まれゴールネットを揺らせません。

対するC大阪が前半に放ったシュートは1本のみで、耐える時間が続きます。しかし、徐々にテンポのいいパス回しで試合のリズムをつかんで前半を終えると、後半開始直後の49分に最初の決定機が訪れます。自陣でのボール奪取から左前方のスペースにパスを供給すると、船津直輝選手がコーナーフラッグ付近まで突破。ゴール前に入れたクロスボールに松岡大智選手が合わせましたが、これは京都GK若原智哉に阻まれました。C大阪は55分にも再び左サイドから好機を演出。船津選手のシュートからCKを獲得すると、中島元彦選手のキックを途中出場の舩木翔選手が頭で合わせて均衡を破りました。

ペースを取り戻したい京都でしたが、島村選手が「先制されてから、完全に流れを持っていかれてしまった」と振り返ったように防戦一方となり、62分にCKから再び舩木選手にヘディング弾を決められ、2点目を献上。69分にも有水亮選手に決定的な場面を与えるなど苦しい時間が続きました。試合はC大阪が2点のリードを守ったままタイムアップ。C大阪は連勝を4に伸ばし、首位をキープしました。

監督・選手コメント

森岡隆三 監督（京都サンガF.C. U-18）
前半の内容は悪くなかっただけに、いい時間帯でゴールが欲しかったです。うまくいかない状況をきっちり耐えて、流れが来たときにセットプレーで決めるというC大阪のタフさと強さを感じる試合でした。ここまで1勝もできず、選手たちは自信をなくしていることが試合に出ているように感じます。勝たせてやれない、自分の采配の至らなさを痛感しますが、選手たちは僕よりも悔しい思いをしています。シーズン前半戦の残り試合はタフさを求めながら不安を拭ってあげたいです。

比嘉みちよし 選手（京都サンガF.C. U-18）
今日は試合前に監督から「勇気と自信を持って試合に挑もう」と声をかけられました。前半の途中までは堂々と戦うことができ、自分たちのペースだったのですが、ゴールが奪えず、イージーミスが増えたことによって相手の流れにしてしまいました。後半は完全に相手のペースに持ち込まれ、自分たちの力不足を痛感する試合でした。今日の試合を含め、先制点を許して、「ここから反撃に出よう」というときに2点目を奪われることが多く、我慢強さが足りないように思います。

村田一弘 監督（セレッソ大阪U-18）
前半は後方の選手の動きが重く、高い位置の選手だけで相手を追いかけていたため、ボールを持たれてしまいました。それでも試合を進めるうちにいい奪い方が何度か続き、選手たちも戦い方がはっきりしたと思います。今日の試合でも、修正しながら良くなっていた部分が見えました。エンジンがかかるまで時間がかかりましたが、選手、スタッフを含めいい勉強になったと思います。チャレンジするからこそ、見える課題もあると思うので、そこを改善しながら一つ一つこれからも成長していきます。

松岡大智 選手（セレッソ大阪U-18）
前半は自分たちでボールを回す時間が短く、持ち味である前線から連動してボールを奪う守備も機能せずに苦しい時間が続きました。ただ、そこで慌てずに我慢できたからこそ後半の2得点につなげることができたのだと思います。いい形でボールを奪ったときは、いい攻撃につながっていたと思うので、もっとその回数を増やしていきたいです。個人としては得点が奪えていないので課題が残りますが、チームが勝てたことはうれしいです。

その他の試合結果

サンフレッチェ広島F.Cユース　3-1（前半1-1、後半2-0）神戸弘陵学園高校
東福岡高校　4-0（前半3-0、後半1-0）大分トリニータU-18
ヴィッセル神戸U-18　4-1（前半1-0、後半3-1）大津高校
ガンバ大阪ユース　0-0（前半0-0、後半0-0）名古屋グランパスU18

暫定3位のサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は、神戸弘陵学園高校（兵庫）と対戦。1-1で迎えた後半に山根永遠選手が2ゴールを奪って勝点3を手にしました。東福岡高校（福岡）と大分トリニータU-18（大分）による九州対決は11分にマークした佐藤凌我選手のゴールを皮切りに東福岡が前半だけで3ゴール。後半にも高江麗央選手が加点し、5勝目を手にしています。大津高校（熊本）をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18（兵庫）は、前半のリードを追いつかれながらも試合終盤に3ゴールをマークし、第3節から続く不敗を維持。ガンバ大阪ユース（大阪）と名古屋グランパスU18（愛知）の一戦は最後までスコアが動かず、引き分けとなりました。

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