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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 高校サッカー界の名門が柏で激突
2016年07月14日
EAST第9節の注目試合
流通経済大学付属柏高校 vs 市立船橋高校
高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第9節が7月17日(日)に開催されます。今節の注目試合は、これまでに幾多の熱戦を繰り広げてきた流通経済大学付属柏高校と市立船橋高校(ともに千葉)の一戦です。
ホームの流経大柏は、ここ数年取り組んできたポゼッションサッカーではなく、「今年は攻守にスピーディーな戦い」(本田裕一郎監督)に着手しました。結果として、速攻に出たときの丁寧さを欠き、得点力低下を招きました。豊富な運動量が要求される中、試合終盤の失点が増え、勝点を積み上げられず。開幕から6連敗と出遅れましたが、本田監督は「何が足りなくて勝てなかったかを全て把握していた」と語ります。
リーグ中断期間には徐々に課題を修正し、インターハイの千葉予選決勝で延長戦の末、市立船橋を退けました。リーグ再開後初戦のアルビレックス新潟U-18(新潟)戦で今シーズン初の勝点を獲得。前節は無失点で柏レイソルU-18(千葉)を破るなど、復調の兆しを見せています。「市立船橋と対戦する今節も、これまでの課題を克服するための作業の一環と捉える」と本田監督。あくまでも自然体を貫きます。
一方、第1クールを無敗で終えた市立船橋は一時、首位に立つなど好調を維持しましたが、ここ2試合は勝利がありません。その要因の一つとして朝岡隆蔵監督は「選手間に慢心があったかもしれない」と分析。「インターハイ予選でもすんなりと本大会出場を決め、その勢いのまま清水エスパルスユース(静岡)に勝利した。以降、闘争心のスイッチが入りにくくなっている」と同監督は続けます。
もっとも今節は宿敵の流経大柏が相手とあって、選手たちのモチベーションは否が応でも上がるはず。「相手の戦い方に合わせず、しっかりとボールを動かして保持できるか。球際で相手よりボールを奪うことで、試合の状況も変わると思う」とキャプテンの杉岡大暉選手はこの試合のポイントを挙げます。
ライバル対決に勝ってインターハイへと弾みをつけるのはどちらか。注目の一戦は11時にキックオフされます。
監督・選手コメント
本田裕一郎 監督(流通経済大学付属柏高校)
降格に最も近い位置にいるのでプレッシャーもありますが、チーム状態は上がっています。これまで、内容的に勝ってもおかしくない試合が多かったので、もともと心配していませんでした。これからのさらなる成長に期待しています。インターハイに臨む前ですので、市立船橋との試合は正直、やりにくいです。相手もやりにくいと思いますが、われわれスタッフは選手たちが変に相手を意識しないよう、神経質にならないように心掛けるのみ。チームは一皮むけたので、今節をものにして自信を深めてもらいたいと思います。
関大和 選手(流通経済大学付属柏高校)
勢いのある前線からのプレスで、今節も完封できればと思います。90分間走り切ること、セットプレーで優位に立つことも、この一戦では重要になります。個人としては、気持ちの入ったプレーでチームを鼓舞し続けたい。しっかりとボールを回収して攻撃につなげることができれば、勝機は増すはずです。普段試合ができない強豪と戦えるのがプレミアリーグの魅力ですので、市立船橋戦も自分たちの持ち味を発揮したいと思っています。
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
流経大柏との一戦は相手のハイプレスをどうかいくぐるかがポイントになると思います。前から奪いにくる相手をうまくいなし、攻撃につなげることが理想。当然、セットプレーもカギの一つになります。私たちはプレミアリーグでは流経大柏の上位にいますが、先のインターハイ千葉予選では0-1で敗れました。選手たちにはこの現実をしっかりと受け入れた上で、チャレンジャーとして今節に臨んでほしい。第1クールで無敗を維持していたことで、選手間に慢心が生まれていた部分もあると思いますので、ここであらためて気を引き締めてもらいたいです。
杉岡大暉 選手(市立船橋高校)
全員が連動して、ボールを奪う力が市立船橋の持ち味です。勝った試合では、必ずチームとしてボールをたくさん奪っています。一人一人が責任感を持って動き、プレミアリーグで最も守備力が高く、最もボールを奪うことのできるチームになって、優勝したいと思います。U-18年代トップレベルのチーム、選手たちと本気で戦うことができるので、毎週が楽しみです。また、プロの選手と同じように週末のプレミアリーグの試合に向けて準備することで、しっかりと自己管理できるようになりたいと思います。
流通経済大学付属柏高校 vs 市立船橋高校
日時:7月17日(日) 11:00キックオフ
会場:流通経済大学付属柏高校
アクセス:●東武バス「柏の葉公園」下車、徒歩約12分
●東武野田線「江戸川台駅」東口より東武バス「流経大柏高校前」下車
プレミアリーグEAST第9節
7月17日(日)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 清水エスパルスユース(県立カシマサッカースタジアム)
11:00 FC東京U-18 vs アルビレックス新潟U-18(FC東京小平グラウンド)
11:00 青森山田高校 vs 横浜F・マリノスユース(青森山田高校)
16:00 柏レイソルU-18 vs 大宮アルディージャユース(日立柏サッカー場)
現在7位の鹿島アントラーズユース(茨城)は、ホームに同5位の清水エスパルスユース(静岡)を迎えます。直接対決を制することができれば、順位も上がります。第2クールに入って1分け2敗と勝利から見放されているFC東京U-18(東京)は、アルビレックス新潟U-18(新潟)と対戦。この一戦は、現在9位の新潟にとっても正念場です。今季、ホームで無敗の青森山田高校(青森)は、横浜F・マリノスに勝って首位ターンを目指します。直近の2試合を0-1で落とした柏レイソルU-18(千葉)は大宮アルディージャと対戦。好調の相手に対してどのようなサッカーを見せるか注目です。
JFA-TV
第9節を前に、第8節ダイジェスト映像をお届けします。