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2年生と3年生の融合を図る大津高校 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST
2017年06月30日
「全国を狙えるだけの選手がそろっている」。自らの手で全国屈指の強豪に育て上げ、これまで多くのプロ選手を輩出してきた平岡和徳前総監督(現宇城市教育長)が大きな期待を寄せるのが、今年の大津高校(熊本)です。2年生がスタメンの大半を占める若いチームながら、個の特徴を持った選手が多く、開幕戦のセレッソ大阪U-18(大阪)戦では、激闘の末に、4-4の引き分け。続く、第2節の神戸弘陵学園高校(兵庫)戦は1-1でドロー、第3節の阪南大学高校(大阪)は2-0で勝利と粘り強く勝点を積み上げ、ポテンシャルの高さを見せてきました。
順調と言えるスタートを切った大津高でしたが、以降は苦戦が続いています。第4節のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)戦から2連敗を喫すると、中断期間中に行われたインターハイの熊本県予選は準決勝で敗退。プレミアリーグの再開初戦となった前節のヴィッセル神戸U-18(兵庫)戦も1-4と大敗を喫しました。古閑健士監督は苦戦が続く理由を「うまくいった部分とうまくいかない部分がはっきりしている。うまくいっていない部分が結果に出ている」と言います。
うまくいっている部分として挙がるのは攻撃です。キャプテンの秋永柊斗選手(MF #22)も「走り勝って、ボールを奪取してからのシンプルな攻撃でゴールを奪う」と胸を張るスタイルは、今年も迫力十分。その中でも「自分の特長は得点を取ること。自分の得点でチームを勝たせたい」と意気込む水野雄太選手(FW ♯10)は開幕戦での得点を皮切りに、リーグトップの4得点をマークするなど好調を維持しています。また、185cmの大型FW大崎舜選手(♯9)のパワフルなプレーも相手の脅威になっています。彼らをお膳立てする選手がそろっていることも強みで、古閑監督が「ボールを持ったら失わないし、パスも柔らかいパスが出せる。攻撃のポイントになる選手」と太鼓判を押す松原亘紀選手(MF ♯7)の成長もここまでの収穫と言えるでしょう。
一方で、課題はリーグワーストタイの13失点を許す守備。古閑監督は「大津本来の戦う部分を見せられていない。球際や、気持ちの部分で負けてしまっている。自分たちが“やってやるぞ”という部分が薄れている」と課題を分析します。同時に2年生が主体という若さも弱みとして露呈しています。結果が出ないことで、選手が自信を失っていることから、リーグ再開後からは、「意地を見せてくれているし、たくましさも出てきた」(古閑監督)という5人の3年生をプレミアリーグのメンバーに登録。Bチームが挑む県1部リーグや、練習で気持ちのこもったプレーを見せてきた上級生の存在は心強く、前節は渡口光彦選手(MF ♯19)がチーム唯一の得点をマーク。2年生と3年生の融合が今節の鍵を握っていると言えそうです。
今節対戦するガンバ大阪ユース(大阪)は、古閑監督が「どうしても個の力の差はあると思う」と言いますが、「何とかチーム力で食らいついていきたい。泥臭くゴールを奪ったり、最後の最後まで身体を張ったり、高体連らしさを出して戦いたい」と怯む様子はありません。大津らしさを存分に発揮することで、勝点3と浮上のきっかけをつかみます。
監督・選手コメント
古閑健士 監督(大津高校)
今節、対戦するガンバ大阪さんは映像を見ても、やっぱり上手。監督が代わっても、チームとしてやることがはっきりしている印象があります。昨年はホームで大勝していますが、相手の方が格上だと思うので、積極的にチャレンジして、成長できれば。自分たちの特徴をうまく生かすことができれば、勝利も見えてくると思います。プレミアリーグは、高校年代トップクラスのチームや選手と対戦し、選手が大きく成長できる舞台なので、今年も残留したいです。
MF #22 秋永柊斗 選手(大津高校)
相手はボールポゼッションがうまい印象なので今週末の試合でもボールを持たれる時間が多いのではないかと思っています。その中でも、チーム全員が全体で連動し、身体を張り、セカンドボールを攻撃につなげるというタフに戦う意識を持って戦いたいと考えています。高校年代最高峰のリーグで毎週のように緊張感のあるゲームを戦うことで、トレーニングも基準を高く取り組めています。ただ、それだけでは足りません。大津高校の特徴である朝の自主練習や夕方のトレーニング後の時間でそれぞれが自分の課題の克服や、特長を伸ばすための練習を行い、プレミアリーグ残留、全国高校サッカー選手権大会での全国制覇を目標にしています。
大津高校 vs ガンバ大阪ユース
日時:7月1日(土) 10:00キックオフ
会場:大津町運動公園球技場
アクセス:●JR豊肥本線「豊肥大津駅」下車、タクシーで約10分
プレミアリーグEAST 第7節 7月1日(土)・7月2日(日)
7月1日(土)
15:00 柏レイソルU-18 vs 市立船橋高校(日立柏総合グランド/人工芝)
15:00 横浜F・マリノスユース vs FC東京U-18(日産フィールド小机)
7月2日(日)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 青森山田高校(県立カシマサッカースタジアム)
16:00 清水エスパルスユース vs 大宮アルディージャユース(清水ナショナルトレーニングセンター/J-STEP)
16:00 京都サンガF.C. U-18 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
プレミアリーグWEST 第7節 7月1日(土)
7月1日(土)
11:00 アビスパ福岡U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(福岡フットボールセンター)
17:00 セレッソ大阪U-18 vs 阪南大学高校(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 神戸弘陵学園高校(いぶきの森球技場)
18:00 東福岡高校 vs 米子北高校(東福岡高校)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
2017/4/8(土)~2017/12/10(日)
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