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大津高が原点回帰で首位・神戸との一戦に臨む 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 第15節
2017年10月05日
第15節の注目試合 ヴィッセル神戸U-18 vs 大津高校
高円宮杯U-18プレミアリーグWESTは、7日(日)~9日(月・祝)にかけて第15節を開催し、首位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、いぶきの森球技場で7位の大津高校(熊本)と対戦します。
昨シーズンはチーム史上最多タイの勝点を手にし、3位でシーズンを終えた神戸でしたが、多くの主力が入れ替わった今年は、シーズン前からチームの伝統とも言えるパス回しにミスが目立ち、苦戦も予想されました。しかし、「想像以上の結果を残してくれている」と野田知監督が驚くように、蓋を開けてみれば、開幕から順調に白星を重ね、前期を首位で折り返すことに成功。4年ぶりのWEST制覇も視野に入る状態でシーズン終盤を迎えます。
好調を支えるのは、アグレッシブな守りです。野田監督が、「今年はテクニカルな選手は多くないけど、フィジカルが強い選手はいる。彼らの良さを生かした戦いが試合を重ねる中で確立できたのが大きかった」と話すように、球際で強さを発揮する谷川勇磨選手(MF ♯6)や前川智敬選手(DF ♯2)らの活躍により、ここまでの失点はリーグ最少の9失点。攻撃も高い位置でのボール奪取からスピードのある池田修志選手(FW ♯14)や佐々木大樹選手(MF ♯13)が要所で得点をマークし、勝利を手繰り寄せてきました。第3クールの締めくくりとなる今節も、今年の神戸らしさを発揮し、白星を目指します。
対する大津は、後期に入り2連勝と幸先の良いスタートを切りましたが、第12節の阪南大学高校(大阪)戦からは3連敗と調子を落としています。ブレーキの原因になっているのは、失点の多さ。前半は互角以上の試合展開を繰り広げながらも後半に連続失点を許し、勝点を逃がす試合が続いており、古閑健士監督は「ボールのあるところに人が付いて行けていない。アプローチの距離が早さや強さを改善しようとしている」と課題を分析しています。
浮上に必要なポイントとして指揮官が挙げるのは「サッカーの基本的な部分」。「戦うこと、声を出すことなど、サッカーに思い切り取り組む意識をもう一度見つめ直そうとしている」と続けるように、連敗を止めるためには気迫のこもったプレーが欠かせません。また、神戸と前期にホームで対戦した際は1-4で敗戦しており、リベンジのためには守備の安定も不可欠です。チーム全体でサッカーの原点を見つめなおし、守りを立て直せるか。2年連続でのプレミア残留と3年ぶりの全国高等学校サッカー選手権大会出場を目指すチームにとって、今節は大きな分岐点と言える一戦になりそうです。
監督・選手コメント
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
大津は組織的に守備をして、カウンターを狙ってくるイメージがあるので、今節はチームのバランスが崩れないように意識したいです。コンパクトに守って、ボールを保持して押し込む状態をつくり試合に挑めればと考えています。現時点では首位に立っていますが、ポイント差が離れているわけではありません。4~5チームに優勝の可能性があるので、一試合一試合戦っていくだけ。選手は今の順位を意識はしていると思いますが、タイトルを考えるのはまだ早いと思っています。
MF #6 谷川勇磨 選手(ヴィッセル神戸U-18)
僕たちのストロングポイントは攻守においてハードワークができるところと、ロングスローを含めたセットプレーの得点力です。前線からのプレスでボールを奪い、積極的にゴールに向います。セットプレーも細部にこだわってトレーニングしているので、劣勢の中でも得点をもぎ取る自信があります。大津高校には前線にスピードのある選手やテクニックの高い選手がいます。前期対戦したときには、一瞬の隙を突かれて失点したので、ボールの失い方に注意することと、徹底したリスク管理を90分間続けたいと思います。
古閑健士 監督(大津高校)
連敗をしているので選手たちはどうしても悲観的になっている部分というのはあるかもしれませんが、ポジティブに考えながら、前向きにやっていかなければ流れを変えることができません。選手も「もう負けたくない」と思っているはずですので、もう一度気持ちを入れて練習に取り組む必要があります。神戸は代表選手がいるだけでなく、組織としても出来上がっている印象があるので、ボールを奪いにいく姿勢やゴールを守る意識を徹底しつつ、きっちりチャンスをものにしていきたいです。
ヴィッセル神戸U-18 vs 大津高校
日時:10月7日(土) 16:00キックオフ
会場:いぶきの森球技場
アクセス:●地下鉄「西神南駅」から市バス「ハイテク4番」下車、徒歩約10分
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグWEST 次節 第15節 スケジュール
10月7日(土)
11:00 米子北高校 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(どらドラパーク米子陸上競技場)
16:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 大津高校(いぶきの森球技場)
10月8日(日)
16:00 セレッソ大阪U-18 vs 神戸弘陵学園高校(ヤンマースタジアム長居)
10月9日(月・祝)
11:00 アビスパ福岡U-18 vs 阪南大学高校(福岡フットボールセンター)
11:00 東福岡高校 vs ガンバ大阪ユース(東福岡高校)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
全国を東西各10チームずつのブロックに分け、年間を通しホーム&アウェイ形式で合計18試合を戦い東西の王者を決定する。両者が相撃つチャンピオンシップで真のU-18年代王者を決定する大会。
大会期間:2017年4月8日(土)~2017年12月10日(日)
日程・結果、順位表など大会情報はこちら
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