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G大阪が意地のドローで神戸の優勝を阻む 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 第17節
2017年12月04日
ピックアップマッチ
ヴィッセル神戸U-18 1-1(前半0-0、後半1-1)ガンバ大阪ユース
高円宮杯U-18プレミアリーグWESTは12月2日(土)、3日(日)に第17節を行い、首位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)と3位のガンバ大阪ユース(大阪)が対戦しました。
条件次第で神戸の優勝が決まる一戦で、立ち上がりから試合の主導権を握ったのは、G大阪でした。G大阪にとって今節は、優勝も降格もない状況でしたが、「目の前で優勝を見たくないという思いが強かった」と話す奥野耕平選手(MF #15)ら中盤の選手がパス回しから、2列目で自由自在に動き、チャンスをうかがいました。32分には相手DFのクリアミスから原田烈志選手(FW #41)が無人のゴールを狙いましたが、枠を捉えることができません。対する神戸は、佐々木大樹選手(MF #13)が「守備が頑張ってくれて、相手を自由にさせなかった」と振り返ったように、集中力を保った守りで要所を封じ、前半を無失点で終えました。
後半も両者決定機を生かすことができず、拮抗した展開が続く中、73分に神戸が先に動きました。「勝負所で入れようと思っていた」(野田知監督)秋山駿選手(FW #9)と池田修志選手(FW #14)を投入し、攻撃を活性化させると、83分にはGKのスローインを受けた船越大夢選手(MF #8)がドリブルで相手のマークを引き寄せ、右サイドのスペースにパスを配給しました。反応したのは、「自分が出たら点を取ろうと思っていた」と振り返る秋山選手。フリーのままゴール前まで持ち込むと、落ち着いて右足シュートをたたき込み、神戸が均衡を崩しました。以降は神戸が逃げ切り体勢に入りましたが、試合終了間際の90分にG大阪が好機をつくります。CKのこぼれ球がゴール前で混戦になると、塚元大選手(FW #37)が押し込み、1-1で試合終了を迎えました。
監督・選手コメント
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
流動的に動く相手の中盤を警戒しており、なるべくセンターバックよりも前でボールを奪おうと考えていたのですが、守備の部分で小林(友希)がコーチングで締めてくれました。いつもと少し違う守備のやり方でしたが、ピンチも少なかったので、よくやったと思います。勝てなかったのは残念ですが、選手たちには「悔しい顔をするな。もう1試合で全てが決まるから、自信を持て」と伝えたので、あと1つのゲームに全力をかけます。
DF #5 本山遥 選手(ヴィッセル神戸U-18)
勝てば優勝に大きく近づく一戦だったので、リスクを冒さずに行こうと考えていました。ガンバは中盤にテクニカルな選手が多く、ボールを持たれる時間が長かったのですが、最後の所を崩されないように意識していました。理想的な時間に先制点を取れたのは良かったのですが、最後のところで失点し、勝てなかったのが残念です。今節での優勝は果たせませんでしたが、落ち込む内容ではありません。来週、しっかり勝てば優勝できると思うので、落ち込まずに準備します。
實好礼忠 監督(ガンバ大阪ユース)
相手の球際の強さや戦う姿勢に圧倒され、前半は何もできませんでした。攻撃も相手DFの裏を取る動きが少なく、コンパクトな戦いを狙ったヴィッセルの策にはまってしまいました。後半は、交代選手の働きによって、攻撃が良くなりましたが、先制点を取られました。ただ、今年は苦しい試合をたくさん経験してきたので、失点してもまったく士気が落ちず、同点に追いつけて良かったです。最後の1週間になりますが、これまで通り良い競争の中で試合に挑めればと思います。
MF #15 奥野耕平 選手(ガンバ大阪ユース)
前半はうまくボールを動かし、ガンバペースで試合を運べたと思うのですが、攻撃の起点を作ることができませんでした。相手よりフィジカル面では劣っている分、球際で頑張らなければいけないはずが、消極的になっている選手がいたため、失点にも繋がったと思います。それでも、試合内容では負けていなかったので、全員が自分たちに自信を持っていました。先制されてもへこまないのが今の僕らの強さで、全員が“やってやる”という気持ちを持っていたのが、引き分けにつながったと思います。
その他の試合結果
大津高校 1-0(前半0-0、後半1-0)米子北高校
神戸弘陵学園高校 2-0(前半0-0、後半2-0)阪南大学高校
東福岡高校 2-3(前半1-1、後半1-2)アビスパ福岡U-18
セレッソ大阪U-18 0-1(前半0-0、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
5連敗中だった大津高校(熊本)は、57分に奪った大崎舜選手(FW #9)のゴールで米子北高校(鳥取)を下しました。2年連続でのプレミアリーグ残留に向けて、勝点3がほしい神戸弘陵学園高校(兵庫)は、スコアレスで迎えた後半に2得点を奪い、阪南大学高校(大阪)に勝利。負ければ降格が決まるアビスパ福岡U-18(福岡)は、大畑弥久選手(MF #13)のハットトリックによって、東福岡高校(福岡)とのダービーを制し、逆転での残留に望みをつなぎました。首位の神戸を追う2位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、69分に生まれた川村拓夢選手(MF #7)のゴールでセレッソ大阪U-18(大阪)に勝利。この結果により、広島と神戸が勝点で並びましたが、得失点差で神戸が上回り、最終節を迎えることになりました。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグWEST 次節 第18節
2017年12月10日(日)
13:00 ガンバ大阪ユース vs 米子北高校(OFA万博フットボールセンター)
13:00 阪南大学高校 vs ヴィッセル神戸U-18(阪南大学高見の里グラウンド)
13:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs 神戸弘陵学園高校(吉田サッカー公園)
13:00 アビスパ福岡U-18 vs 大津高校(雁の巣レクリエーションセンター)
13:00 東福岡高校 vs セレッソ大阪U-18(東福岡高校)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
全国を東西各10チームずつのブロックに分け、年間を通しホーム&アウェイ形式で合計18試合を戦い東西の王者を決定する。両者が相撃つチャンピオンシップで真のU-18年代王者を決定する大会。
大会期間:2017年4月8日(土)~2017年12月10日(日)
日程・結果、順位表など大会情報はこちら
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