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トヨペットクラブが連覇達成。第13回全国シニア(50歳以上)サッカー大会の頂点に!
2014年07月01日
6月30日(月)、第13回全国シニア(50歳以上)サッカー大会の3日目を北海道帯広市で開催しました。最終日のこの日は準決勝2試合と決勝戦を行い、1次ラウンドを勝ち抜いた4チームが日本一を目指して熾烈な戦いを繰り広げました。
準決勝
アルフット安曇野シニア 1-1(PK7-6、前半1-1、後半0-0) 兵庫シニア50選抜
トヨペットクラブ4-0(前半4-0、後半0-0) 愛知シニア50
前年度準優勝の兵庫シニア50選抜(兵庫)と、3連続4強進出となったアルフット安曇野シニア(長野)の一戦は、前半ともに1点ずつ奪いましたが、後半はスコアが動かず、PK戦に突入しました。両チーム5人でも決着がつかず、サドンデスまでもつれましたが、9人目のキッカーをアルフット安曇野シニアのGK大久保正利選手がストップ。続くキッカーがきっちり決めて、アルフット安曇野シニアが初の決勝進出を決めました。
昨年度の王者、トヨペットクラブ(東京)は5分の大田武彦選手のゴールを皮切りに、前半だけで4得点を奪う猛攻を見せて、愛知シニア50(愛知)に4-0で勝利。連覇に王手をかけました。
決勝
トヨペットクラブ 1-0(前半0-0、後半1-0) アルフット安曇野シニア
昨年の準決勝でも対峙した両チームによる決勝は、拮抗した展開となりました。立ち上がりから、ボランチの渡沼光章選手、大貫啓一選手を中心にボールを動かし、厚みのある攻撃でトヨペットクラブがチャンスを生み出しましたが、「昨年は0-3で負けたので、今回はしっかりとブロックをつくり、守備から入った」(内田博章選手)アルフット安曇野シニアの守備陣を崩し切れず、ゴールが奪えません。スコアレスで迎えた後半、1点を狙うトヨペットは大貫選手を前線に上げ、サイドから手数をかけず前線へとつなぐ攻めを徹底します。すると後半8分、大貫選手のポストプレーから右サイドへと展開。細かいパスでペナルティーエリアに侵入し、最後は大貫選手が倒れながらも左足でシュートを放つとこれがネットを揺らし、トヨペットクラブが先制に成功しました。ビハインドに陥ったアルフット安曇野シニアも反撃に転じるも、決定打を放つことはできません。結局、試合は1点を奪った後も攻撃の姿勢を貫き、有効に時間を使ったトヨペットクラブが逃げ切りに成功。連覇を達成しました。
選手コメント
中野茂 監督(トヨペットクラブ)
藤枝での前回大会で優勝し、今年は連覇を目標に練習してきました。普段、東京都のシニアリーグで相手チームに鍛えてもらったことで、弱点を修正できたのが勝因だと思います。また、厳しい試合に勝つため、全員が日ごろから個人トレーニングを積み重ねてきたことが良かったと思います。1次ラウンドと準決勝までは順調でしたが、決勝戦は苦労しました。引き分けになって、PK戦まで行かないか心配していたので、優勝することができてホッとしています。シニアサッカーの魅力は、みんなでお風呂に入って、ワイワイ飲みながら試合を振り返ることなので、今日はこの後が楽しみです。
内野真理 選手(トヨペットクラブ)
昨年は優勝したものの、最後はPK戦での決着でした。今年はすっきり勝利することができたので、うれしいです。トヨペットクラブは関東大会や全国大会は今年で4回目の出場。初めてのときは要領を把握できず、試合への準備が整っていませんでしたが、大会に参加し続けることで経験を積み、慣れたことが大きいと思います。今大会はケガで試合に出られない選手も全員、帯広に来て、準備や球拾いをしてくれました。そのおかげでチームが一つになることができた点も良かったです。シニア年代は体が衰えているので、そこに頼らない組み立てや試合運びが重要になります。本来、サッカーが持つ魅力が詰まっていると言えますが、本当に頭を使うので、疲れます(笑)
赤羽岳彦 代表兼選手(アルフット安曇野シニア)
昨年は準決勝でトヨペットクラブと対戦し、0-3で負けました。今回は、昨年と同じように戦っていては勝てないだろうと思って守備を重視しました。前半を0-0で終えたのは作戦通りでしたが、先に点を奪われてしまい、プランが崩れたことが痛かったです。決勝まで勝ち進んだ以上、優勝したかったので悔しい気持ちはありますが、持てる力を全て出し切ったので満足しています。この大会に出て4回目。出場するたびに失敗しながら、ピッチ外の部分も含めて少しずつ成長してきました。この歳になって成長する機会なんてそう多くないので、うれしいです。メンバーの多くが子どもたちを指導しているので、今回の結果は子どもたちの刺激にもなると思います。
内田博章 選手(アルフット安曇野シニア)
今日の決勝は、大会3日間で5試合目だったので正直、疲れました。前半はうまく戦えたと思うのですが、後半は前線に入った相手の24番(大貫啓一選手)への長いボールが多くなり、走る距離が増えたので厳しかったです。体力面はもちろん、一つ一つのプレーの差や、最後の1メートル、2メートルでの走りの差が大きかったと思います。シニアサッカーに参加していると、高校時代に戦った選手たちとまた一緒に戦うことができるので、うれしいです。(トヨペットクラブの)大貫選手は、僕が豊科高校でプレーしていたとき、インターハイや国体で対戦した選手。当時は差を感じたけれど、年齢を重ねて経験を積んだことで追いつけた部分もあると思いますし、それがシニアサッカーの魅力だと言えます。
JFA-TV
最終順位
優勝:トヨペットクラブ
準優勝:アルフット安曇野シニア
3位:兵庫シニア50選抜、愛知シニア50