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第16回全国シニア(60歳以上)サッカー大会 し烈を極めた4強争い
2016年06月06日
第16回全国シニア(60歳以上)サッカー大会と、シニア(70歳以上)サッカーフェスティバルの大会2日目が6月5日(日)に開催されました。60歳以上のカテゴリーでは1次ラウンドの第2節と第3節が行われ、2次ラウンドに進出するチームが決定しました。
グループAを首位通過したのは、宮城フェニックスサッカークラブ(東北2/宮城)。室蘭シニア60サッカークラブ(北海道)との第2節に3-1で勝利すると、続く第3節は信州惑々サッカークラブ(開催地/長野)と引き分け、無敗で2次ラウンド行きを決めました。FC延岡(九州2/宮崎)は第2節と第3節で連勝を飾りましたが、一歩及ばず。宮城フェニックスサッカークラブと勝点1差の2位で大会を終えました。
グループBでは、兵庫県シニア60選抜(関西/兵庫)と東京都選抜(Lazos2011)(関東1/東京)が激しい首位争いを繰り広げました。第2節の直接対決を0-0で終えた後、東京都選抜は鳥取県シニアSC60(中国2/鳥取)に5-0で快勝。高知昭和OB会(四国2/高知)との試合を控える兵庫県シニアにプレッシャーをかけます。その兵庫県シニアは前半に2点を奪い、後半アディショナルタイムにCKから岡中正安選手がヘディングで3点目をマーク。東京都選抜と兵庫県シニアは、勝点、直接対決、得失点差の全てで並び、2次ラウンド行きは抽選で決定することに。両チームの代表者がコイントスを行った結果、東京都選抜の2次ラウンド進出が決まりました。
グループCでは広島県選抜60(中国/広島)が勝負強さを発揮。3試合連続無失点と安定した守備をベースに、3連勝で首位通過しました。愛知県選抜(東海/愛知)は第2節に徳島カバロスシニア(四国1/徳島)、第3節に福井フェニックスOV60(北信越/福井)を下しましたが、第1節の敗戦が響き、2次ラウンド進出は叶わず。それでも選手たちは清々しい表情で大会を後にしています。
埼玉県シニア60(関東2/埼玉)と福岡六十雀フットボール倶楽部(九州1/福岡)は、グループDでデッドヒートを展開。両者ともに1勝1分けで迎えた第3節、埼玉シニア60がSUPER GOAL 3(北海道2)に4-0で快勝したのに対し、福岡六十雀は秋田シニアサッカークラブ(東北1/秋田)に0-1で敗北。この結果、埼玉シニア60が2次ラウンドに進むこととなりました。
大会最終日の6月6日(月)は、2次ラウンド(準決勝)と決勝を開催します。
選手コメント
岡中正安 選手(兵庫県シニア60選抜)
自分たちは普段、神戸市シニアリーグで定期的に試合を行っています。それ以外に、50歳のチーム相手に練習を積んでいることが、基礎体力の維持につながっていると思います。チームにいるのは、社会人時代にボールを蹴っていた仲間ばかり。僕たちが40歳になったときに神戸市シニアリーグが創設されたので、20年ほど、ずっとサッカーを続けています。自分は67歳なのですが、60代前半の「若い選手」がどんどん同じカテゴリーに入ってくるから、こちらは賢いプレーで対抗しないと(笑)。まだ上達できると思って練習しています。
南本龍生 選手(兵庫県シニア60選抜)
抽選の結果、2次ラウンドに進むことができませんでしたが、仕方ありません。後半アディショナルタイムに同点ゴールを挙げた岡中さんに、「抽選会に持ち込んでくれてありがとう」という気持ちです。大会を振り返ると、決めるべき場面で決められませんでした。個人的にもゴールを挙げられず、悔しいです。必死で頑張っていたのですが、首位の東京都選抜にわずかながら力が及ばなかったということでしょう。でも、こういう真剣勝負ができるのは楽しいです。日常生活の中で、本気で叫んだり、喜んだりすることはなかなかありません。来年も全国の舞台に戻ってきたいと思います。
和知章 選手(東京都選抜/Lazos2011)
全国大会は普段の試合と全く違います。仲間の顔色も変わるくらいの緊張感の中、2次ラウンド進出が決まってホッとしました。GKとして「自分が点を入れられなければ負けることはない」と思っていますが、ゴールの隅を狙われると、やはり怖い(笑)。特に高いボールに対応するときは、大げさなようですが、これが最後のプレーになるかもしれないという覚悟を持っています。大変なポジションですが、その分、やりがいがあるので、やめられません。
鈴木正樹 選手(高知昭和OB会)
神奈川に住んでいるのですが、今回は知人に誘われ、高知昭和OB会の助っ人として出場しました。大会を通して失点が多く、GKとしては苦しい戦いを強いられました。ボールの失い方が悪いと相手は余裕を持ってシュートを打ってくるので、なかなか防ぎ切れません。それでも一本、ナイスセーブを見せることができれば最高です。FWがゴールを挙げた以上の喜びがあると、個人的には思っています。こういうハイレベルな大会だからこそできるプレーもありますし、それは選手として幸せなことです。
JFA-TV
2016年度 第16回全国シニア(60歳以上)サッカー大会
2016年6月4日(土)〜2016年6月6日(月)
[長野県松本市]松本平広域公園総合球技場(アルウィン)、松本平広域公園芝生グラウンド、松本平広域公園多目的球技場、松本市かりがねサッカー場、松本市サッカー場(長野県フットボールセンター)
大会情報はこちら
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