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高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会が開幕!神村学園、G大阪などが1回戦を突破
2019年12月22日
高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会が、12月21日(土)に開幕しました。大会初日にはコーエィ前橋フットボールセンターとJ-GREEN堺で1回戦16試合が行われました。
ピックアップマッチ1
神村学園中等部(九州3/鹿児島) 8-4(前半4-1、後半4-3)徳島ヴォルティスジュニアユース(四国1/徳島)
神村学園中等部と徳島ヴォルティスジュニアユースの対戦は、開始30秒も経たないうちに動きました。神村学園中が前線へとボールを送り、福田師王選手が放ったファーストシュートがゴールネットを揺らしたのです。徳島も9分後にはCKから押し込み追いつきますが、神村学園中は勢いを落としません。組織的に動いてボールをからめ取り、素早く前線に送ると18分、抜け出した福田選手がGKもかわして再びリードをもたらしました。福田選手は前半に放った全4本のシュートを全て決め、4得点の大活躍でした。
後半に入っても52分までに神村学園中が3点を追加しますが、徳島は顔を下げませんでした。選手たちがそれぞれパスやシュートでゴールへの意識を表現。54分に廣永琉樹選手がインターセプトから反撃のゴールを決めると、7分後には藤原優志選手もゴールを挙げました。その後も攻めの姿勢を打ち出し、廣永選手が終了間際にも得点しましたが、神村学園中が8-4で勝利。初出場だった前回出場の2014年度大会には到達できなかった、2回戦へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
清水エスパルスジュニアユース(東海1/静岡) 0-2(前半0-1、後半0-1)ガンバ大阪ジュニアユース(関西2/大阪)
清水エスパルスジュニアユースとガンバ大阪ジュニアユースという、ともに複数回の優勝を誇り、名手を輩出してきたクラブ同士が、早くも初戦で顔を合わせました。名門同士の激突は、開始5分にゴールが生まれました。鋭さを見せるガンバの攻撃で、鈴木大翔選手のシュートはポストをたたきますが、中盤の底からゴール前に進出していた桒原陸人選手が頭で押し込んだのです。
ドリブルによる個人で打開できる選手がいるG大阪に対して、清水は球際でも力強く戦い、攻撃に移ると早めに前線へ送るボールも交えてチャンスをうかがいます。9分にはGKの好セーブに防がれたものの田中侍賢選手が抜け出し、20分には渡邊啓佳選手のシュートが惜しくもゴール左に外れました。
後半に入っても懸命の攻防が続きましたが、流れを引き寄せたのはG大阪でした。CKのチャンスで、ファーサイドにいた髙橋隆大選手がこぼれ球を力強くゴールに突き刺したのです。リードを広げたG大阪は、清水の速攻にひやりとする場面もありながら、試合をコントロールするようになります。時折、個人の突破力を示すなどして、後半だけでシュートは9本。G大阪が2-1で名門対決を制しました。
監督・選手コメント
大迫塁 選手(神村学園中等部)
たくさん点を取れたのは良かったのですが、失点も多かったことは次への課題になります。ヴォルティスさんは全体的にパスがうまいし、前線の選手のパスが特にうまかったので、しっかりやろうと思ったのですが、最後まで対応しきれず、失点が多くなってしまいました。この大会は今シーズン最後の大会なので、まずは楽しみながら、チャレンジャー精神を持って戦っていきたいなと思います。上に行ける力はあると思うので、しっかり1試合ずつ頑張っていきたいです。
薮内敏郎 監督(徳島ヴォルティスジュニアユース)
早すぎる失点は予想外というか、選手の緊張もあり、自分たちのミスから点を取られてしまいました。でも、そういうところも含めて実力なので、この経験を持ち帰って次に成長していけばいいかなと思っています。選手たちはベスト4まで進みたいと言っていました。それに向けて良い準備をして、選手に自信を持たせてグラウンドに送り出すのが私たちの仕事です。選手だけではなく、スタッフもこういう経験をこの先、いかに子どもたちに落とし込んでいけるかが大事だと思っています。
桒原陸人 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
エスパルスは優勝候補だし、これまでも引き分けたり負けたりしていたので、今日は絶対に勝とうと皆で気合いを入れていました。最初から全員で声を出して、今までにないくらいに戦えていました。先制点には、自分でもびっくりしました。点を決めるタイプじゃないのに、僕のところにこぼれてきました。僕らは仲が良くて、全員で明るく一つになって戦えるのが強みです。最後の大会なので優勝しか考えていないし、このメンバーだったらできると思います。
岩下潤 監督(清水エスパルスジュニアユース)
要所で、ぶつかり合いだけではなく、技術などの1対1の足りなさが出ていたし、選手たちもそう感じたと思います。これまではできていても、強い相手には通用しないこともあります。そういう時に次に何ができるかという引き出しを増やしてほしいし、今日の経験を次のカテゴリーで生かしてほしいですね。惜しいところで決め切れなかったのは、やはり質の問題で、偶然ではありません。私も頑張って指導をしていかなければいけないな、と感じさせられました。
大会期間:2019年12月21日(土)~2019年12月28日(土)
会場:
1回戦~準々決勝
コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)、前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場(群馬県)、J-GREEN堺(大阪府)
準決勝~決勝
味の素フィールド西が丘(東京都)
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