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神戸、鳥栖などが西が丘での準決勝に駒を進める 高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会
2019年12月25日
高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会は12月24日(火)、前橋総合運動公園(群馬県)とJ-GREEN堺(大阪府)で準々決勝4試合を行いました。
ピックアップマッチ1
ヴィッセル神戸U-15 4-3(前半0-1、後半2-1、延長前半1-0、延長後半1-1)セレッソ大阪西U-15
ヴィッセル神戸U-15(関西1/兵庫)とセレッソ大阪西U-15(関西3/大阪)の関西対決は、激しい打ち合いとなりました。4分に木下慎之輔選手との連携から、末谷誓梧選手がゴールを奪ったC大阪西のペースで試合が進みましたが、2点目が奪えないまま前半を終えました。
苦戦が続いた神戸も後半に入ると、けがの影響でスタメンから外れたエースの宇治頼人選手を投入。「夏は決勝トーナメントの1回戦で負けて悔しい思いをしたので、冬は絶対に日本一を取りたい」と意気込む宇治選手は、ピッチに入った直後の59分に左サイドでボールを奪うとミドルシュートをゴール右上に叩き込み、同点に追いつきました。勢いに乗った神戸は、68分にもCKのこぼれ球を冨永虹七選手が押し込み、勝ち越しに成功しましたが、後半終了間際の80+2分に、C大阪西の鈴木聡太選手にゴールを決められました。
延長戦でも両チームの勝利への意欲は落ちません。85分に左サイドを仕掛けた宇治選手がゴール前にこぼれたボールを冷静に決めて神戸が再びリードを手にしました。95分にC大阪西の和田健士朗選手にFKを直接決められ、三度目の同点となりましたが、直後の97分に蘓鉄航生選手が勝ち越し点を決めて勝負あり。4-3で熱戦を制した神戸が4強に名乗りを上げました。
ピックアップマッチ2
サガン鳥栖U-15 1-0(前半1-0、後半0-0)Forza’02
第2試合は、夏の日本クラブユース選手権(U-15)大会の王者であるサガン鳥栖U-15(九州1/佐賀)に準々決勝で唯一のタウンクラブとなったForza’02(関東8/東京)が挑む展開となりました。「鳥栖が強いのは分かっていたけど、前から積極的に行こうと話していた」と田村賢司選手が振り返る通り、Forza’02は試合開始と共に前線からアグレッシブなプレスを披露。ボールを奪うと、果敢に鳥栖ゴールへ向かいました。
序盤はForza’02の勢いに飲まれた鳥栖でしたが、時間の経過と共に「相手のプレッシャーに苦しんだけど、選手同士で話し合えて対応できた」(福井太智選手)。前半のうちに選手交代も行い、攻撃の活性化を図ると、31分には入ったばかりの北島郁哉選手が左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。反対サイドから飛び込んだ浦十藏選手が合わせて、鳥栖が先制しました。
後半は積極的に攻撃のカードを切り、走力を前面に押し出した戦いを続けたForza’02が鳥栖を押し込みました。鳥栖はクリアボールも拾われ、思い通りに攻撃ができない時間帯が続きましたが、「自分たちのやりたいサッカーができなくても、勝利への思いを全員が持って100%の力でボールを追いかけた」(福井選手)と懸命に応戦し、失点を阻止。そのまま鳥栖が逃げ切り、夏冬制覇にまた一歩前進しました。
監督・選手コメント
岡本歴大 監督(ヴィッセル神戸U-15)
とにかく疲れる試合でした。ボールを動かされるのは想定していたのですが、序盤は守備が後手に回り、戦いにずれが生まれました。徐々に狙い通りの形が見え始めたところで失点したのも痛かったです。今大会は1試合ごとに選手が力をつけています。強豪が相手でも今までやってきたことをベースに相手を見ながら、上手く自分たちの流れに持ち込めるようになってきた。今日も守備のところから上手く修正できたのは収穫です。攻撃も1点を返してからは、面白い形がつくれたと思います。
和田健士朗 選手(セレッソ大阪西U-15)
逆転されながらも後半終了間際に追いつけました。悔しい結果に終わりましたが、延長戦も追いつくことができたり、最後まで諦めずに戦えたのは良かったと思います。前半のうちに追加点を奪えていれば楽な展開になったと思いますが、サッカーは難しいものだと改めて思い知らされました。今年はチームが一つにまとまれず苦しんだり、チームメートとぶつかる時期もありましたが、このメンバーでプレーできて良かったです。この悔しい気持ちを忘れず、高校では必ず日本一になります。
森恵佑 監督(サガン鳥栖U-15)
Forzaさんは前への意識が全員で統一されていて、感じた圧力は想像以上でした。もう少しボールを動かせたと思うのですが、ロングボールを蹴ってしまい試合の主導権を握れませんでした。途中から何度か良い形を出せたのですが、今日のようなプレッシャーの中でも持ち味を出せないといけません。今大会は1点差の拮抗した試合が続く中で、冷静さを失いそうになりながらも、自分たちが積み上げてきたサッカーを出そうとチャレンジできています。準決勝以降も、一戦必勝の気持ちで試合に挑み、最終的には二冠を達成できればと思います。
田村賢司 選手(Forza’02)
負けてはしまったのですが、全員で諦めずにやり切ることができたし、みんなと全力で走れて楽しかった。悔しさもありますが、このメンバーで戦えて良かったです。Forza’02に入った当初は公式戦に出られる選手ではなかったのですが、最後の年にはチームをまとめる役割に立つことができ、誇りに思います。全員で声を出して大変な時こそ乗り切る力を身につけることができたので、Forza’02に入って正解でした。高校でもチームのリーダーとして全国大会に出られるよう頑張ります。
大会期間:2019年12月21日(土)~2019年12月28日(土)
会場:
1回戦~準々決勝
コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)、前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場(群馬県)、J-GREEN堺(大阪府)
準決勝~決勝
味の素フィールド西が丘(東京都)
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