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浦和が11年ぶり3度目の栄冠! G大阪に逆転勝利 高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会決勝
2024年12月28日
高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会は12月27日(金)、東京都の味の素フィールド西が丘で決勝を行い、浦和レッズジュニアユース(関東7/埼玉)とガンバ大阪ジュニアユース(関西1/大阪)が対戦しました。
決勝
浦和レッズジュニアユース 3-2(前半1-2、後半1-0、延長前半0-0、延長後半1-0) ガンバ大阪ジュニアユース
「得意とするつなぎのサッカーがうまくいかなかった中、自分たちの持っている元気の良さをしっかり出せました」。岡元侑大選手の言葉通り、G大阪は力強さを前面に押し出した浦和のスタイルに戸惑いながらもアグレッシブにゴールを目指すと、4分に最初の決定機が到来。中盤でのボール奪取から素早く前進し、笠井太史選手がゴール右隅にミドルシュートを突き刺しました。
30分には前向きでボールを奪ったG大阪の小林蒼選手が右サイドに展開。早﨑雅哉アレキサンダー選手、久保流選手と繋ぎ、ゴール前に入れたボールを反対サイドから走り込んだ岡本新大選手がダイレクトで合わせて2点目を奪います。しかし直後の32分、浦和が反撃ののろしを上げます。左サイドに流れた和田武士選手がクロスを上げると、ゴール前の井原桜太選手がダイレクトボレーをたたき込みました。
「DFラインはこのままゼロで行こうという目標の中で1失点してしまった。それを引きずって後半に入ってしまった」(岡元選手)と失点に落胆した様子を隠せないG大阪に対し、浦和の選手たちはポジティブさを崩しません。「ハーフタイムの指示は大きく言えば、楽しむということ。この試合は僕たちとガンバさんしかできないので、それを誇りに思ってしっかり楽しもうと(監督に)言われた」。そう振り返るのは岩﨑篤斗選手です。
後半は両者チャンスをつくりながらも得点が生まれない展開となりましたが、浦和は80+3分にロングスローのこぼれ球を繋いで萩原悠雅選手がゴール前に展開。こぼれ球を松坂碧生選手が押し込み、浦和が追い付きました。
迎えた延長戦でも浦和の勢いは止まらず、96分には井原選手が放ったシュートのこぼれ球を途中出場の三角隼人選手が押し込み、逆転に成功。劇的な逆転劇を披露した浦和が11年ぶり3度目の日本一を達成しました。
監督・選手コメント
金生谷仁 監督(浦和レッズジュニアユース)
この大会は初戦から劇的な展開が続いていたので、最後の最後までやってくれるだろうという期待しかありませんでした。勝ってほしいという思いより、大好きな選手たちに試合を楽しんでもらいたいという気持ちが先に来ていました。そして(自分自身)このエンブレムを付けて挑む最後の試合でしたので、とにかくこの選手たちと試合を楽しみたいと思っていました。ハーフタイムに帰ってきた時も「まずは楽しんでいるか?」と聞いたら、「楽しい」と言ってくれたので良かったです。
岩﨑篤斗 選手(浦和レッズジュニアユース)
(今大会が最後の)監督を思って試合をするとこんなにもパワーが出るのだとあらためて思いました。試合に出られていない仲間、スタンドで応援してくれている仲間の力が、後半アディショナルタイムでのゴールに繋がったと思います。負けている状態でも、チーム全員が「ここまで来たら勝つしかない」という思いを持っていました。前線の選手は本当によくボールを追いかけてくれましたし、みんなが執念を持ってプレーしてくれました。仲間には感謝しかありません。
児玉新 監督(ガンバ大阪ジュニアユース)
初戦で横浜F・マリノスさんに逆転勝利するなど、全国レベルの厳しい試合をたくさん経験することで、一戦一戦を通じて選手の成長を実感することができました。厳しい戦いの中でも一生懸命に戦う選手の姿に僕も心を打たれました。今年は個々のキャラクターが濃く、やんちゃすぎるところもあるのですが、その分サッカーがうまくなりたいという意欲をすごく感じるチームで、この一年、アグレッシブに成長してくれました。結果は残念ですが、胸を張って大阪に帰りたいです。
岡元侑大 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
今大会は良い相手と対戦でき、自分としてもチームとしても成長できたと思います。これをしっかり次のステップに生かしたいです。DFラインとしては全国クラスのFWの厳しさを感じ、失点の多さが課題だと感じました。反対に自分たちの武器であるFW陣が点を決めるサッカーを全面に出すことででき、通用すると思えたのは収穫です。今後はまずトップチームに昇格し、日本代表に選ばれたい。そこから海外に飛び立てるように頑張っていきます。
大会期間:2024年12月14日(土)~12月27日(金)
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