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清水が大宮を破り開幕連勝を達成! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021第2節
2021年04月12日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第2節を4月10日(土)、11日(日)に行い、IAIスタジアム日本平(静岡県)などで5試合を開催しました。
ピックアップマッチ
清水エスパルスユース 1-0(前半0-0、後半0-0)大宮アルディージャU18
IAIスタジアムで行われたのは、第1節を4-1で快勝した清水エスパルスユース(静岡)と、0-4での大敗となってしまった大宮アルディージャU18(埼玉)という対照的なスタートとなった両チームの対戦でした。
大宮は「自分たちのやってきたことをほぼ何も出せなない試合」(丹野友輔監督)という開幕の内容を踏まえ、「3年生で集まって話し合い、練習の雰囲気から変えていこうということになりました」(MF髙橋愛翔選手/#6)。その結果、前半は清水のシュート数を0本に抑え込みながら相手を押し込む時間帯もつくる好内容のゲームを見せます。
ただ、清水も「日本平は自分たちのホームスタジアム。僕らは将来的にここでプレーすることを目標にしているので、勝たないといけないと思っていた」(FW千葉寛汰選手/#9)という気持ちで戦う清水も劣勢の時間帯をよくしのぎ、徐々に試合内容を改善していきます。一進一退の展開となる中で、試合が動いたのは88分でした。
負傷明けでの先発復帰となったFWの千葉選手は、「コンディションはまだまだ」(岩下潤監督)という状態にあり、この時間までそれほど目立つ動きをできていませんでした。ただ、勝負どころとなった終盤戦で輝きを見せます。ペナルティーエリア内へ鋭く侵入する強気の仕掛けからPKを奪い取ると、「緊張はしなかったし、決める自信しかなかった」というこのPKを自らゴール隅へと沈め、先制点を奪いました。
ここまで決して悪い内容ではなかった大宮ですが、「前半から勢いがあった分、疲れも出ていて全体的に足が止まってしまっていました」(髙橋選手)という状況の中で悔やまれる失点。結局、反撃もおよばずに、千葉選手のPKが決勝点となりました。
勝った清水の岩下監督は「手放しで喜べない勝利だった」とした上で、「選手にこの試合のイメージが残っているうちにトレーニングで課題を克服していきたい」と早くも次節以降を見据え、勝って兜の緒を締め直しました。
一方、敗れた大宮の丹野監督は「第1節はチャレンジしないで敗れるという一番悪い負け方だったが、今節は違っていたと思う。ただ、それでも勝たせてもらえない素晴らしいチームが対戦相手にいるのがこのプレミアリーグ。ゴールを奪うというところでのプラスアルファを出していけるようにしたい」と語り、悔しいながらも前向きな手応えを得た様子で会場を後にしました。
監督・選手コメント
岩下潤 監督(清水エスパルスユース)
相手の得意分野で勝負していたという印象の残る試合です。手放しで喜ぶというよりも、良い教訓にしないといけない試合でした。何が相手にとって嫌なことなのかを把握して戦わないといけないですし、サッカー理解という点で課題が残ったと思います。ただ、ピッチ内で選手同士が会話をできるようになってきて、その点では手応えも感じています。
FW #9 千葉寛汰 選手(清水エスパルスユース)
IAIスタジアム日本平で試合をさせてもらえることは本当にありがたいですし、ここでやらせてもらえることは決して当たり前のことじゃないと思ってプレーしていました。ディフェンス陣がゼロで抑えてくれたことが大きかったと思います。去年から負傷が多くてチームに貢献できていなかったので、決めた瞬間は少し感情があふれてきてしまいました。
丹野友輔 監督(大宮アルディージャU18)
勝つことを目指す一方で、成長につながる負け方というのもあると思いますが、前節の負け方はそういう負けでもありませんでした。これを絶対に繰り返してはいけないと思って練習してきました。ゴールを奪うためには、もっとアーリークロスを入れていくといったチャレンジがあっても良かったですし、セットプレーで1本も取れなかったことも課題だと思っています。
MF #6 髙橋愛翔 選手(大宮アルディージャU18)
流通経済大学付属柏高校との開幕戦と違って、前半の入りから勢いを持って行くことができていたと思います。チャレンジしていくこと、いつもやってきたことを試合で出すことをみんなで意識していました。得点を奪う点については、少しプレーが単調だったりもしたので、次に向けて修正していきたいと思います。
その他の試合結果
柏レイソルU-18 2-3(前半1-1、後半1-2)横浜F・マリノスユース
青森山田高校 9-0(前半3-0、後半6-0)市立船橋高校
浦和レッドダイヤモンズユース 1-2(前半0-1、後半1-1)流通経済大学付属柏高校
横浜FCユース 2-2(前半2-0、後半0-2)FC東京U-18
柏レイソルU-18(千葉)と横浜F・マリノスユース(神奈川)の一戦は、ホームの柏が2度リードしますが、横浜FMはすぐに追いつき、68分にMF島田春人選手(#13)のゴールで勝ち越し。横浜FMが今シーズン初勝利を挙げました。青森山田高校(青森)と市立船橋高校(千葉)による高体連対決は、16分のFW名須川真光選手(#9)の先制ゴールを皮切りに大量9得点を挙げた青森山田が開幕連勝を達成しました。浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)は流通経済大学付属柏高校(千葉)と対戦。流経大柏がPKで先制すると、その後も主導権を握り、2-1で勝利しました。共に開幕戦を1-0で勝利した横浜FCユース(神奈川)とFC東京U-18(東京)による一戦は、前半にFW原大貴選手(#9)の2ゴールで横浜FCが先行しますが、FC東京も後半に2点を挙げ、勝点1を分け合う結果となりました。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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