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青森山田が大宮との接戦を制して開幕連勝を継続 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021第5節
2021年05月03日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第5節が5月1日(土)、2日(日)に行われ、IAIスタジアム日本平(静岡県)などで5試合が開催されました。
ピックアップマッチ
青森山田高校 1-0(前半0-0、後半1-0)大宮アルディージャU18
1日の試合で清水エスパルスユースが開幕からの連勝記録を「5」に伸ばし、同様にここまで全勝の青森山田高校(青森)はホームで迎える第5節を「清水と競い続けるために、絶対に勝つしかない試合だとあらためて位置付けた上で臨んだ」(黒田剛監督)。
対する大宮アルディージャU18(埼玉)は前節FC東京U-18(東京)に1-0と勝ち切り、「チーム全体が成長できている」(DF貫真郷選手/#2)という手応えを得て臨んだ試合でした。気迫溢れるプレーを身上とする青森山田に対し、「まず絶対に気持ちで負けないようにすることを試合前にみんなで確認した」(貫選手)上で、立ち上がりからタフな攻防に持ち込みました。
大宮の丹野友輔監督が「大宮はボールをつなぐチームだと思われているが、今日は青森山田の最大の強みである前を向いた状態での守備の強さを出させないために『どんどんひっくり返せ』ということを強調していた」と言うように、あえてロングボールを多用して青森山田のプレスを回避することを選択。蹴り合いによる肉弾戦になることを覚悟して勝負に出ました。
青森山田のMF宇野禅斗選手(#6)が「思っていたより蹴ってきた」と驚きを語ったとおり、想定外の我慢比べのような展開になりましたが、攻守の連動を切らさずに粘り強くこぼれ球を拾って敵陣へと押し込み直します。
青森山田は決定的なピンチもGK沼田晃季選手(#1)の好守でしのぐと、後半に入った49分に先制点を奪い取ります。相手のハンドで得たPKをMF松木玖生選手(#10)が冷静なチップキックでゴールほぼ中央に流し込み、試合を動かします。
このままでは終われない大宮も反撃を続け、FW山崎倫選手(#10)のドリブル突破や、「青森山田のお株を奪ってやろうということで練習してきた」(丹野監督)という貫選手のロングスローや、FKからの競り合いなどから好機をつくりますが、またもGK沼田選手の好守にもあい、ゴールは奪えません。結局、試合のスコアは動かず、1-0のまま終了。青森山田が開幕5連勝を飾りました。
勝った青森山田の黒田監督は「大宮は相当われわれを研究しているなという印象の試合だったが、そこを勝ち切れたのは大きかった」と安堵した表情で語りました。一方、敗れた大宮の丹野監督は「選手たちの勝ちたいという気持ちが本当に見えた。何とか追い付きたかったが、『大宮の選手はこういう戦いもできる』というところを見せられたし、成長を感じた試合だった」と手応えも得つつ、今後の巻き返しを誓いました。
監督・選手コメント
黒田剛 監督(青森山田高校)
リーグ戦も最初の3節くらいはお互いに手探り状態という部分が強いですが、5節までくると研究し合った状態での試合になります。「青森山田のストロングポイントを消してやろう」という相手に対してどう戦うかが問われるようになります。今日は危ないシーンもありましたが、GKの沼田選手がそこで止めてくれたのが本当に大きかったと思います。
GK #1 沼田晃季 選手(青森山田高校)
前節は自分のミスで初めての失点をしてしまっていたので、借りを返せればと思っていました。GKは一つのセーブができるかどうかで試合の勝敗が分かれるポジションなので、今日はそういう場面で止めることができてよかったです。目標にしているのはジュニアユースの先輩である鹿島アントラーズのGK沖悠哉選手で、ああいう選手になりたいと思っています。
丹野友輔 監督(大宮アルディージャU18)
首位を走る青森山田さんが相手ということで、自分たちが持っているものを全部ぶつけていく必要がありました。特に私が何か選手たちを鼓舞したということはありませんが、選手たちのほうから何か感じるものがあり、試合に臨んでいたと思います。青森山田さんに引き出された部分もあり、本当に今日は選手たちがよく戦ってくれたと思います。
DF #2 貫真郷 選手(大宮アルディージャU18)
試合としては、チャンスがある中で決め切れなかったことが敗因だったと思います。ただ、失点のところも崩されたわけではないですし、内容的にはやり切った試合だったという感覚もあります。開幕当初は自分たちもそういう点で全くできていなかったですが、いまはまずチャレンジしようとする姿勢でやれていると思います。
その他の試合結果
清水エスパルスユース 4-0(前半1-0、後半3-0)柏レイソルU-18
横浜FCユース 2-2(前半1-1、後半1-1)浦和レッドダイヤモンズユース
横浜F・マリノスユース 1-2(前半0-1、後半1-1)市立船橋高校
延期 流通経済大学付属柏高校 vs. FC東京U-18
清水エスパルスユース(静岡)は柏レイソルU-18(千葉)をホームに迎え、FW千葉寛汰選手(#9)の2ゴールを含め4-0で快勝。開幕からの連勝を5に伸ばしました。横浜FCユース(神奈川)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)の一戦は、浦和が6分、67分に先行しますが、横浜FCはいずれもMF山崎太新選手(#10)のゴールで追いつき、2-2で勝点1を分け合いました。横浜F・マリノスユース(神奈川)と対戦した市立船橋高校(千葉)は、11分にMF郡司璃来選手(#30)のゴールで先制します。その後、終盤に互いに1点ずつを取り合いましたが、2-1で市立船橋に軍配が上がりました。なお、流通経済大学付属柏高校(千葉)とFC東京U-18(東京)の試合は、4都府県に発令された緊急事態宣言を受け延期となっています。代替日は決まり次第お知らせします。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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