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大量得点の横浜FMが“横浜ダービー”を制する 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021第6節
2021年05月17日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第6節が5月16日(日)に行われ、延期された1試合を除く4試合が開催されました。
ピックアップマッチ
横浜F・マリノスユース 5-0(前半4-0、後半1-0)横浜FCユース
日産フィールド小机では横浜F・マリノスユース(神奈川)と横浜FCユース(神奈川)による“横浜ユースダービー”が実現。試合前から互いの気迫が感じられる雰囲気の中、熱い試合が繰り広げられました。
今季からトップチームを意識した前線からの激しいプレスに磨きをかけている横浜FMは、この試合も「まず前から行く」(FW内野航太郎選手/#9)を徹底します。対する横浜FCは「信じてやってきている」と重田征紀監督が強調する後方から細かいパスをつないでビルドアップしていくスタイルで対抗。徹底したプレッシングとこだわりのビルドアップという狙いが真っ向からぶつかり合う構図となりました。
その中で「練習からやってきたことが形として出せた」(内野選手)のが横浜FMでした。18分に高い位置でボール奪取した流れから、FW横溝広太選手(#10)のシュートはGK西方優太郎選手(#41)に防がれますが、このこぼれ球を内野選手が押し込んで先制点を奪い取ります。
直後の22分には、相手GKへプレッシャーをかけてのクリアボールをカットする形からパスをつなぎ、最後はMF篠原佑岳選手(#8)が決めて2点目を奪います。先発復帰戦となった篠原選手は「絶対にチームへ貢献したいと思っていた」という思いをしっかり形にします。
横浜FMは31分にも前線でボールを奪い取る流れから横溝選手が追加点を奪い、41分にはCKから内野選手がヘディングシュートを突き刺して4点目を奪い取りました。
苦しい流れとなってしまった横浜FCですが、「選手たちは決して諦めることなく、最後まで戦ってくれた」と重田監督が振り返った通り、後半に入ると粘り強い反撃を見せます。交代出場のFW宮野勇弥選手(#11)がクロスバー直撃のボレーシュートを放つなど好機を作りますが、「最後の場面での精度、あるいは判断の部分に課題があった」と重田監督が語ったように、ゴールネットを揺らすことはできません。
逆に85分、PKから交代出場のFW内海碧斗選手(#17)に追加点を許し、横浜FMが5-0とリードを広げてそのまま逃げ切り。“横浜ユースダービー”の第1戦を制し、暫定5位に浮上しました。
監督・選手コメント
大熊裕司 監督(横浜F・マリノスユース)
今回、(ハイプレスという)やってきたことが形になった、結果として出たという点で子どもたちが自信を持ってやれるようになると思います。トップチームはハイペースかつコンパクトなサッカーをやっていますから、それに対応できる選手にならないといけないと思って指導に当たっています。その上で、技術的な精度もより追求していきたいと思います。
FW #9 内野航太郎 選手(横浜F・マリノスユース)
プレスは自分がファーストディフェンダーなので、責任も感じながら取り組んでいます。去年より練習は厳しいですが、その成果でスプリント回数も増やせていると思います。1点目はこぼれてきたのを決めるだけでした。2点目はゴール前に入っていくタイミングをコーチから指摘されていて、それを修正しようとした成果が出せたと思います。
重田征紀 監督(横浜FCユース)
横浜FMさんが前から激しくプレッシャーに来ることは分かっていたので、それをどうやってはがしていけるのかというところでした。しかし、(ビルドアップの過程で)引っかかってしまう回数が多く、そこから失点してしまいました。後半、選手たちは諦めずに戦ってくれて、相手も疲れてくる中で少しずつプレスもはがせるようになったと思います。
FW #11 宮野勇弥 選手(横浜FCユース)
入ったとき(ハーフタイム)は、もう0-4になっていたので、何とかこの流れを交代選手が変えないといけないと思っていました。(バーに当たったシュートは)打った瞬間「入った」と思ったんですが、まだまだ甘かったです。他にもチャンスはあったので、それを決め切れないところが本当に課題です。次は絶対に決めたいです。
その他の試合結果
市立船橋高校 1-4(前半0-3、後半1-1)大宮アルディージャU18
流通経済大学付属柏高校 0-3(前半0-0、後半0-3)青森山田高校
清水エスパルスユース 延期 FC東京U-18
柏レイソルU-18 2-2(前半0-2、後半2-0)浦和レッドダイヤモンズユース
市立船橋高校(千葉)と対戦した大宮アルディージャU18(埼玉)は2分にFW高橋輝選手(#18)の得点で先制します。その後、得点を重ねた大宮が市立船橋を4-1で破りました。高体連対決となった流通経済大学付属柏高校(千葉)と青森山田高校(青森)の一戦は、前半をスコアレスで折り返しますが、後半に入って青森山田の攻撃陣が奮闘。3得点を奪い、開幕からの連勝を6に伸ばしました。ホームに浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)を迎えた柏レイソルU-18(千葉)は前半2点のリードを許しますが、試合終盤に意地を見せます。86分のMF湯之前匡央選手(#10)と87分のMF高貫太瑛選手(#8)のゴールで土壇場でドローに持ち込みました。なお、清水エスパルスユース(静岡)とFC東京U-18(東京)の試合は6都府県に発令された緊急事態宣言を受け、延期となっています。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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