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一進一退の攻防を続けた昌平と柏の一戦は引き分け 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第2節

2023年04月10日

一進一退の攻防を続けた昌平と柏の一戦は引き分け 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第2節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第2節が4月8日(土)と9日(日)に行われ、各地で熱戦が繰り広げられました。今シーズンからプミレアリーグ初参戦となっている昌平高校(埼玉)は8日に初めてのホームゲームを迎えました。昌平高校グラウンドで柏レイソルU-18(千葉)を迎えた試合は断続的に雨が降り続くタフなコンディションでの戦いとなり、最後まで互いに一歩も譲らぬ展開でした。

ピックアップマッチ

昌平高校 1-1(前半1-1、後半0-0) 柏レイソルU-18

先手を取ったのはホームの昌平。技術的に優れた選手を揃え、ドリブルとショートパスを軸に狭いゾーンを攻略していく独特のスタイルを序盤から発揮します。「自分たちのサッカーがプレミアリーグでも通用している感覚はある」とMF土谷飛雅選手(#7)が言うように、雨に濡れたピッチでも自信を持ったボールさばきが光ります。

23分にはその土谷選手のクロスボールからFW小田晄平選手(#9)が頭で合わせて先制点を奪います。小田選手はFC東京U-18(東京)と引き分けた開幕戦に続く2試合連続のゴールでした。

ただ、柏もこのままでは終われません。開幕戦は青森山田高校(青森)に0-5の大敗。シュートを1本も打てずに終わる悔しい内容となっており、この試合に懸ける気持ちは特別なものがありました。藤田優人コーチは1週間の練習でも「チームとしての和、一つになって戦うことで1対1を3にも4にもする」といった気持ちの部分にあらためてフォーカスしたと語ります。

また「苦しいときには自分の長所で勝負しなさい」という言葉も選手たちにあらためて伝えたと話します。これは藤田コーチの恩師である故・小嶺忠敏氏(国見高校元監督)の言葉でした。

「そのとおりにやってくれた」と藤田コーチが振り返ったのは、試合の分け目となった43分の同点ゴールです。MF青木空斗選手(#7)の長所である巧みなラストパスから、「スピードには自信がある」と言うFW大木海世選手(#11)が抜け出してゴールネットを揺らします。前節は共に先発を外れて悔しい思いをした二人の長所が噛み合ったゴールでした。

その後は一進一退の攻防に。ボールを持つ時間は昌平がやや上回るものの、決定的にゴールへ迫るシーンは思ったようにはつくれません。「あそこまで徹底されたのは初めて」と昌平の藤島崇之監督が驚いたように、攻撃のキーマンであるMF長準喜選手(#10)がマンツーマンマークで抑え込まれたこともあり、勝ち越し点を奪うことはできず。試合は1-1の痛み分けに終わりました。

試合後、柏の藤田コーチは「もちろん勝ちたかったですが」としつつ、「選手は前節とは別人のようにものすごくファイトしてくれて、感心させられた」と大敗からメンタル面で持ち直し、チーム一丸で戦い抜いたことを高く評価します。一方、藤島監督は「十分にプレミアリーグでも戦える手応えはある」としつつ、「勝ち切れるようにならないといけない」とチームのさらなるスケールアップを誓っていました。

コメント

藤島崇之 監督(昌平高校)
ボールは持てていましたけれど、ペナルティーエリアの中にはそれほど入れていませんでした。押し込んだときにもしっかりと守り切られてしまう部分がプレミアリーグとプリンスリーグ関東との違いかもしれません。負けない強さは求めていないので、このリーグでも勝てる強さのあるチームになっていきたいと思います。

MF #7 土谷飛雅 選手(昌平高校)
相手の守備は徹底されていましたが、チャンスはつくっているのでもっと決めないといけないと感じています。2試合続けて決めたあとに取り返されてしまっているのも反省しないといけません。自分はパスが武器ですが、パスだけではダメだと考えています。もっと自分がチームを勝たせるという意識を持ちたいと思います。

藤田優人 コーチ(柏レイソルU-18)
この試合に向けて私がやったのは選手が良い顔でプレーできるようにモチベートしたことだけでした。すごくファイトしてくれましたし、見ていて勇気付けられるようなゲームを見せてくれました。モチベーションのところもそうですし、サッカーは一人でやるものではなくチームスポーツであるということを選手にはあらためて伝えました。

FW #11 大木海世 選手(柏レイソルU-18)
普段の練習から裏に抜けるプレーはやっていたので、それを出すことができました。その前に決定機を外していたので、決まったときは本当にうれしかったです。青木選手はああいうスペースへのパスを出してくれる選手なので、うまく合わせることができました。次は勝てるようにやっていきたいと思っています。

その他の試合結果

川崎フロンターレU-18 1-1(前半0-0、後半1-1) 流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 2-0(前半0-0、後半2-0) 横浜F・マリノスユース
尚志高校 2-0(前半1-0、後半1-0) 大宮アルディージャU18
前橋育英高校 3-0(前半2-0、後半1-0) 旭川実業高校
市立船橋高校 2-2(前半1-0、後半1-2) FC東京U-18

開幕連勝を狙う昨年のEAST王者・川崎フロンターレU-18(神奈川)は、58分に先制するも後半アディショナルタイムに同点とされ、流通経済大学付属柏高校(千葉)と勝ち点1を分け合いました。青森山田高校(青森)は終盤の2得点で横浜F・マリノスユース(神奈川)を破り、連勝を達成しました。尚志高校(福島)は今シーズンのホーム開幕戦で大宮アルディージャU18(埼玉)からシーズン初勝利を挙げました。前橋育英高校(群馬)と旭川実業高校(北海道)の高体連対決は、MF斎藤陽太選手(#8)の2ゴールなどで前橋育英が3-0で勝利しました。

市立船橋高校(千葉)とFC東京U-18(東京)の一戦は、FC東京が1点リードする90+4分に市立船橋のFW郡司璃来選手(#10)が同点ゴールを決めて土壇場で引き分けに持ち込みました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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