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決定機をものにした名古屋がWEST唯一の開幕3連勝を達成! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第3節

2023年04月17日

決定機をものにした名古屋がWEST唯一の開幕3連勝を達成! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第3節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは15日(土)と16日(日)に第3節を開催しました。静岡県の磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場では、ジュビロ磐田U-18(静岡)と名古屋グランパスU-18(愛知)が対戦しました。

ピックアップマッチ

ジュビロ磐田U-18 0-2(前半0-1、後半0-1) 名古屋グランパスU-18

東海対決で先に見せ場をつくったのは、今シーズン初勝利を狙った磐田でした。キックオフ直後のプレーでボールをおさめたFW舩橋京汰選手(#10)が左に展開するとFW白石瑛也選手(#9)が縦に突破。ゴール前に入れた低いクロスボールを舩橋選手が合わせましたが、名古屋のDFに当たってCKとなりました。「開始早々のシーンを決めていたら、流れは自分たちだったと思う。そうした試合展開が続いているのが課題」と舩橋選手が悔やんだように、磐田は以降もチャンスをつくりながら、先制点が奪えないまま試合が進みました。

対する名古屋は前節からスタメンを3人入れ替えて臨んだ一戦。チームの売りである高い位置からのプレスが機能せず、キャプテンのDF大田湊真選手(#5)が「プレミアリーグ初出場の選手もいたため、立ち上がりはふわっと(試合に)入ってしまった」と振り返ります。それでも、15分にはMF内田康介選手(#10)、FW那須奏輔選手(#13)とつないでFW杉浦駿吾選手(#15)がシュートを放つなど、隙を見て磐田ゴールに迫まると、18分には大田選手が放ったシュートが相手に当たってCKに。内田選手が上げてボールを「CKになったときは自分が決めるという強い思いがあった」と口にする大田選手が頭で合わせて、名古屋が均衡を崩しました。

先制点を奪ってからの名古屋は「相手のアンカーにどう対応するかなど、一人一人が守れる範囲を広げていこうと話していた」(杉浦選手)のが奏功し、高い位置での守備が機能。28分には高い位置で奪った杉浦選手のパスから、内田選手がボレーシュートを打つなど良い守備から良い攻撃へとつなげていきます。後半も47分に入ったばかりのFW野中祐吾選手(#33)のパスから、杉浦選手がゴールを狙うなど名古屋が試合を優勢に進めましたが、時間の経過と共に前からの守備が再び機能しなくなりました。

ボールを持つ時間が増えた磐田は、藤田義明監督が「今年のジュビロの武器」と評するDF李京樹選手(#2)とDF伊藤稜介選手(#6)によるサイド攻撃からチャンスを演出します。61分にはMF川合徳孟選手(#17)のパスから右サイドを駆け上がった李選手がゴール前に速いボールを展開。ニアのFW山本将太選手(#14)が上手く後ろに流し、舩橋選手がゴールを狙いましたが、シュートは枠を捉えることができません。68分に伊藤選手のクロスから放った舩橋選手のヘディングシュートも得点にはつながりませんでした。すると、84分には我慢の時間が続いた名古屋に再びチャンスが到来。中盤でボールを奪った那須選手のパスから、途中出場のMF八色真人選手(#37)がゴール前を抜け出し、2点目をマーク。チャンスをきっちりものにした名古屋がWEST唯一の3連勝を達成しました。

監督・選手コメント

藤田義明 監督(ジュビロ磐田U-18)
この試合で感じた名古屋との差は、一人一人の熱量。守るところでは最後に体を張れますし、ベンチを含めてすごく声が出ていました。反対に自分たちはどうだったかと考えると、みんな上手くやろうとし過ぎていて、一人一人がちゃんと戦えていたか。みんな技術は高いし、良いはがし方、ボールの運び方ができて、ゴール前までは行ける。でも、あと一つ何が足りないかと言えば、そうしたところが関係してくるのではないかと思いました。

FW #10 舩橋京汰 選手(ジュビロ磐田U-18)
今年10番という背番号をもらったからには、やっぱり点を取らないといけません。チームを勝たせられる選手にならなければいけない自覚はあるので、もっと強い責任感を持ってプレーしたいです。チームとしては開幕戦から連敗が続いているので、そろそろ勝たなければいけません。1週間みんなで話し合って、次の試合ではしっかり勝ち点3が取れるよう頑張ります。先制点が取れれば流れも良くなってくると思うので、下を向かず先制点を狙っていきます。

古賀聡 監督(名古屋グランパスU-18)
今日の試合では選手それぞれが今できることをやってくれました。なかなかやりたいサッカーはできなかったのですが、状況を見ながらプレッシャーを掛け続けて、ミスを誘って自分たちのものにできていました。後半は押し込ましたが、受け身になることなく、自分たちが役割を決めて、全うしようと中で声が出ていました。前日はプリンスリーグでBチームが0-8で負けましたが、入ったばかりの新1年生が強度や違いを感じてくれたので、チームとして充実した週末が送れました。

DF #5 大田湊真 選手(名古屋グランパスU-18)
去年は開幕から2連勝しましたが、3節で今日と同じ対戦カードのジュビロに負けたので、みんなが口を揃えて、今日が一つのターニングポイントだと言っていました。去年、ホームで悔しい思いをした分、自分たちのモチベーションも高かった。ジュビロがまだ勝っていないのですごいモチベーションで来るのは分かっていましたが、3年生には去年の借りを返すという強い思いがありました。そこが相手を上回り、結果につながったと思います。

その他の試合結果

米子北高校 3-1(前半0-0、後半3-1) 静岡学園高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-0(前半0-0、後半3-0) ヴィッセル神戸U-18
東福岡高校 0-1(前半0-1、後半0-0) 横浜FCユース
サガン鳥栖U-18 1-2(前半1-0、後半0-2) 履正社高校
大津高校 3-5(前半2-3、後半1-2) 神村学園高等部

米子北高校(鳥取)は静岡学園高校(静岡)に先制点を許しましたが、試合終盤の連続得点で今季初勝利をマーク。ホームにヴィッセル神戸U-18(兵庫)を迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)はFW中川育選手(#10)のゴールを皮切りに3点を奪い、快勝しています。東福岡高校(福岡)と横浜FCユース(神奈川)の一戦は、42分に奪ったMF中台翔太選手(#20)の得点を守り切った横浜FCが勝利。履正社高校(大阪)は後半の2ゴールでサガン鳥栖U-18(佐賀)を下しました。大津高校(熊本)と神村学園高等部(鹿児島)の九州対決は、FW西丸道人選手(#13)が2試合連続でのハットトリックを達成するなど攻撃陣が活躍した神村学園が勝利しました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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