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大津が横浜FCを攻撃力で圧倒して今季初の連勝! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第6節

2023年05月15日

大津が横浜FCを攻撃力で圧倒して今季初の連勝! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第6節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは13日(土)と14日(日)に第6節を行ない、大津町運動公園多目的広場で大津高校(熊本)と横浜FCユース(神奈川)が対戦しました。

ピックアップマッチ

大津高校 5-3(前半2-2、後半3-1)横浜FCユース

今季の大津は、前節の履正社高校(大阪)戦をはじめ、試合序盤の失点が続いています。MF古川大地選手(#7)が「相手に点を取られるより先に点を取ろうと意識して取り組んできた」と話す成果が見られ、キックオフとともに見せ場をつくりました。5分にDF大神優斗選手(#2)が上げた右クロスは横浜FCの守備陣に跳ね返されましたが、こぼれ球にいち早く反応した古川選手がダイレクトで打ち返して先制点をマーク。続く7分には古川選手が上げた左CKから、MF兼松将選手(#6)がヘディングシュートをたたき込み、幸先良く2点をリードしました。

13分にもDF田辺幸久選手(#3)のくさびからテンポ良くボールを動かし、大神選手の右クロスからMF碇明日麻選手(#10)がヘディングシュートを狙うなど押し気味で試合を進めた大津ですが、「前半途中からボールを簡単に奪われる場面が増えた」(碇選手)。横浜FCが早めの選手交代でビルドアップを改善したことも相まって、MF木村恵允選手(#10)が大津陣内で仕掛ける回数が増え始めました。34分には右サイドで得たFKを木村選手がゴール前に上げると、こぼれ球をMF永田滉太朗選手(#11)が押し込み、1点差に詰め寄ります。37分には左CKのセカンドボールを粘り強くつないでDF國枝蒼空選手(#4)が決めて、同点で試合を折り返しました。

勢いに乗った横浜FCは後半開始直後の48分にもMF中台翔太選手(#20)との連係でDF佃颯太選手(#27)が左サイドを突破。ゴール前に入れたボールを「自分のところにボールが来ればチャンスになると思っていた」と振り返る永田選手が押し込みました。

連続失点で試合をひっくり返された大津ですが、選手に焦りの色は見られません。「今季はビハインドからのスタートが当たり前になっていたので、気持ち的には全く負けている気がしなかった」と振り返るのは古川選手です。「スタメンの平均身長も大津の方が7cmぐらい大きかったので、攻守ともに空中戦では勝てると思っていた」と続けたようにサイドからのクロスで攻撃の活路を見出すと、59分には古川選手のクロスを碇選手が頭で合わせて同点に。62分にも古川選手の右CKから碇選手がヘディング弾を決めて再びリードを手にしました。

「タイミングよく相手の上から飛べば、絶対に自分が勝てる」と自信を覗かせる碇選手のゴールは止まらず、81分にも左サイドを仕掛けた古川選手のクロスからヘディングシュートをたたき込み、「人生初かもしれない」というハットトリックを達成。5-3で試合を終えた大津が今季初の連勝を達成しました。

監督・選手コメント

山城朋大 監督(大津高校)
昨年は本当に苦しい前期を経験して、後期巻き返せました。今年も前期は我慢しなければいけないと思っていたのですが、勝ち点が思いのほか取れています。ただうまくいっている感覚は全くありません。週末の試合で全力を尽くして、どっちに転ぶか分からない試合を毎試合やっています。そうした試合運びだと、トーナメントでは勝てないよね、と選手には話しています。防げない失点ばかりではないので、失点しないゲームを一つずつ増やしていきたいです。

MF #7 古川大地 選手(大津高校)
去年と同じで開幕戦は思い通りに戦えなかったのですが、試合を重ねるうちに一人一人が自分の持っている力以上の力を出せるようになってきました。それが自信につながって、みんなが思い切ってプレーできるようになったことが勝ちにつながっています。個人としては3年生としての責任を持って、自分の持っている力を全て出し切ろうと常に意識しています。ピッチで結果を出して、去年よりも成長した姿を見せるのが目標です。

小野信義 監督(横浜FCユース)
立ち上がりに2失点し、苦しいゲームになったのですが、前半のうちに追い付いたのはポジティブな要素でした。ただ、終始相手との高さでのミスマッチに対応できない状況が続きました。セットプレー、ロングスローは人に対して厳しくいこうと伝えていましたが、なかなかできなかった。相手のロングボールと足元へのボールもなかなか上手くはじき返せなかったことも課題です。

MF #11 永田滉太朗 選手(横浜FCユース)
ウオーミングアップの際はみんな良い状態が保てていると思っていたのですが、どこかで心に隙があって立ち上がりのミスが多かった。一つ一つの球際で戦うところが最初からできなかったのが課題です。後半早々に逆転し、勝てるかなと思ったのですが、相手の特徴である身長を生かしたセットプレーに対し、集中力を欠いてしまった。自分たちは今2連敗中なので次節、ホームで対戦するジュビロさんにしっかり勝って、何とか中位、上位に食い付いていきたいです。

その他の試合結果

神村学園高等部 4-1(前半4-0、後半0-1)履正社高校
ジュビロ磐田U-18 1-3(前半1-2、後半0-1)東福岡高校
サガン鳥栖U-18 1-1(前半1-0、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
名古屋グランパスU-18 1-1(前半1-0、後半0-1)静岡学園高校
米子北高校 1-0(前半0-0、後半1-0)ヴィッセル神戸U-18

履正社高校(大阪)をホームに迎えた神村学園高等部(鹿児島)はMF新垣陽盛選手(#20)の先制点を皮切りに4点を奪い、今季4勝目をマーク。降格圏内に位置するジュビロ磐田U-18(静岡)と東福岡高校(福岡)の一戦は、MF吉岡拓海選手(#11)の2ゴールなどによって東福岡が勝利しています。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)との一戦に臨んだサガン鳥栖U-18(佐賀)は前半のリードを生かせず、1-1の引き分けに。名古屋グランパスU-18(愛知)と静岡学園高校(静岡)の上位対決は勝ち点1を分け合いました。米子北高校(鳥取)は、52分に奪ったMF田村郁颯選手(#19)の得点を守り切り、ヴィッセル神戸U-18(兵庫)から勝ち点3を奪いました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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