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名古屋が猛烈なプレスで横浜FCを撃破!首位追走の白星を挙げる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第10節

2023年07月03日

名古屋が猛烈なプレスで横浜FCを撃破!首位追走の白星を挙げる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第10節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは7月1日(土)と2日(日)に第10節を開催し、横浜FCユース(神奈川)と名古屋グランパスU-18(愛知)が対戦しました。

ピックアップマッチ

横浜FCユース 0-2(前半0-1、後半0-1)名古屋グランパスU-18

アウェイに乗り込んだ名古屋の第9節を終えた時点での順位は4勝3分2敗の2位。「前期残り2試合で、必要なのは勝ち点3のみ。頂点を目指すために、まずは今日が大事と言った」というDF大田湊真選手(#5)の意気込み通り、白星のみを目指した名古屋が幸先の良いスタートを切りました。

「引くのではなくて前から行くのが、チームが成長するための要素」と口にするのは名古屋の古賀聡監督。キックオフと共に高い位置から横浜FCのビルドアップを阻止しにいくと、最初の決定機が訪れたのは6分。ハイプレスで相手のボール回しに乱れを生むと、ゴール前にこぼれたボールをFW野中祐吾選手(#33)が決めました。

スタートダッシュに成功したものの、以降はシステムのかみ合わせが悪く高い位置での守備が機能しなくなった結果、横浜FCにボールを持たれる時間が増えました。25分にはロングボールから横浜FCのFW前田勘太朗選手(#30)がゴール前を抜け出す場面もありましたが、「スカウティングで相手のFWは足が速いと分かっていたので、長田と自分で背後のケアを徹底しようと話していた。背後を取られることもあったけど、粘り強く守備ができた」という大田選手とDF長田涼平選手(#4)を中心とした名古屋のDF陣が体を張って、決定機まで持ち込ませず前半を終えました。

エンドが変わった後半は、横浜FCがMF加藤嵩寅選手(#8)とMF永田滉太朗選手(#11)を中心にチャンスをつくり、押し込む時間が続きます。50分には前田選手のパスから、永田選手がダイレクトでシュート。62分にも永田選手のパスから、MF朝見友樹選手(#24)が決定機を迎えましたが、ともにGKピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾選手(#1)が冷静な対応で阻止。以降もピサノ選手は、敵将である小野信義監督が「すごいキーパーだった。今年見た中で一番」と感嘆の声を挙げるほどの好セーブを続け、無失点のまま試合を進めました。

我慢の時間が続いた名古屋に2度目のチャンスが訪れたのは75分でした。高い位置での連動したプレッシングで相手のビルドアップミスを誘うと「FWの選手がうまくGKにプレッシャーをかけてくれて、(パスが)ずれたところをずっと狙っていた」と振り返るMF野田愛斗選手(#14)がいち早く反応。奪った瞬間、「足はつっていたけど、思い切って振り切ろうと思った」という左足シュートをゴールネットに突き刺しました。試合はそのまま2-0でタイムアップ。今季5勝目を奪った名古屋が2位を維持しました。

監督・選手コメント

小野信義 監督(横浜FCユース)
これまで9試合同じような展開が続いています。結果を見れば今節まで1勝4分け3敗ですが、内容はいつも悪くないし、チャンスもたくさんある中で同じようなゲーム繰り返している。それは自分たちに足りないところがあるからで、アタックしたときのゴール前と、自陣ゴール前での粘り弱さがずっと改善されていません。チャンスの数を増やして、解決していく部分もありますが、プロに行くなど抜けていく選手は最後に個人で仕事ができる。そこが自分たちの課題だと感じています。

FW #30 前田勘太朗 選手(横浜FCユース)
ボールを持つ時間はあったのですが、自分の長所である背後に抜け出してからのシュートや前への推進力が圧倒的に足りていませんでした。特にゴール前の質が足りていなくて、決めるべきシーンで決められなかった。チーム全体として攻守ともに高いレベルでできなかったのが前半の反省点です。相手DFが強いと感じたのは事実ですが、どんなDFであってもこじ開けてチームを勝たせるのがFWの仕事だと思うので、これから頑張ります。

古賀聡 監督(名古屋グランパスU-18)
選手は心が折れずに、最後までプレッシングを続けてくれました。なかなか思うように攻撃ができなくても、プレッシャーでボールを奪えば攻撃につながるし、相手が整う前の状況をつくり出せる。それが自分たちの良さで、やり続けたことを本当に評価したいです。一方で粘り強さを欠いたり、オフザボールのところで情報が集められていなくて先手を取られる場面が散見しました。そうした一つ一つのベーシックなところを高めていきたいです。

MF #14 野田愛斗 選手(名古屋グランパスU-18)
前期の序盤戦はアディショナルタイムに決められて追いつかれたり、逆転されて勝ち点を失う試合が多かったのですが、最近は押し込まれる中でもしっかり守り切れたり、逆転できています。試合を重ねるごとに、自分たちの成長を感じます。次戦は東福岡高校ですが、なかなか高体連相手に勝てていません。サポーターの方々はどこにでも来てくれるので、めちゃくちゃうれしいです。なのに、ホームであまり勝てていないので、活力を与えられるような試合がしたいです。

その他の試合結果

ヴィッセル神戸U-18 2-1(前半2-0、後半0-1)履正社高校
東福岡高校 3-2(前半2-2、後半1-0)神村学園高等部
サガン鳥栖U-18 2-4(前半2-1、後半0-3)大津高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-2(前半1-1、後半2-1)米子北高校
ジュビロ磐田U-18 1-4(前半1-2、後半0-2)静岡学園高校

履正社高校(大阪)をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18(兵庫)は開始序盤の2ゴールで勝利。東福岡高校(福岡)と神村学園高等部(鹿児島)の九州対決は、87分にFW野田昂希選手(#20)が決勝点を奪い、東福岡が制しました。大津高校(熊本)はサガン鳥栖U-18(佐賀)に2点を先行されましたが、MF碇明日麻選手(#10)のハットトリックで逆転勝ちを収めました。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、米子北高校(鳥取)との打ち合いをものにし、今季5勝目をマーク。ジュビロ磐田U-18(静岡)との静岡対決に臨んだ静岡学園高校(静岡)は、FW神田奏真選手(#9)のハットトリックなどで快勝しました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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