「一つ一つの練習や試合が成長するきっかけ」北野颯太選手（セレッソ大阪）インタビュー 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023

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「一つ一つの練習や試合が成長するきっかけ」北野颯太選手（セレッソ大阪）インタビュー　高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023

2023年08月31日

「一つ一つの練習や試合が成長するきっかけ」北野颯太選手（セレッソ大阪）インタビュー　高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023は約2カ月の中断期間を経て、9月2日(土)に再開します。ここではセレッソ大阪U-18の一員としてプレミアリーグに出場経験のある北野颯太選手（セレッソ大阪）に登場していただき、リーグ戦や高校時代の思い出について語っていただきました。

○オンライン取材日：2023年8月24日

――高円宮杯プレミアリーグの存在を初めて意識したのはいつ頃ですか？

北野　先輩たちが舞洲でリーグ戦を戦っていたのでセレッソ大阪U-15の頃には大会の存在は知っていました。僕が中学2年生の頃に一つ上の先輩である下川陽輝選手がプレミアデビューしていて、大舞台への憧れがありました。中学3年生になって自分がリーグに登録されたというのはちらっと聞いていたので、出てみたいという思いがありましたが、残念ながら出場する機会はありませんでした。

――新型コロナウイルスの影響があり、北野選手が高校1年生の2020年はスーパープリンスリーグを戦いました。

北野　大会がなくなってしまったのは仕方のない話ですが、やはり個人的にはプレミアリーグでプレーしたかったという思いがありました。それでも関西はレベルの高いチームがたくさんあって、リーグ戦で素晴らしい経験をさせてもらいました。

――高校2年生時にリーグ戦が再開したものの、やはりコロナの影響もあり、試合延期や試合数にばらつきが出る中でのリーグ戦となりました。北野選手はC大阪が戦った全16試合に出場し7ゴールとチームを引っ張る存在でした。

北野　一番濃かった1年で、苦労した1年でもありました。チームとしては開幕から7連敗して、そんなに負けが続くことは経験したことがありませんでした。3年生がなかなか出れなくて1、2年生が主体のチームで、個人的にも10番をつけさせてもらっていて責任は感じていました。ポジションの変更もあったりしてすごく悩んだリーグの前半戦でした。夏のクラブユース選手権を挟んで良いきっかけをつかめればと思っていたのですが、そこでも勝つことができなくて…。それでもクラブユースが終わったくらいからチームとしてやりたいことができるようになってきて、まとまりも出てきて、後半戦から自分たちのサッカーも通用するようになってきました。

――今期のプレミアリーグでも前半戦で順調なチームがあれば、思うように結果が出ていないチームもあります。何かきっかけがあれば上昇していく可能性はあるということでしょうか。

北野　それは身を持って経験しました。7連敗していて最下位で苦しかったです。何か大きな転機があったかどうかは分からないですが、個人的には決めるべき人が決めればチームが勢いに乗ると思いました。今でもよく覚えていますが、（連敗を止めた）アウェイでのヴィッセル神戸U-18戦で逆転できたのも自分がゴールを決められたからで、そこから良い波に乗れたと思います。それまでやっていたサッカーも間違いなく通用していた部分はありました。でも、守備の甘さがあったり、勝負強さが足りなかったので、そういった意味でも1つ勝てたことが自信につながったと思います。

――高校3年間で自身が一番成長したと思うことは。

北野　一つ一つの練習や試合が成長するきっかけになっていたと思います。高校1年生のときは走るトレーニングばかりでしたが、それも本当にサッカー人生において大きなものになっています。2年生のときにサッカーのスタイルが180度変わりましたが、それも本当に自分にとっては新しい出合い、素晴らしい出合いになりました。プレミアリーグでプレーしたのは1年間だけでしたけど、その1年で本当にサッカーが上手くなったと思います。自分が置かれている状況でどれだけ上手くなれるかという点で、当時の自分は試されていたのかなと感じます。今、振り返ってみても勝てなかった時期が今に生きていると思います。

――高校1年時にセレッソ大阪U-23でJリーグデビューを果たし、高校3年時の昨年はＪ１でも19試合に出場。今年はリーグ初ゴールも決めました。今後の目標は。

北野　もっともっとゴールを取りたいという気持ちはありますし、自分のゴールでチームの勝利に貢献したいという思いです。タイトルもまだまだ狙える位置にいるのでそれに尽きます。

――最後に、リーグの後半戦を迎えるにあたって選手たちにメッセージを。

北野　プレミアリーグは高校年代で最高クラスの舞台です。それがリーグ戦でホーム&アウェイで行われ、プロに近いシチュエーションでできます。自分も実際そこに出ていて、その当時はあまり感じなかったのですが、振り返ってみるとそういう舞台は素晴らしいと思います。チームとして優勝を目指してプレーしてほしいですし、その中で選手個人個人がどれだけ自分が通用するかだったり、もっともっと自分の力を試してもらいながら、楽しんでサッカーをしてほしいです。
残念ながら今、セレッソはプリンスリーグ関西を戦っていますが1年でも早く昇格して、またそういう素晴らしい舞台に帰って来れるように頑張ってほしいです。プレミアリーグにいるだけで成長速度は変わってくると思うので、早くそういう舞台に帰ってきてほしいです。