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神戸が静岡学園に競り勝つ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第14節

2024年09月17日

神戸が静岡学園に競り勝つ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第14節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024WESTは9月14日(土)から16日(月・祝)にかけて第14節を行い、いぶきの森球技場(人工芝)ではヴィッセル神戸U-18(兵庫)と静岡学園高校(静岡)が対戦しました。

ピックアップマッチ

ヴィッセル神戸U-18 2-1(前半1-0、後半1-1) 静岡学園高校

7年ぶり3度目のWEST制覇を狙う神戸は、序盤の取りこぼしが響き、首位・大津高校(熊本)と勝ち点差10をつけられています。「一つも落とせない」とMF濱﨑健斗選手(#10)と話す通り、神戸は連勝をかけて今回の静岡学園戦に臨みました。

先制点を与えた前節の反省を生かし、開始直後からギアを入れた神戸は前線からアグレッシブな守備を披露。DF山田海斗選手(#4)は「前から(ボールを奪いに)いって、相手のパスがずれたところを狙おうと考えていた」と振り返ります。

ボールを奪ってからは素早くサイドに展開し、ショートカウンターからゴールに持ち込みます。9分には中央の高い位置で相手ボールを奪ったMF瀬口大翔選手(#14)が右サイドのスペースに展開すると、走り込んだのは濱﨑選手。「自分は左利きなのでカットインが得意で、ずっと意識していた。初めはファーサイドに打とうとしたけれど、(相手の)足が見えたので股下を狙った」。冷静に放ったシュートがゴールネットを揺らし、神戸が均衡を崩しました。

以降も神戸の攻撃が続き、19分にはセンターサークル付近でのボール奪取から、前に出ていた相手GKの隙を見て濱﨑選手がロングシュート。24分にはFW大西湊太選手(#23)が右サイドを抜け出し、マイナスに入れたボールを瀬口選手がダイレクトで合わせましたが、追加点が奪えないまま前半を終えました。

「前半は良い奪い方からテンポよくパスをつなぐ、普段のサッカーができなかった」(川口修監督)という静岡学園は、ハーフタイムに戦い方を修正します。後半の立ち上がりから高い位置での守備を仕掛けつつ、中盤でボールを動かす時間を増やしていきます。

すると、48分にはDF岩田琉唯選手(#3)からボールを受けたMF池田双葉選手(#15)が左サイドを突破。ゴール前に入れたパスをMF山縣優翔選手(#10)が冷静に決めて、試合を振り出しに戻しました。

流れを取り戻したい神戸は前節、プレミアリーグデビューを果たした中学3年生のMF里見汰福選手(#49)とFW森田皇翔選手(#11)を入れて反撃を開始するも、勢いに乗った静岡学園に押し込まれる時間が続きます。

それでも64分、一瞬の隙を突いて相手エリアに侵入すると、静岡学園のゴール前でFKを獲得。キッカーの濱﨑選手は「ファウルを獲得したときは自分が打とうと思っていた」と言いますが、相手の壁を見て直前にパスを選択。フリーで受けたFW吉岡嵐選手(#7)が逆転となるゴールを挙げます。神戸はこの後も粘り強く戦い、接戦をものにしました。

監督・選手コメント

安部雄大 監督(ヴィッセル神戸U-18)
試合の入り方は良かったですし、ゴールへのルートも狙い通りでした。追加点を取ることができれば優位になる中、チャンスはあったのですが、たたみかけることができませんでしたか。相手に「まだやれる」と思わせるチャンスを与えてしまい、煮え切らない印象のまま前半を終えて、後半に失点してしまった。スコアこそ再びリードできましたが、流れはそのまま持っていかれたという印象が残る試合です。

DF #4 山田海斗 選手(ヴィッセル神戸U-18)
先制点を奪うことを意識していました。失点後は消極的なプレーが増え、試合終盤は危ないシーンもありましたが、最終ラインが集中して相手の攻撃を防げば、前の選手が決めてくれると信じていました。勝つことができてよかったです。大津高校とは勝ち点が離れていますが、直接対決を残していますし、自分たちは1試合少ないので、まだまだチャンスはあります。これからも勝利を重ね、プレッシャーを与えられればと思います。

川口修 監督(静岡学園高校)
前半は積極的な守備をやらなければならないのに、奪いにいっても奪えないという心理が働いてしまったのか、構えてしまいました。相手のプレッシャーをかわすのが静岡学園の長所ですが、怖がって後ろを向く選手もいました。そこを改善しようと伝えた結果、後半はとても良くなりました。中盤でシンプルなプレーができるようになったので、サイドの選手がどんどん前に行けるようになり、チャンスをつくることができました。

DF #3 岩田琉唯 選手(静岡学園高校)
前半は中盤でのイージーミスが多く、なかなか自分たちのリズムがつくれませんでした。その中で失点し、内容もよくありませんでした。気持ちが充実していない選手がいる中、ハーフタイムに監督から「自分たちの気持ちを奮い立たせよう」と声を掛けられ、チームが一つになって徐々に静岡学園らしいパス回しができるようになりました。これからは、全ての試合に勝ちたい。まずは試合内容を改善させることが、結果を残すことへの第一歩だと思っています。

その他の試合結果

EAST
昌平高校 2-1(前半1-1、後半1-0) 尚志高校
鹿島アントラーズユース 3-4(前半1-1、後半2-3) 流通経済大学付属柏高校
青森山田高校 1-0(前半1-0、後半0-0) 横浜FCユース
前橋育英高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 川崎フロンターレU-18
FC東京U-18 1-3(前半1-1、後半0-2) 柏レイソルU-18
大宮アルディージャU18 1-2(前半0-1、後半1-1) 市立船橋高校

WEST
米子北高校 2-4(前半1-3、後半1-1) サガン鳥栖U-18
名古屋グランパスU-18 0-3(前半0-1、後半0-2) 大津高校
東福岡高校 2-0(前半1-0、後半1-0) 鹿児島城西高校
神村学園高等部 3-1(前半3-0、後半0-1) 帝京長岡高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 延期 ファジアーノ岡山U-18

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大会期間:2024年4月6日(土)~2024年12月8日(日)
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