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開幕から未勝利の京都が興国を撃破! 高円宮杯 JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ2020関西
2020年09月23日
高円宮杯 JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ2020関西の第5節が9月22日(火・祝)に行われ、各地で熱戦が繰り広げられました。サンガタウン城陽では京都サンガF.C. U-18(京都)と興國高校(大阪)が対戦しました。
ピックアップマッチ
京都サンガF.C. U-18 2-0(前半0-0、後半2-0)興國高校
プレミアリーグからこの大会に挑む形となった京都サンガF.C. U-18ですが、今季から徹底する後方からのビルドアップが機能せず、開幕から2連敗。待望の初勝利を目指した今節は、「これじゃいけないと気付いて、よりサッカーに集中した。親を含めてたくさんの方に応援してもらっているので、全員で私生活の部分を含めて変えていった」(MF中野桂太選手、#7)と気合十分で試合に挑みました。
前半は「後ろの指示を待って守備をしていたから、後手を踏んでしまった」(興国高校・内野智章監督)ため、高い位置でのボール奪取が機能しなかった興國を尻目に、丁寧なビルドアップから相手エリアに侵入しました。27分にはDF木邨優人選手(#4)のロングフィードから中野桂太選手が右サイドを突破し、ゴール前に送ったボールをFW中野紘太郎選手(#15)が合わせましたが、枠を捉えることができませんでした。
7日間で3試合をこなす日程を考慮し、前節から大幅にメンバーを変更した興國も、後半途中からは横浜F・マリノス加入内定のMF樺山諒乃介選手(#10)ら4選手を一気に投入し、1点を狙いに出ました。高い位置での守備が機能し京都を押し込むと、23分には入ったばかりの樺山選手が左サイドの密集を抜け出しシュートを放ちましたが、GK小林大志郎選手(#1)の好セーブに阻まれました。
我慢の時間が続いた京都に転機が訪れたのは、79分でした。右サイドの高い位置でスローインを受けたDF川島功奨選手(#6)が縦パスを展開。FW平賀大空選手(#28)が落としたボールを前方に走り込んで受け直すと、「ボールがバウンドして、どうしようと思った時に、とっさに左足のアウトサイドで巻こうとイメージできた」と思い切りよく放ったミドルシュートがゴール左隅に突き刺さりました。87分には中盤でのボール奪取からMF伊藤大和選手(#23)が前方にスルーパスを入れます。相手DFの背後に抜け出し、GKとの1対1に持ち込んだMF中野瑠馬選手(#14)が自らのシュートのこぼれ球を押し込み、そのままタイムアップを迎えました。
前嶋聰志監督は初勝利に喜びの表情を見せながらも、「J-GREEN堺で戦う次の試合はこれまでと違う難しさがあります。スタッフや父兄が観に来てくれたホームだからピリッと試合ができたとならないよう、今日と同じことができないといけない」と気を引き締めました。
監督・選手コメント
前嶋聰志 監督(京都サンガF.C. U-18)
ハイプレッシャーの相手を毎試合、経験できるのはすごく選手の刺激になります。そうした中でも自分たちがやりたいことを追求していかなければいけません。勝った負けたといった結果だけで終わるのはもったいない。興國はタレントが揃っており、力があるのは分かっている中でも、うまくいかなかった初戦から、どこまでできるようになっているかトライしました。結果的に興國の時間が長く続いたため、積み上げがまだまだ足りないのかなと思わされる内容でした。しかし、選手もスタッフもすごく頑張ってくれていたので、一勝できて『やってきて良かったね』と言えるのは大きな喜びです。
MF #7 中野桂太 選手(京都サンガF.C. U-18)
勝てない試合が続いたので、素直にうれしいです。今年は自分たちが主導権を握って、相手を動かしながら崩していくというのをテーマにしています。興國の技術が上回っていたため、押される展開になりましたが、決めるべき場面で決め切れたのは2連敗から寮生活を含めて変えていった成果だと思っています。リーグの形式は変わっても優勝を目指す中で2連敗し、もやもやした気持ちがありましたが、今日の試合ではこれまでのうっ憤を晴らすプレーができました。練習と公式戦では感覚や雰囲気が違います。世間が大変な中でも、こういう場を与えてもらっている状況に全員が感謝して、ピッチに立っています。
内野智章 監督(興國高校)
今日は守備も攻撃も小手先のプレーが多く見られました。失点は共に最近の慢心によって与えたものです。選手交代で流れがよくなってから押し込む時間が増えたにも関わらず、2本のシュートで2失点しました。半数以上を2年生が占めた攻撃陣が厳しい試合を経験できた上に、前半をスコアレスで終えることができたのは収穫ですが、負けてはいけません。今日の結果はポジティブにもネガティブにも捉えることができます。反省して、前向きになってくれたら良いのですが、ずるずる引きずっていてはいけません。どちらに持って行くかは僕たちスタッフ次第だと思っています。
DF #3 中島超男 選手(興國高校)
守備の時間が続いた前半は何とかチーム全員で乗り越えられました。後半は選手が代わり、攻撃の勢いが出てゴールに近づく場面が増えましたが、相手を押し込む時間が増えた分、守備の意識が低下していたように思います。得点できなかったのは悔しいですし、DF陣もプロ内定選手が合流したにも関わらず失点したのはとても悔しいです。昨年はJリーグのアカデミーと公式戦で対戦する機会がなかったので、こういう機会を与えてもらえたのはうれしいです。セレッソ大阪U-18と対戦した際も攻守共に気付かされることが多かったので、チームのレベルアップにつながっていると感じました。
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