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山梨学院大学と早稲田大学が決勝進出! 第32回全日本大学女子サッカー選手権大会
2024年01月05日
第32回全日本大学女子サッカー選手権大会の準決勝が、1月4日(木)、東京都・味の素フィールド西が丘で行われました。山梨学院大学(関東第1代表)、早稲田大学(関東第2代表)が決勝進出を決めました。
第1試合マッチレポート
山梨学院大学 3-1(前半3-0、後半0-1) 東洋大学
2連覇を狙う東洋大学と初優勝を狙う山梨学院大学の対戦。
前半6分、山梨学院大はMF山田歩美選手のパスカットからFW伊藤琴音選手にパスがつながり、ドリブルから左足で右角に突き刺して先制し1-0とします。東洋大は10分、MF北村美羽選手が蹴ったフリーキックのこぼれからFW村岡由梨選手がミドルシュートを放ちますが、GKにキャッチされてしまいます。12分、山梨学院大がスローインからDF栃谷美羽選手が左足であげたクロスにヘディングで山田選手が合わせ、追加点を挙げます。さらに25分、山梨学院大はMF甲斐碧海選手から中央でパスを受けたMF齊藤桃花選手が右足でシュート、ポストに当たるも伊藤選手が詰めて3-0とします。東洋大もMF野口珠里選手を起点にボールを動かすも山梨学院大の組織的な守備に阻まれてしまい、3-0で前半を折り返します。
後半開始、両者譲らない時間帯が続きます。東洋大は流れを変えるため、MF田中結衣選手を投入します。それをきっかけに59分、東洋大がコーナーキックを獲得しますが、GKに阻まれてしまい得点を取ることができません。そのあとも東洋大の北村選手が左足でシュート打ちますが惜しくも枠を捉えることができません。攻め込む時間が続くも東洋大は得点することができません。70分、北村選手からパスを受けたFW小林莉々子選手がダイレクトでボレーシュートを放ち得点を奪い、3-1とします。その後76分、FW加藤満久花選手を中心に落ち着いたパス回しで試合を組み立てますが、山梨学院大の組織的な守備を崩すことができません。その後は、一進一退の攻防が続きますが、スコアは動くことなく試合終了。山梨学院大学が決勝への切符を掴み取りました。
第2試合マッチレポート
帝京平成大学 0-1(前半0-0、後半0-1) 早稲田大学
3大会ぶりの優勝を目指す帝京平成大学と2大会ぶりの優勝を目指す早稲田大学の決勝進出をかけた対戦。
前半立ち上がりから互いに攻め合う時間帯が続きます。帝京平成大は9分、10分と続けてコーナーキックを獲得しこぼれ球をMF江崎世来選手がシュートしますが、枠を捉えることができません。早稲田大も18分にコーナーキックを獲得しますが得点に繋げることはできません。それに対し帝京平成大は38分、コーナーを獲得しこぼれ球をDF渡邊那奈選手がシュート、39分のFW古賀花野選手がDFラインから抜け出しキーパーと一対一のシュートなどチャンスをつくる場面はありますが、先制点を挙げることはできません。対して早稲田大も42分、MF大山愛笑選手からパスを受けたMF築地育がミドルシュートを放つも枠を捉えることができません。このままスコアは動かないまま0-0で前半を折り返します。
後半も開始から互いに攻め合う時間が続きます。先制点を狙いたい帝京平成大は53分、右サイドでMF小原蘭菜選手からFW北川心子選手へのパスでゴールに迫りますが早稲田大DF後藤若葉選手の守備でシュートを打たせません。早稲田大は築地選手とMF笠原綺乃選手を中心にゲームを組み立てていきます。75分、早稲田大は左サイドでフリーキックを獲得、大山選手のボールに後藤選手がヘディングで流し込み先制し1-0とします。帝京平成大も果敢に攻撃を続けます。76分、DF山田瑞穂選手のクロスから小原選手がシュートを放ちますが、早稲田大GK石田心菜選手のセーブでゴールを防ぎます。このままスコアは動かず試合終了し、早稲田大学が決勝に進出しました。
監督・選手コメント
村上裕子 監督(山梨学院大学)
私が監督就任してから、東洋大学さんからは対戦のたびに様々なことを学ばせてもらいました。だからこそいつか『勝ちたい!』と思う素晴らしいチームです。いかに自分たちのペースに持っていけるかが重要だと思い試合に入りました。私の予想を上回って選手たちの判断やプレーの共有がしっかりできたことが早い時間帯の得点につながったと思います。選手、ベンチ、応援団、OGと山梨学院ファミリー全員の力で決勝戦に挑み、山梨学院大学の歴史を新たに刻みたいと思います。
上田佳奈 選手(山梨学院大学)
試合の入りから自分たちのサッカーを体現することができ、チャンスを確実に仕留め切れたことが勝利に繋がったと思います。昨年、決勝で悔しい想いをした日から、今年こそ、「日本一」とこの日のためにチーム全員で頑張ってきました。最後の最後までタフに闘い、今年こそ西が丘で優勝カップを持ち上げたいと思います。
後藤史 監督(早稲田大学)
被災され、大変な想いをされている多くの方々がいる中、こうして試合ができることに感謝を申し上げます。帝京平成大学との試合は、厳しい試合になるだろうと想定していましたが、やはり難しい試合でした。チーム全員が頑張ってくれました。決勝戦では、1年間積み重ねてきた自信と誇りを胸に早稲田のサッカーを全員で体現したいと思います。
後藤若葉 選手(早稲田大学)
試合を通して楽な時間帯は1秒もありませんでしたが、全員で最後まで集中して闘えたことで決勝の切符を掴めたと思います。次は、このチームでできる最後の試合です。まずは、この様なご時世にも関わらず大好きなサッカーができることに感謝したいです。そして、最後の最後まで早稲田の誇りを胸に全力で闘い抜き、絶対に日本一になります。
大会概要
第32回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月24日(日)~2024年1月6日(土)
会場:ヤンマースタジアム長居(大阪府大阪市)、J-GREEN堺(大阪府堺市)、ヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)、高円宮記念JFA夢フィールド Cピッチ(千葉県千葉市)、JFA夢フィールド千葉県フットボールセンター(千葉県千葉市)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)