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決勝ラウンド進出を懸けて争いが激化 バーモントカップ 第24回全日本少年フットサル大会
2015年01月05日
バーモントカップ 第24回全日本少年フットサル大会が、1月4日(日)に開幕しました。約3500チームが参加した今大会の都道府県予選を勝ち抜いた全48チームが東京の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館に集結。開会式では、アッズーロ和歌山フットサルクラブ(和歌山)のキャプテン、岡星空選手が選手を代表して選手宣誓を行いました(以下、要約)。
「これまで僕たちのために協力してくれた皆さんに感謝します。ありがとうございます。ドリーム、夢。夢を持つことでそれに向かって頑張れる。チャレンジ、挑戦、何事にも最初からあきらめるのではなく、失敗を恐れず行動する。サンクス、感謝。何事にも当たり前と思わずに感謝の気持ちを忘れないこと。僕はこの3つの言葉を大事にしています。僕たち選手一同はリスペクト精神を忘れず正々堂々戦うことを誓います」
開会式後には元日本代表選手や現役Fリーガー10名がゲストとして登場し、参加チームと直接対戦するエキシビションマッチを開催。選手たちはトップ選手のプレーを肌で感じるとともに、これから始まる戦いの腕試しとばかりに数々の果敢なプレーを見せていました。この後、駒沢体育館と大田区総合体育館の2会場に分かれて4チームずつ12グループによるリーグ戦48試合を行い、各チームは1次ラウンドの2試合を戦いました。
初日に圧倒的な強さを示したのは、グループEの鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城)。中原SCF(熊本)との初戦を15-0で大勝すると、続くクラージュ広島(広島)戦も10-0で勝利。「ベスト8になった昨夏の全日本少年サッカー大会以降、チーム、選手個々が急激に成長し、今大会も選手自身が優勝したいと強い意志を持って臨んでいる」(木村匡志監督)と、笹沼航紀選手が6得点、前田聡良選手が5得点、国府田宗士選手が5得点とゴールを重ね、守備でも無失点で盤石の戦いを披露しました。同グループのアバンツァーレ仙台SC(宮城)も連勝しており、5日に1位突破を懸けた直接対決が実現します。
大会のオープニングマッチで高岡ジュニアフットボールクラブ(高知)に10-3で快勝した津ラピドFC(三重)は、続く下越リヴェント(新潟)戦に2-5で敗れ、試合後に世古和正監督が、「実力差以上に、先制点に左右される部分が大きい」と振り返りました。この言葉通り、選手たちのメンタル面は試合の流れや勝敗に大きな影響を与えていたようです。一方で勢いに乗ってゴールを重ね、高い決定力を発揮する選手も目立ちました。大分トリニータジュニア(大分)の平川絢大選手は初戦で7得点とゴールを量産し、2戦合計で8得点を挙げました。また、ブリンカールFC(愛知)の大森涼選手も2試合連続でハットトリックの活躍を見せ、7得点と気を吐いています。選手たちのゴールシーンにもますます注目が集まります。
大会2日目の5日(月)は1次ラウンドの残り1試合を行い、計16チームが同日に行う決勝ラウンドに進出します。ワイルドカード争いも激化し、1次ラウンドは最後まで目の離せない戦いが続きます。決勝ラウンド、そして6日(火)のベスト8進出はどのチームがつかみ取るでしょうか。
監督・選手コメント
世古和正 監督(津ラピドFC)
選手本来の力を出し切れず、(敗れた)下越リヴェントとの2試合目も結果に表れてしまいました。今大会の前に、選手にはたくさんのサポートへの恩を返すためにも「勝負をしよう」と伝えました。それは単なる勝ち負けではなく、ピッチでの1対1の勝負や数的不利な場面にも通じることで、その結果として、試合の勝利が付いてきてくれたら一番いいという思いです。1位通過はなくなりましたが、最後はしっかりと勝利をつかみ、2位通過の可能性を信じたいと思います。
桑野賢二 監督(ドリームFC)
2試合で1勝1分けですが、練習で出しているプレーを随所に見せた良い内容の試合でした。マルバ千葉fc U-12(千葉)との試合はラスト25秒くらいで2点差を追い付きましたが、普段からどんな試合でも絶対にあきらめないで戦うことをテーマにしているので、この大舞台でもあきらめない攻めの姿勢を示してくれて良かったです。ペナルティエリア内でも自由にボールを扱えるように、普段からフットサルにも取り組んでいますし、選手は“真剣に遊ぶ”気持ちを見せてくれています。
前田聡良 選手(鹿島アントラーズつくばジュニア)
チームのために得点が取れて良かったです。今大会はこのチームでできる最後の大会ですし、全員がジュニアユースに上がれるわけではないので、チームとしても個人としても気持ちが入っています。それに今年は、「アントラーズつくばの歴史を変えたい」と頑張ってきました。全国出場が決まってからはチーム内の意思統一を図るためにフットサルのトレーニングをしてきました。その成果として、それぞれ異なる持ち味を生かすためのポジショニングやプレーができていると思います。
長谷川具三 監督(ともぞうサッカークラブ)
栃木のレベルは決して高くはなく、選手たちには常々「県大会で満足していては全国では勝てない」と話してきましたので、2連勝できて素直にうれしいです。このチームの選手はみな、幼稚園や小学1年生くらいからずっと一緒にやってきているメンバーですので、チームワークではどこにも負けません。プロ選手として活躍するための技術と頭脳を鍛えてきていますし、まずは3連勝してこの舞台で結果を残し、全国制覇を成し遂げ、栃木のレベルアップを図りたいと思っています。
JFA-TV
バーモントカップ 第24回全日本少年フットサル大会
2015年1月4日(日)〜1月6日(火)
東京/駒沢オリンピック公園体育館、大田区総合体育館
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