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浦安と西宮が決勝へ JFA 第21回全日本女子フットサル選手権大会
2025年03月02日
北海道のよつ葉アリーナ十勝で開催されているJFA 第21回全日本女子フットサル選手権大会は3月1日(土)に2日目を迎え、準々決勝、準決勝の6試合が行われました。
午前9時キックオフの第1試合では、バルドラール浦安ラス・ボニータス(女子Fリーグ/千葉)が地域クラブのチームとして唯一8強入りを果たしたクラブフィールズ・リンダ(北海道2)と対戦しました。浦安は倉持杏子選手の先制点を皮切りに得点を重ねていきます。クラブフィールズ・リンダの選手たちも高い技術を随所に見せたものの2大会ぶりの優勝を目指す浦安が8-3で勝利しました。
浦安、アルコ神戸(女子Fリーグ/兵庫)、SWHレディース西宮(女子Fリーグ/兵庫)と今季の日本女子Fリーグで上位に入った3クラブが今大会でベスト4進出を決めた中、今季のリーグ戦で6位だった福井丸岡ラック(北信越/福井)が同4位の立川アスレティックFCレディース(女子Fリーグ/東京)に2-1で勝利。若い選手たちの成長もあって2018年大会以来の4強入りを果たしています。
準決勝の2試合は、どちらも接戦となりました。浦安と神戸の試合は第1ピリオド5分に神戸の山川里佳子選手が独力でゴールをこじ開け、均衡を崩します。しかし浦安もエースの筏井りさ選手のゴールで追いつくと、そこからは互いに譲らぬ展開が続きました。第2ピリオド10分、浦安は澁川鈴菜選手が相手GKのミスを誘うゴールで勝ち越しましたが、神戸もその4秒後に今季限りで現役を引退する若林エリ選手のパスから、高橋京花選手が同点ゴールを決めます。
それでも攻勢の浦安は第2ピリオド15分に右サイドを突破した平井成美選手のパスをゴール前で受けた倉持杏子選手が勝ち越し点を決めます。さらに同19分にはパワープレーに出ていた相手の無人のゴールに江口未珂選手が自陣ペナルティーエリアからロングシュートを決めて勝負あり。浦安が大会新記録となる6大会連続の決勝進出を果たしました。
準決勝のもう一試合では、連覇を狙う西宮と丸岡が対戦。準々決勝までの2試合は攻める時間の長かった丸岡ですが、この試合は西宮に押し込まれます。それでもGK藤江真尋選手の好セーブもあって無失点でしのぐと、ここまでチームの全3ゴールを一人で叩き出している林笑選手が先制ゴールを決めました。しかし第1ピリオド残り3秒、西宮はGK中田凪咲選手が自陣からロングシュートを放つと、これが決まって同点に追いつきます。ハーフタイム前に追いついた西宮は、第2ピリオドに入るとすぐに斉下遼音選手のゴールで逆転。その後も得点を重ね、5-2で連覇に王手をかけました。
この結果、大会最終日となる3月2日(日)の対戦カードは、3位決定戦が神戸-丸岡、決勝が浦安-西宮となっています。浦安が前回大会の雪辱を晴らすか、西宮が2度目の連覇を成し遂げるか、注目の決勝は13時にキックオフを迎え、JFATVでもライブ配信されます。
選手コメント
FP #42 長木希果 選手(クラブフィールズ・リンダ)
ベスト8に進出したほかのチームが全てFリーグ勢だったので、自分たちは全員、気持ちとして構えていました。試合前の円陣では「次の試合なんて考えず、とにかく頑張ろう」と声をかけましたが、戦えるところ、通用するところもあり、手応えも感じられました。負けて「良い経験になった」と言って終わらせたくはなかったのですが、一度は3-5まで詰め寄ることもできて、本当に良い経験になりました。
FP #18 林笑 選手(福井丸岡ラック)
準決勝は前半を1-0のまま終えたかったです。でも、(相手の同点ゴールは)良いシュートでした。出産を経てここまでプレーすることができ、自分でもビックリしすぎて不思議な感覚です。体力的にも本当にすぐに疲れてしまって、2分間でセット替えするのですが、その2分も(体力が)持たないことがありました。この大会に来て、何とか持ちこたえている感じなんです。ここまで来ることができたので、3位決定戦は勝って帰りたいです。相手には(同い年で元丸岡の山川)里佳子もいるし、里佳子には点を取られたくないですね。
FP #13 高尾茜利 選手(SWHレディース西宮)
丸岡の選手として最後に戦ったのが3年前、このアリーナでの選手権だったので、(準決勝では)いろいろ思い出しました。丸岡には特別な思いもありますし、どこよりも勝ちたい相手、絶対に負けたくない相手です。自分はあまり活躍していないのですが、勝てて良かったです。2冠と連覇がかかる選手権で優勝するためにずっと準備をしてきました。不在の選手もいますが、全員で戦い、優勝につなげたいと思います。
FP #23 倉持杏子 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
(準決勝では決勝点を決めた瞬間に感極まったが)18番の平井成美選手が今季限りで退団するのですが、5年間一緒にプレーしてきたんです。平井選手や今季限りで退団する選手たちの浦安でキャリアをここで終わらせてはいけない、絶対決勝に連れていかなければと思っていた中でしたし、1失点目も自分が絡んだと分かっていたので。なかなか点が入らなくて「苦しいな」と思っていたのですが、みんなが頑張ってくれました。
大会日程:2025年2月28日(金)~3月2日(日) 【全試合入場無料】
会場:北海道/よつ葉アリーナ十勝
JFATVライブ配信:3月2日(日)
10:30~ 3位決定戦
13:00~ 決勝
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