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FIFAメディカルセンターに国立スポーツ科学センターメディカルセンター/順天堂大学医学部附属順天堂医院(2施設合同)と神戸大学医学部附属病院/兵庫県立リハビリテーション中央病院/明和病院(3施設合同)を認定
2015年01月30日
国際サッカー連盟(FIFA)は、日本スポーツ振興センターが管理する国立スポーツ科学センターメディカルセンター/順天堂大学医学部附属順天堂医院(2施設合同)と、神戸大学医学部附属病院/兵庫県立リハビリテーション中央病院/明和病院(3施設合同)を「FIFAメディカルセンター(FIFA Medical Centre of Excellence)」に認定し、1月27日(火)、29日(木)に国立スポーツ科学センター(東京都)、神戸大学医学部附属病院シスメックスホール(兵庫県)でそれぞれ認定式を行いました。
FIFAメディカルセンターは、サッカー選手の障がい予防にフォーカスを当て、選手の健康を増進することを目指し、以下の機能を保有した医療施設からの申請により、FIFAが資格審査を行い、認定するものです。
・サッカー選手の健康増進、FIFAやF-MARC(FIFA Medical Assessment & Research Centre)の調査・研究のミッションをサポートし、選手や組織との関係を育てること
・男女を問わず、あらゆる年代のプロ選手を通じて、外科的・非外科的なサッカー医学に関する医療的なマネジメントを提供すること
・F-MARCの枠組みや戦略の中で調査・開発に協力すること
・サッカー医学に関する次世代の医療的な専門家や科学者を教育・育成すること
日本では、2007年に聖マリアンナ医科大学がアジアで初めてFIFAメディカルセンターとして認定され、今回の国立スポーツ科学センターメディカルセンター/順天堂大学医学部附属順天堂医院が国内2番目、神戸大学医学部附属病院/兵庫県立リハビリテーション中央病院/明和病院が国内3番目の認定となります。
認定式では、ドヴォラク FIFAチーフメディカルオフィサーから認定証が授与されたほか、東京ではU-19日本女子代表 高倉麻子監督、神戸では原博実 日本サッカー協会専務理事がそれぞれ祝辞を述べました。
コメント
ジリ・ドヴォラク FIFAチーフメディカルオフィサー
世界で約3億人いると言われているサッカープレーヤーのうち、トップレベルでプレーしている選手はごくわずかで、99%はアマチュアの選手たちです。FIFAメディカルセンターは、トップアスリートだけではなく、すべてのサッカープレーヤーに向けたケアを行うことを目的としています。今回認定した施設は、これまでの選手の治療やリハビリテーションのほか、けがの予防などの研究でも成果を挙げている実績がありました。日本におけるFIFAメディカルセンターの意義を果たすことができると期待しています。
国立スポーツ科学センター 川原貴 センター長
2001年の開所当時より行ってきた日本サッカーのトップ選手や国際審判員への医・科学のサポートなどの活動が認められ、FIFAメディカルセンターの認定を受けたことを大変光栄に思います。今後、世界的にもサッカー医学の発展が加速していくものと推測されますので、これまでのサポートをさらに充実させ、順天堂医院とも連携することにより、サッカー界およびスポーツ界に貢献していきたいと考えています。
順天堂大学医学部附属医院 代田浩之 院長
順天堂医院は、「スポートロジー・メディカルセンター」を設置し、「アスリート外来」「女性アスリート外来」「スポーツ整形外来」等、あらゆるレベルのアスリートを対象に、医・科学的にサポートしています。この度の認定を受け、当医院は、今後もサッカーに関する最高水準の医療の提供、選手の健康増進の実践、医療スタッフの教育・育成をしてまいります。
神戸大学医学部附属病院 藤澤正人 院長
神戸大学医学部附属病院は、1995年に発生した阪神淡路大震災への医療的な援助、震災復興について中心的な役割を果たしてまいりました。同年に誕生したヴィッセル神戸は、神戸市民の希望であり、チームドクターの派遣などを行ってまいりました。このたび、FIFAメディカルセンターとして認定されましたので、兵庫県立リハビリテーション中央病院、明和病院との強い協力関係を維持し、多数の患者様、サッカーチームに、質の高い医療・リハビリテーションを提供し、さらにスポーツ医学発展のための研究にも貢献してまいりたいと思います。
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