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ジュニアユースのセルフコンディショニング・セルフケア ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.10
2019年02月13日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは、赤羽達也トレーナーです。
コンディショニングについて
JFAアカデミー福島ジュニアユースでトレーナーをしている赤羽達也です。JFAアカデミー福島に来て3年になります。現在、JFAアカデミー福島のジュニアユースには47名(中学1年生16名、中学2年生16名、中学3年生15名)の選手が所属しています。私は主に選手の日々のコンディション管理やケガの予防・ケガ発生から競技復帰までのリハビリなどの面から選手たちに関わっています。今回は、選手に普段から伝えているセルフコンディショニング・セルフケアについて紹介したいと思います。
選手は毎朝、コンディショニングの確認として起床時の体重・体温・疲労度・睡眠の質・尿色などのいくつかの項目を測定しています。毎日記入することにより選手自身が通常の自分の身体はどんな数値となっているのかということを知ってもらうようにしています。またいつもと違った数値となった場合などは体調管理に注意することや、なぜ数値に変化が起こっているのかを考えてもらいたいという狙いがあります。
実際に選手から起床時の体重が減少している場合はご飯の量を意識的に増やしているといった行動を起こす選手もみられるようになりました。正しい・間違っているなどは問題ではなく、自分の身体に関心を持ち、自ら考えて行動を起こすことができる選手になってもらいたいと考えています。
セルフケアについて
練習・ゲーム後はクールダウンの一環としてストレッチを行っておりますが、それ以外にも選手には学習後や就寝前などの自由時間を使いセルフストレッチを行うことを推奨しています。選手には意識している筋肉や正しい姿勢などのレクチャーも行っています。月に一度、全ての選手に体組成と同時に4種類の柔軟性も測定しております。
4種類は長座体前屈(片足ずつ)・踵臀間距離・下腿前傾距離・股関節内旋角度を選手にて測定してもらいます。測定数値は過去の数値と比較し柔軟性の増減を確認します。現在の練習量に対して自分のセルフケアが足りているのか、成長量に見合ったケアが出来ているのかといったところを意識してもらっています。数値は年齢が上がるにつれ低下傾向となりますので、中3・中2に注意喚起を行っています。
JFAアカデミー福島の選手達も様々な取り組みや測定方法などを今後の長い選手生活の中で経験していくと思います。また測定方法なども科学の進歩や環境面の整備によりさらに進化していくことが考えられます。大切なのは測定データなどを参考にしながらも、自分自身の身体について感じ、考え、行動に移せる選手だと考えます。JFAアカデミー福島では中学三年間でその基盤を作り高校三年間でさらに実践・発展していくような働き掛けを行っていきたいと思っています。
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