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第65回サッカードクターセミナーを三重県で開催
2019年10月30日
全国の医師・歯科医師を対象としたサッカードクターセミナーが10月19日(土)・20日(日)の2日間、三重県四日市市で開催されました。
今回のセミナーでは、1日目は「サッカーにおける足部・足関節傷害」を三重大学医学部大スポーツ整形外科講師 の西村明展先生に、「サッカー育成年代の腰椎分離症」をあさひ病院院長 神谷光宏先生に講演いただきました。特別講演では、三重県出身のFC伊勢志摩理事長(元日本代表選手)小倉隆史氏に「サッカー人生~大怪我を乗り越えた選手、指導者の立場から」と題し、対談形式でご自身のサッカー選手(幼少期・四日市中央工業高校・Jリーグ・日本代表・海外移籍)、指導者としての活動を振り返りながら、「怪我」「リハビリ」の体験や今後の日本サッカーのあり方について語っていただきました。
2日目は、みどりクリニック院長瀬戸口芳正先生による「怪我からの復帰、アスレティックリハビリテーションの実際」に続き、日本体育大学体育学部教授 杉田正明先生の「アスリートのコンディショニングと暑さ対策」の講演が行われ、盛会のうちに終了しました。
講義終了後には、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿のメイングラウンドへ移動し、サッカー実技を行いました。参加者は、整備の行き届いた素晴らしい天然芝グラウンドで気持ちよく楽しむことができました。
次回(第66回サッカードクターセミナー)は、2020年3月14日(土)・15日(日)にJヴィレッジ(福島県)での開催予定です。
医科学委員長コメント
中空繁登 先生(三重県FA/医科学委員長)
この度、第65回サッカードクターセミナーを三重県サッカー協会で担当させて頂きました。準備不足や至らない点もあったかと思いますが、参加者の皆様、協力頂いた日本サッカー協会・三重県サッカー協会事務局の方々の御力により、大きなトラブルもなく、無事2日間の日程を終えることが出来ました。
講義は、1日目:足関節・足部・腰椎の傷害、2日目:アスレティックリハビリテーション・コンディショニングと暑さ対策に関して、三重県と関わりの深い先生方に御講演頂きました。御講演頂いた内容は、怪我の病態からリハビリ、さらには競技サポートへと続く、一連の流れの中で学ぶことができたと感じております。
夜の懇親会、二次会にも多くの方に御参加頂き、ひしめきあった中での会食となりましたが、大いに親睦を深めて頂けたことと思います。実技に御参加頂いた先生方からは前日(夜の)の疲れを微塵も感じさせず、魅力的なPlayでスタジアムを沸かせて頂きました。今回、サッカードクターセミナーを三重県で担当させて頂き、多くの方々とかけがえのない絆を作ることができ、開催県一同、心より感謝致しております。
受講者コメント
平井英子 先生(伊勢崎市民病院/心臓血管外科)
今回で8回目の参加となります。年2回のこのサッカードクターセミナーを毎回楽しみにしております。回数を重ねていくと、スポーツ医学を多方面から学ぶことができ、特に自身の専門外の分野に関しては毎回とても勉強になります。また、帯同報告では、メディカルサポートの実際や現場の裏側を見聞きすることができ、これも楽しみの一つとなっております。
懇親会では、サッカーを愛する全国の先生方と楽しい時間を共有することができ、2日間を通じ、とても有意義なセミナーだと思います。今後も、このセミナーで得た知見を日々の診療やスポーツ活動に生かしていきたいと思っております。このような貴重な機会を企画・開催してくださる関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
湯上正樹 先生(熊本大学/整形外科)
今回は、ラグビーワールドカップ開催中で、日本代表の活躍もあり、ラグビー界が盛り上がっているなか、メディカルの立場からサッカーも盛り上げていこうという熱気をより一層感じる会でした。
講義はいずれも、専門分野・経験年数を問わず理解できるような内容で構成していただき、知識の習得・再確認を行う事が出来ました。また帯同報告では、現在私が関わるカテゴリーやチームの実際と照らし合わせながら、他のカテゴリーでの現状・課題などを聞くことができ、今回得た知識・情報等を今後の活動に活かしたいと思います。
懇親会では、初めてお会いする先生方とも話をさせていただき、一整形外科医としてもサッカードクターとしても非常に頼もしい仲間ができました。
最後に、前日に警報が出るほどの大雨がありましたが、本セミナー開催にご尽力いただきまして、誠にありがとうございました。日本サッカー協会・三重県サッカー協会、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。次回(Jヴィレッジ)の開催も今から楽しみにしています。