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栃木県で2度目の「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催
2019年11月08日
日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
10月26日(土)芳賀赤十字病院(真岡市)で、チーム関係者等14名を対象に「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。河又典文先生(栃木県サッカー協会医学副委員長)が、熱中症・脳振盪(のうしんとう)などに関する講義を行いました。実技は心肺蘇生の中でも最も重要な胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習しました。またバックボードへの全身固定・搬送法についても学びました。
本講習会の合格者には修了証(3年間有効のライセンス証)が渡されました。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」(http://www.jfa.jp/medical/critical_care.html)の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
河又典文さん
昨年に引き続き栃木県での2回目のスポーツ救命ライセンス講習会を開催することができ、大変うれしく思います。県協会及び会場を提供いただいた芳賀赤十字病院の多大な御理解、御協力とともに、参加していただいた多くの受講生の熱意を目の当たりにし、本県でのスポーツ現場での安全への意識が年々高まっている印象を強く受けました。講習内容に関しても、毎回少しずつ精査され、よりわかりやすく興味のわく内容になっている印象を受けました。今後は栃木県スポーツ救命指導者間のネットワークを構築し、より質の高い講習会を目指します。2020年3月頃に第3回開催を足利市で予定しておりますので、多くの皆様の受講をお待ちしております。また、県内他競技、他地域での開催も可能ですので、是非ご連絡をお待ちしております。
受講者コメント
栗原功治さん
今回初めての受講なので、不安と期待を持ちつつ臨みました。講義に入るとなぜか気持ちが落ち着き、講師の一言一言がなるほどと思いついメモをとっていました。AED・救急蘇生法の認識は漠然としてました。また心停止も心臓マッサージすれば良いのかなと思っていたらとんでもない、胸骨圧迫により脳にできるだけ血液を送り込むんだと、強く、速く、絶え間なくという事を学びました。実技も4人1組で行い、救命士の方が実践さながらの熱血指導で、サッカーの試合以上に真剣に取り込むことができたので、しっかり身につき自信がつきました。
他にも聞いた事あるのに知らないことばかりでした。脳振盪のチェック法や24時間見守るとか、担架の種類であるスクープストレッチャーやバックボードを見るのも使うのも初めてでした。異物が入った時の腹部突き上げ法、回復体位、アナフィラキシーなどあっという間に6時間が過ぎ、貴重な体験ができた素晴らしい講習でした。今回講師の方、実技指導を指導してくださった方々、スタッフの方大変お世話になりました。