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JFAフィジカルフィットネスプロジェクト ~ オンラインセミナー「熱中症の症状・対処法、復帰に向けた注意点についての情報提供」を開催
2020年08月03日
JFAフィジカルフィトネスプロジェクトでは7月28日(火)、「熱中症の症状・対処法、復帰に向けた注意点についての情報提供」というテーマで熱中症対策を目的としたオンラインセミナーを実施し、指導者やチーム関係者等約200人が参加しました。
今回のセミナーは7月13日に実施した「育成年代のための熱中症対策」に続くセミナーの第2弾として、JFAフィジカルフィットネスプロジェクトメンバーの安松幹展さん(立教大学)を講師に、実際に熱中症が起こった際の対処法や、その後の活動復帰に向けた内容について情報提供しました。
セミナーの後半には、菅野淳フィジカルフィットネスプロジェクトリーダーと安松さんが、参加者からの質問を受け付けそれぞれの知見や実践例などを交えて回答し、意見交換をしました。
特に今年は、長期間の活動自粛期間により、これまで以上に選手の熱中症のリスクが高まっていると考えられます。梅雨明けによる気温上昇への身体への適応状況が例年とは異なるため、熱中症対策へのさらなる配慮が求められています。
こちらのサイトもご参考ください。
■日本スポーツ協会 スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック
https://www.japan-sports.or.jp/publish/tabid776.html#guide01
■日本スポーツ協会 スポーツ医・科学研究 「熱中症を防ごう」
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html
■日本サッカー協会 メディカル 暑熱対策ページ
https://www.jfa.jp/medical/heat_measures_hydration.html
■日本サッカー協会 熱中症対策ガイドライン
https://www.jfa.jp/documents/pdf/other/heatstroke_guideline.pdf
講師コメント
安松幹展 JFAフィジカルフィットネスプロジェクト/立教大学
今回は「熱中症の病型(種類)とその応急手当」をテーマに行いました。長い梅雨と新型コロナの影響で、今年の夏のトレーニングは、暑さに慣らしていきながら、低下した体力を戻さなくてはならないため、焦らずにじっくりトレーニング負荷を上げていかなくてはなりません。特に、梅雨明けのトレーニングでは、最初は涼しい時間を選び、運動時間は短い時間から、運動強度は低い強度から2週間ぐらいかけて、徐々に暑熱環境での通常のトレーニングに戻していく必要があります。
スポーツによる熱中症死亡事故は無知と無理によって生じるものがほとんどで、適切な予防措置をとっていれば防げるものです。今回のセミナーを受講された方々が、周りのサッカー仲間だけでなく、スポーツ活動に関わる全ての関係者に適切な予防措置を伝えていただき、スポーツ活動中の熱中症事故がなくなることを強く願っています。
参加者コメント
参加者コメント
熱疲労、熱射病のボーダーライン、救急処置の方法など、実際の事例なども踏まえ、具体的で大変分かりやすかった。コンパクトだが一つ一つの説明はエビデンスに基づく詳細なもので、実践に生かせる内容だった。事前に資料や参照先のURLなどをいただけると、さらに理解しやすいと感じた。
参加者コメント
時期的にタイムリーな内容で、また、自身の間違った理解を訂正することができ、とても参考になった。ファシリテーターと講師とのコンビネーションにより、疑問点にも事細かに回答いただけた。専門的な知識や客観的事実、また経験に基づいた説明が多く充実したセミナーであった。
参加者コメント
一度休んだ選手を当日中に練習復帰させるのは避けるべき、というのは、本人の申告ベースで許可してしまいがちなので、勉強になりました。
※その他暑熱対策・水分補給情報はこちら。
※育成年代の指導者やフィジカル等のスタッフ、そして選手向けガイドラインはこちら。
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