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JFAメディカルセンターが、10年ぶりに再開!
2021年03月22日
Jヴィレッジに隣接しているJFAメディカルセンターが3月20日(土・祝)、10年ぶりに再開しました。
当日は、開院に先立ち、オープニングセレモニーが行われ、田嶋幸三会長の挨拶、福島県内堀正雄知事のご祝辞に続き、楢葉町松本幸英町長、同青木基町議会議長、福島県立医科大学整形外科学講座紺野愼一主任教授、JFA医学委員会池田浩委員長とともに、テープカットを行いました。
同センターは、2009年8月、ナショナルトレーニングセンターであるJヴィレッジの医科学部門を担う形でオープンし、アスリートだけでなく、地域住民の健康の一端を支えていました。東日本大震災および原発事故により、2011年3月11日以来休止を余儀なくされておりましたが、2019年春のJヴィレッジの全面リニューアルオープン、今年4月からJFAアカデミー福島男子の段階的な帰還(今年は中学1年生のみ福島県にて活動)を受け、サッカー界ならびに地元からも再開の期待が寄せられていました。
同センターは、整形外科、リハビリテーション科のクリニックで、従来通り、Jヴィレッジを利用するアスリートはもちろん、地域の方々にもご利用いただけます。MRI、一般撮影装置(レントゲン)を設置していますので、医療連携により、他の医療機関からの撮像のご依頼もお受けしています。
会長コメント
田嶋幸三 会長(JFA)
2019年春にJヴィレッジがグランドオープンして以降、合宿や大会など、多くのサッカーファミリーでにぎわっています。本日、こうしてJFAメディカルセンターが再開することは、Jヴィレッジで活動する選手や指導者、審判にとっても心強いでしょうし、4月からはJFAアカデミー福島(男子)が帰還し、活動をスタートさせますので、いままで以上にこのJヴィレッジに活気が戻ってくるのではないかと思います。
JFAメディカルセンターは、整形外科、リハビリテーション科として、JFAアカデミーの生徒や、Jヴィレッジで試合やトレーニングを行うチームはもちろん、ふたば未来学園や周辺の学校など、各競技のアスリートのケガ予防や診察、リハビリなども行っていきたいと思っています。もちろん、地域の皆さんに対しても高度かつ適切な医療を提供し、双葉郡の地域医療、そして復興推進に寄与していく考えです。
また、JFAメディカルセンターは、昨年春に千葉県の幕張にオープンした「高円宮記念JFA夢フィールド」とも連携し、育成年代の発育やけがの予防、女性アスリートやシニア世代の健康管理などに資する研究なども行っていきます。JFA夢フィールドとメディカルセンター、アカデミーが連携して知見を蓄積し共有することで、スポーツ医科学やスポーツそのものの発展につなげていきたいと考えています。
この双葉地区は原発事故による風評被害に苦しんできたわけですが、それをなくすのは子どもたちの笑顔であり、ひたむきに取り組むアスリートたちの姿です。アカデミーが戻り、さまざまな機能が復活し、全国から来る選手や子どもたちを応援する大勢の人々が集ってサッカーを楽しむ。そして、今なお避難生活をされている住民の皆さんが、故郷である双葉地域に戻られて、そこでようやく「復興」と言えるのではないかと思います。
JFAとしましても、第二の故郷とするJヴィレッジを中心にポジティブな情報を次々と発信しながら、震災を風化させることなく、被災地の復興に力を尽くしてまいります。
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