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スポーツ救命ライセンス講習会を大阪府で開催

2022年05月09日

スポーツ救命ライセンス講習会を大阪府で開催

4月23日(土)、「スポーツ救命ライセンス講習会」を大阪府の関西医療大学で開催しました。関西各地の理学療法士や看護師、トレーナーなどを中心に新規講習10人、更新講習1人の計11人が参加した研修会では、古家信介さん(スポーツ救命部会員)が講師を務めました。講義では熱中症・脳振盪(のうしんとう)などについて、実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方や、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心を高めた様子が伺えました。

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

荒井隆行さん(スポーツ救命ライセンス講習インストラクター/救急救命士)
実技では、皆さん元気にハツラツとBLS・バックボード等を使って搬送を汗をかきながら真剣に取り組んでいただきました。
サッカーに関わる多くの人がこの講習を受講し、子どもからシニアまでたくさんの選手、指導者、保護者様が安全にサッカーを楽しめる環境を作って行きたいと思っています。
スポーツの現場から悲しい事故をなくすために、皆さん一緒に頑張っていきましょう。

古家信介 教授(関西医療大学)
新型コロナウイルスの感染予防対策を講じながらも講習会を開催できたことに対し、ご協力いただいた日本サッカー協会、関西医療大学ならびに全ての受講生の皆さん、スタッフに感謝申し上げます。オンラインもいいですが、やはり対面式で行うことにより『実技』の部分は大きな学びになると再確認できました。
講習会の開催は以前よりもかなり難しくなってしまっていますが、対策を講じ、皆さんのご協力を得ることで可能です。今後も大阪を始め近畿圏での開催を中心に頑張っていきたいと思います。

受講者コメント

稲原憲一さん(関西医療大学4年)
今回の講習会では、前回JFA+PUSHコースを受講した時より深い部分のお話を聞くことができました。心肺蘇生法以外の分野のお話を聞くことができて、とても有意義な時間になりました。
現在アスレティックトレーナーを目指すために勉強しており、今回の講習内容は私が今後行くであろうスポーツ現場で絶対に役立つ知識だと感じました。また、一度習ったから良いというものではなく、何度も確認、練習をすることが技術の定着、さらには現場で使える力になるために大事だと感じているため、今回受講して本当に良かったと思いました。
今回受講した中には私と同じ学生もいました。今後スポーツ現場に行く、行かないは関係なく、救命方法を知っていることは、チーム医療の中の一人として社会に役立つことだと思います。私と同じように学生のうちからこういった内容を学ぶことは意味のあることだと思うため、どんどんこの輪を広げていければいいなと思いました。

山村麻衣子さん(奈良県総合医療センター)
私は看護師として、救命センターで勤務しています。万が一のことが実際に起きている現場で働く中、息子のサッカーを通して「スポーツ現場の安全」についても考えるようになりました。スポーツ現場の安全に携われる看護師を目指し、この講習に参加させてもらいました。とても印象に残っているのが、実技講習です。胸骨圧迫やログロールといった、単なる技術の習得だけでなく、実際の現場で想定できることを取り入れながら実施することができました。どれも難しいことではなく、例えば周りにいる人に応援を呼びかける際には、誰を指しているかが分かる一言を足すだけでスムーズに連携が取れたり、明確な指示となり迅速な対応につながることを練習しながら感じたり学ぶことができました。
また、講義や実習を通し、改めてバッグボードの必要性を感じました。滅多に起こらないことへの備えは後回しにされがちですが、安全の必要性を再認識できる講習でもあり、多くの人が参加しスポーツ現場の安全を考える機会になればと思っています。

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