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スポーツ救命ライセンス講習会を関西医療大学で開催
2023年02月16日
2月5日(日)に関西医療大学(大阪府泉南郡)にて「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。10 人が受講し、全員が筆記テストと実技テストに合格してライセンスを取得しました。
熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得ることが多い事象の対処法について講義を受け、胸骨圧迫と AED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送については、実践を交えて学習しました。一人一人が救命救急の大切さを知り、広めていく思いを持ってくれました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師・インストラクターコメント
古家信介 医師(スポーツ救命部会員/日本アスリートライフサポート協会)
今回の講習会は10名の方々でしたが、質問も多く和気あいあいとした講習会でした。
また天気も良かったので、大学グラウンドを使用して搬送の実技などを行いましたが、教室で行うのとまた違った雰囲気ででき、実際のスポーツ現場に近い状況を作ることができました。
今後もこの活動を通して少しでも多くの人に知識と技術を伝えていきたいと思います。
受講者コメント
井上遥陽 さん(関西医療大学保健医療学部はり灸・スポーツトレーナー学科1年)
インストラクターの方から胸骨圧迫・AED・ログロール法などの説明を受け、グループに分かれて現場で想定される状況を変えた実技練習を行いました。
グループに分かれて行ったことで、実際に周りに助けを求める声かけや、的確な指示を出す練習を行うことができました。
ログロール法の練習では、想定される状況が少し変わることで、自分が行う予定だった動きや指示が出来ないことに焦ってしまい、冷静に対処できなくなりました。
私はその焦りを経験したことで、一度講習会に参加するだけでは、実際に人が目の前で倒れた時に練習と同じように的確な処置や指示を出すことが出来ないと感じたため、何度もこの講習会に参加し、その都度自分の知識をアップデートしていきたいと思っています。
また、インストラクターの方のように救急救命の大切さを広める側になり、救急救命の大切さを広めていきたいと思いました。
山出奈々 さん(看護師・関西医療大学保健看護学部保健看護学科)
今回スポーツ救命ライセンス講習会を受講し、印象的だったのはバックボードでの搬送です。
私は病院での看護師経験があるため、基本的なBLSの知識と技術はありますが、バックボードに人を乗せたことも、乗せられたことも、運んだこともありませんでした。
まずバックボードに乗せ、固定し、持ち上げる。やってみると中々難しいものでした。
私も実際に乗せてもらい、運んでもらいましたが、とにかく乗り心地は悪いです。そして搬送される患者さんにはこんな景色が見えていて、こんな感情になるのかな?と実際の患者さんに近い経験ができました。
また、スポーツ中に起こる事故や急病に対する講義も大変勉強になり、その場で行う迅速な救命の必要性を強く感じました。 スポーツ中に突然起こる事故や急病に対し、助かる命が1人でも増えますように。