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スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

2023年05月02日

スポーツ救命ライセンス講習会をJFAハウスで開催

関東大学サッカー連盟は、4月22日(土)にJFAハウスで加盟大学の社会人スタッフを対象に今年2回目の「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。講習会には27名が参加し、全員が実技と筆記テストに合格してライセンスを取得しました。

講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得ることが多い事象への対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習し、実践練習を繰り返し行いました。一人一人が積極的に参加し、講習会の意義を感じていた様子が見られました。

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

インストラクターコメント

進藤淳彦 医師(順天堂医院 脳神経内科)
今回は、関東大学サッカー連盟の指導者スタッフを対象として開催し、30名ほどの受講生が参加されました。講義や実技に際して、現実に起きた経験なども交えて質問されていた姿が印象的で、皆さん積極的に参加されていたと感じました。
本講習会は、講義や実技を通して、スポーツ現場での予期せぬ心肺停止、熱中症、アナフィラキシー、窒息に対する予防と対応法、および脊髄損傷が疑われる傷病者の適切な搬送方法を習得することを目的としています。こういった対応方法は必ずしもサッカーの現場に限ったものではなく、いざという時に習得した知識とスキルを生かしていただけるよう、講師一同期待しております。ご参加いただき、ありがとうございました。

受講者コメント

植松孝博さん(尚美学園大学 コーチ)
「すべては準備で決まる」 印象的なワードでした。
今まで個人的に興味のあった分野で、このような講習会には初めての参加となりました。いざ救命が必要となった場合に、救いたい気持ちを行動に移すために必要なことは何か。これが受講のきっかけでした。
本講習会では救命の連鎖を学び、実技で1人1人の起こす行動、その勇気や協力の輪で救うことの出来る生命があるということを認識しました。それと同時にいざという時のために、普段から救命に必要な知識のアップデート、救いたいという思いを行動に移すための準備がいかに大切なのかを知ることが出来ました。受講したことで満足せず、このような知識、実技を仲間と共有、実践できるような環境づくりを推進していければと思います。

鈴木修二郎さん(一般財団法人関東大学サッカー連盟 学生幹事 幹事)
今回BLS講習会に参加して、一次救命処置についての知識がこれまで以上に深まりました。これまで、高校での講習や自動車免許の応急救護などでは少し一次救命処置について学んできました。そのため、自分は人よりも一次救命処置について知識はあるだろうと思い講習に参加しましたが、看護師や消防士の方の、より詳しく細かな技術を目の前で見ながら学ぶことができました。また、知識はどんどんとアップデートされていくものなので定期的にこのような講習会に参加して自分の知識をアップデートしていく必要があるとも感じました。
一次救命処置の他にも脳振盪やアナフィラキシー、バックボードの使い方などについても学び、特に、バックボードの使い方は全く知らないことだったので正しい使い方を学び、とても役立つものであることを知りました。
今回の講習会の中で、何事も正しい知識を身につけ、いざという時にその知識を実行できる経験が大切だと感じました。

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