マッチコミッショナーとは
マッチコミッショナーとは ☆MATCH COMMISSIONER☆
ゲームを安全・確実に、そして楽しく進行させるための影の調整役】
★選ばれし者・マッチコミッショナー
観客・関係者にとって、ゲームは必ず予定の競技場(会場)で、予定通りの時刻に開始されるものと決まっている。そしてひとたびゲームが始まれば、当然のごとくチームとともに歓喜と焦燥を共有し、楽しいひとときを過ごす。
しかし試合を運営する側には、感動と興奮に満ちた時間を演出するための大きな責任がある。その当事者は四者。一つは試合を主催する協会・種別委員会。二つめは言うまでもなく選手・監督である。三つめは試合をジャッジする審判。そして四つめの責任者が、公式の立会人であるマッチコミッショナーである。
三重県のマッチコミッショナーは、1種・2種・3種・4種・女子・その他の大会で、三重県サッカー協会の規律・フェアプレー委員会及び各専門委員会より、指定された大会に派遣される。
三重県のマッチコミッショナーの選出にあたっては、まず専門委員会で選考された候補者を規律・フェアプレー委員会が承認し、最後に規律フェアプレー委員長が任命、というプロセスを取る。資格条件として、①日本サッカー協会の理念に対する理解があること、②競技規則に対する正しい理解があること、③試合運営に対する知識があり、試合実施要項に精通していること、④サッカー発展のために建設的な意見を持っていること、⑤マッチコミッショナー業務に対して積極的な姿勢があること、⑥社会的信用があり、チーム及び審判・運営等大会関係者に対する説得力があること、お互いに協力し合う”心”を持ち合わせていることがあげられる。
試合の質を高めるための責任は大きい、いわば黒子的存在である役割をよく理解した者である。
★ すべては観客・サッカーを愛する者のために
「三重県サッカー協会 会長に代わる各試合のお目付け役」というように、マッチコミッショナーの果たす役割は大きい。
まず試合会場へは、開始90分前に到着。台風や雷など天候不順による試合への影響、さらにピッチの状態や附帯設備のトラブルの有無を確認する。万が一、試合開催に支障があった場合には、主審を主体に専門委員会の委員長並びに運営責任者と協議の上、試合の中止、中断を決定する。
次にチーム責任者、監督、審判、チームの運営担当者(主務)、及び大会運営責任者と試合進行のための打ち合わせ、マスコミの対応、場内(会場)の警備・整理体制の確認、試合中の選手のプレーや審判のジャッジのチェック、そして、チーム関係者にフェアプレーの重要性を説く。(マッチコーディネーション・ミーティング等で良いゲームができるように意見交換するとともに、審判への批判や中傷を言わないよう注意を促すことも行なう)
キックオフの試合時間を厳守させるとともに、試合中は選手のプレーや、審判のジャッジをチェックし、メモを取ることが義務づけられている。(審判が見落とした出来事に関して、コメントできるようにしておく)競技場(会場)のカメラマンや関係者のポジションの確認、観客席(サポーター)の安全とマナーの確認を行なう。
ハーフタイム時は必要があれば、審判員や各チームの責任者及び大会運営責任者に対して指示を与える。
試合終了後は選手、審判員が更衣室に戻り、観客が競技場を立ち去るまでを確認する。
審判員と、試合中の出来事についての検証に関する反省会を行い、必要ならば、各チームの監督等と試合中の出来事について討議、退場・退席者の本人の確認、また審判コメントを集める。試合内容を確認し公式記録用紙に署名する。「規律フェアプレー報告書」にまとめ、規律フェアプレー委員長に送付する。
この報告書は今後の試合における指示事項が明確になり、安全でスムーズな試合運営を継続させるものです。
マッチコミッショナーは日本サッカー協会の理念である”日本サッカーの向上”を具現化する機能を持っています。各試合を客観的に観察し、検証していく。報告書は”運営”競技”観客”の3つについてそれぞれ細かいチェック項目を設け、それを定量化してサッカーの向上に役立てている。
観客・サッカーを愛する者はすばらしいサッカーの感動を求めている。
以上