AFC女子アジアカップは、10日間の大会期間を経て、25日にいよいよ決勝戦を迎えます。オーストラリアとの一戦を前に、チームは午前中にホーチミン市内でトレーニングを行いました。ボール回しなどで連携を確認し、最後の準備としました。
この日はホーチミン日本人学校の小学生約70名が激励に訪れてくださいました。暑いなか熱心に練習を見学し、終了後に記念撮影を行いました。試合会場でも、多くの日本人や現地の方々に応援していただき、チームの力になっています。

午後にはアジアサッカー連盟主催の記者会見に佐々木監督、宮間選手が出席、オーストラリア女子代表とともに登壇しました。オーストラリアのキャプテン、ポーキンホーン選手は「日本はワールドクラスのチームだけれど、私たちにもタレントのある選手たちはいる。初戦はイーブンな内容だったと思う。決勝戦ということでプレッシャーもあるけれど、選手みんなが楽しみにしているし、万全の状態」と語り、大会二連覇に意欲を見せました。
決勝は現地20:15キックオフ。初タイトルを目指し、チーム一丸となって挑みます。

監督・選手コメント

宮間あや 選手（岡山湯郷Belle）
この決勝戦のために準備をしてきましたが、オーストラリアという素晴らしい相手と決勝で対戦できることを嬉しく思います。お互いの手の内をよくわかっているチーム同士ですので、我慢比べになると思いますし、どちらがある意味でずる賢くできるかだと思います。オーストラリアは高い攻撃力を自信としていますが、こちらも一瞬の隙を仕留めていきたいです。
私たちはアジア競技大会は優勝していますが、男子代表のように名実ともにアジアナンバーワンになるには、この大会のタイトルを欠かすことはできません。今大会は代表経験の少ない選手も多く、はじめからチームが一つになることは簡単なことではありませんでした。短い時間ではありましたが、このメンバーで積み重ねてきたものがありますので、それをピッチ上で表現したいと思います。

川村優理 選手（ベガルタ仙台レディース）
オーストラリアは前半にすごい勢いがありますし、そこで相手の思うつぼにならないよう、一つのボールに対してみんなが顔を出すつもりでボールを回せればと思います。高さ、パワー、スピード、すべてが強いチームですが、そこに打ち勝つ強い気持ちで臨みます。自分自身も試合を重ねるごとによくなっている実感がありますが、経験のある選手たちがいい雰囲気を作ってくれて毎日が充実しています。みんなと協力すれば必ずボールを奪えますし、そこから展開して高い位置で起点を作ってマイボールの時間を少しでも長くしたいです。相手の攻撃の芽をつぶせるように、がんばります。

川澄奈穂美 選手（シアトル・レインFC）
昨日一日でしっかりリカバーができたので、コンディションよく決勝に臨めると思います。オーストラリアとは初戦で対戦して、早い時間帯で失点しているので注意したいですし、相手のビルドアップを見極めて対応したいと思います。相手の速さを体感してわかっていますし、いいボールを配球させないこと、またキープレーヤーをおさえることで相手の勢いを止めたいです。おさえられる自信をもって、チームとして対応していきます。アジアの頂点にはまだ立っていませんので、最後まで全員で集中を切らさず、中国戦の勢いをもって勝利を挙げたいです。

佐々木則夫 監督
大会初戦はオーストラリアが強みであるショートカウンターを活かし、また立ち上がりにパワーをもって攻めてきました。同じことを2度繰り返すことはしたくありません。互いの強みをよく知る相手同士の戦いですが、我々がピッチ上で何ができるか、が勝負のポイントになると思います。この大会のタイトルを獲るために、準備をしてきました。ここまで、選手たちは非常によくやってくれています。強い意欲を持って、臨みたいと思います。

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