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ビーチサッカー日本代表、ラモス瑠偉監督と牧野真二コーチの就任会見を実施
2018年02月15日
日本サッカー協会(JFA)は2月14日(水)、ビーチサッカー日本代表のラモス瑠偉監督ならびに牧野真二コーチの就任会見を行いました。会見にはラモス監督、牧野コーチ、田嶋幸三JFA会長、北澤豪フットサル委員長が登壇しました。
北澤委員長は3度目の就任となるラモス監督の選考理由について、「ビーチサッカーにおける最高成績を残している」ことを挙げました。2005年に初開催されたFIFAビーチサッカーワールドカップ リオデジャネイロ大会では、日本最高位のベスト4に導いた実績があります。
以後、9大会連続でアジア予選を突破し、ワールドカップの常連となっている一方で、ベスト8の壁に阻まれている日本。ラモス監督は「粘り、ファイトあふれるプレーが足りない。もう一つは環境。ビーチサッカーの練習ができるところはない」と2つの課題を口にし、「前回監督をやったときの悔しさが残っているので、ベスト4を狙う。ビーチサッカーを盛り上げていくために皆さんのサポートが必要。私が約束できるのは、120%の力で精一杯やることです」と所信表明をしました。
選手としてワールドカップを7度経験している牧野コーチは、「選手として長い間プレーしていたが、現場での準備やミーティングなど監督の負担が大きいと思っていた。ラモス監督も、選手もいい環境でプレーできるようにサポートしていきたい。目標は高く持っているので、しっかり力になれるようにしたい」と頼もしく語ります。会見中にはラモス監督が記者に代わって牧野コーチに質問を投げかけるなど、軽快な掛け合いで信頼関係の強さを垣間見せました。
ラモス監督は2009年にドバイで行われたワールドカップに元日本代表の前園真聖氏とサッカーやフットサルで活躍した比嘉リカルド氏を招集。大きな話題を呼ぶとともに、両氏をチームにフィットさせることが同大会ベスト8入りの原動力となりました。今回もビーチサッカー選手以外からも選考をするのか問われたラモス監督は「それは狙っている。ビーチサッカーに興味を持ってもらえれば」と含みを持たせました。また、「久しぶりの真剣勝負なので、早めにメンバーを固定したいが、若い選手が出てきてほしい。本気で代表を目指しているなら誰にでもチャンスがあるので、あちこち見に行こうと思う」と語りました。
登壇者コメント
田嶋幸三 日本サッカー協会 会長
やっとこの日を迎えることができました。カリオカ(ポルトガル語でリオっ子の意)が日本サッカー協会のエンブレムを付け、ビーチサッカーの監督に戻ってくれることを、一サッカー人としても、会長としてもうれしく思います。彼からは次の世界大会でトップを目指す本気度を感じているので、それを後押しし、われわれも世界の頂点を目指していきたいと思います。牧野コーチもサポートに入ってもらい、ビーチサッカーの新たなスタートに加わってくれることになっています。
北澤豪 日本サッカー協会 フットサル委員長
現在のビーチサッカーではアジアを勝ち抜くことも難しくなっています。簡単に世界一というのは言えるものではないかもしれませんが、ラモス監督にはビーチに懸ける情熱、人を引きつける求心力があります。ラモス監督は日の丸に対する思いは誰よりも強く持っています。選手たちも日本代表になる意識を強く持って戦えるのではないかと思います。牧野コーチについては、ラモス監督のサポートはもちろんですが、巡回指導をしていく中で、代表選手の幅を広げるために発掘する役割を担ってもらいます。また、ビーチサッカーのプレー人口が増える中で指導者を養成していくリーダーとして動いてもらいたいと考えています。
ラモス瑠偉 ビーチサッカー日本代表 監督
何らかの形でもう一回、ビーチサッカーを盛り上げるためにも監督をやりたいと思いました。何よりも若い選手たちへどのような環境をつくっていけるか、ビーチサッカーに興味を持ってもらえるかが僕の仕事。牧野コーチと若い選手を育てて、アジア予選を勝ち抜いていきたい。ワールドカップに出るのは大変ですが、そこを抜ければ優勝争いに加わっていけると思っています。田嶋会長や北澤委員長の話にもあったようにアジアで勝つことは難しいことです。「ラモスが来たから次のワールドカップに出られる」というほど甘くはありません。みんなの力が必要です。私はワールドカップに出るためだけに監督になったのではありません。日本サッカーのために役立ちたいという気持ちです。選手たちには日の丸を付けるプライドを持ってプレーしてほしい。日の丸を背負って戦うことがどれだけ名誉なことなのかを若い選手に伝えたいと思います。
牧野真二 ビーチサッカー日本代表 コーチ
選手のときもメンバーに選ばれたときはうれしかったのですが、今回、コーチに選ばれて選手のときと同じくらいすごくうれしかったです。日本代表のことが大好きなんだと思いました。(選手時代のラモス監督の印象は)アメとムチをうまく使い分ける監督。最初は何で怒られているのか戸惑うこともありましたが、長く一緒にやっているとしっかりと狙いがあると分かりました。選手はいい緊張感を持ってトレーニングができました。僕はずっとビーチサッカーの現場にいましたが、ラモスさんが戻ってきてくれて本当にうれしく思います。
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