ニュース
フットサル日本女子代表 ホームのトルクメニスタンにも快勝、ファーストラウンド全勝で準決勝へ~第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2017/アシガバット)
2017年09月21日
第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ
グループステージ 第3戦 vs フットサルトルクメニスタン女子代表
2017年9月20日(水) キックオフ時間13:15(現地時間) 試合時間40分(前後半各20分)
Multifunctional Sport Venue Hall-1(トルクメニスタン/アシガバット)
フットサルトルクメニスタン女子代表 0-8(前半0-2、後半0-6)フットサル日本女子代表
得点
10分 江川涼(フットサル日本女子代表)
16分 江川涼(フットサル日本女子代表)
26分 高尾茜利(フットサル日本女子代表)
31分 櫻田未来(フットサル日本女子代表)
34分 江川涼(フットサル日本女子代表)
36分 江川涼(フットサル日本女子代表)
36分 北川夏奈(フットサル日本女子代表)
37分 坂田睦(フットサル日本女子代表)
スターティングメンバー
GK:山本彩加
FP:藤田実桜、竹村純子、櫻田未来、北川夏奈
サブメンバー
GK:前原りんご
FP:加藤正美、堀田えり子、江川涼、田中千尋、関灘美那子、中島詩織、高尾茜利、坂田睦
マッチレポート
フットサル日本女子代表は9月20日(水)、2連戦の後、2日間のノンマッチデーを経て迎えたグループステージ最終戦でホームのトルクメニスタンと対戦しました。日本は2連勝ですでにグループ首位を、そして2連敗のトルクメニスタンは大会からの敗退が決まっている状況での試合にもかかわらず、会場はほぼ満員の観客が詰めかけました。
「このゲームの重要性を忘れず、多くのゴールをとってほしい。完全アウェイのこのような状況でプレーしたことがある選手は少ないと思うが、だからこそ良いプレーをして、しっかり得点し、グループステージを良い形で終えよう」と伊藤雅範監督は会場到着後最初に選手たちへ話しました。
開始、わずか30秒で日本は北川夏奈選手がこの試合最初のシュートを放ちますが、相手GKがストップ。さらにその1分後にも立て続けに2本のシュートを放つも決まらず。迎えた5分、櫻田未来選手が右サイドから放ったシュートも相手GKに止められ、日本はなかなか得点できません。7分、9分にも江川涼選手のシュートも決まらず。圧倒的にボールを支配し、相手陣内でゲームを進めながらも得点できず、ホームのトルクメニスタンの良いプレーには大観衆から喝采が起きる日本にとって、嫌なムードを一掃したのが10分。相手ボールをカットしたカウンターから関灘美那子選手からのスルーパスが江川選手にきれいにつながり、放ったシュートがトルクメニスタンゴールに決まり、日本は待望の先制点を得ます。さらにチャンスを迎える日本ですが、シュートミスや相手GKの好守に阻まれる時間帯が続きます。
しかし前半残り4分、相手GKのクリアランスミスから江川選手がゴールに蹴り込み、日本は2-0としてハーフタイムを迎えます。
後半、伊藤監督は代表デビューとなるGK前原りんご選手をピッチに送り出します。
開始から5分間は相手のシュートを許すなどの苦しい時間帯もありましたが、26分、堀田えり子選手の左CKから、逆サイド低い位置で待っていた高尾茜利選手が右足を振り抜き、強烈なシュートが相手ゴールに突き刺さり、日本が息を吹き返します。31分、相手ゴール前でセットプレーのチャンス。藤田実桜選手が出したボールをゴール正面の北川選手がシュートすると見せかけて右にパス。そのボールを櫻田選手が決め、日本がフットサルならではのゴールをあげ、チームを盛り上げます。その3分後には相手の攻撃からボールを奪い、素早い切り替えからのカウンター。高尾選手がドリブルで相手陣内にボールを進め、左サイド深いところの江川選手が決めて5点目とします。このプレーに場内のホームの観客からも歓声が湧き、いよいよ日本のペースとなります。36分には江川選手がこの日4点目となるゴールを決め、その直後にはFKから北川選手が蹴り込み、その1分後には中央の関灘選手から左サイドでパスを受けた田中千尋選手が逆サイドに広く張っていた坂田睦選手にパスをつなぎ、試合前の伊藤監督の言葉にしっかり応える8点目をあげ、グループステージ3勝目に花を添えました。
24日(日)に行われる準決勝では、日本の試合前に行われたグループBの最終戦、タイに0-2で敗れたイランと対戦することとなりました。
監督・選手コメント
伊藤雅範 監督
試合は想像していた通り、開催国のトルクメニスタンを応援する多くの観衆で超満員。大きなプレッシャーを感じさせられる環境でした。しかし、試合は私も予想できないゲーム展開となりました。前半は相手の守備に苦しめられました。しかし、後半は前半の展開が嘘のように6つのゴールが生まれ8-0の完勝を飾ることが出来ました。予選最終戦を素晴らしい形で締めくくることが出来ました。
前半はトルクメニスタンの集中した守備に手を焼きました。トルクメニスタンの女子チームは強化が始まったばかりだと感じています。しかし、数年後には日本の脅威となりえるポテンシャルが彼女たちにあると感じました。そのことを強く感じさせるほど、前半はトルクメニスタンの集中した守備とカウンターに苦しめられました。日本の課題のひとつは最後の10mの局面での精度であり、勇気です。フィニッシュの局面で精度を発揮できないことやフィニッシュに対して勇気を持って決断できないことが多いように感じています。前半は相手の守備の奮闘も確かにありましたが、その課題を象徴するような展開となりました。
しかし、前半の2つのゴールは私たちの成長を感じさせるゴールでもありました。日本のもう一つの課題であるトランジション(攻守の切り替わり)からのゴールでした。フットサルではトランジションの局面が非常に重要視されます。多くのチャンスが生まれるからです。しかし、トランジション局面では素早い状況判断、スピードにのった上での技術発揮、ピッチを全力で往復するようなフィジカル強度が求められます。日本人女子選手に足りない部分です。しかし、前半の2得点はトランジションの攻防を制した素晴らしい得点でした。
そして、後半、また私たちの成長を感じさせるセットプレーからの得点で追加点を挙げると、あとは勢いに乗って、次々とチャンスを演出。後半だけで大量6ゴールを挙げ、8-0の大勝につながりました。選手のパフォーマンスに満足していますし、試合中にトルクメニスタンの人たちが日本の好プレーに大きな拍手を送ってくれたことに深く感動しました。
そして、いよいよ準決勝です。準決勝はイランとの対戦です。2015年のAFC女子フットサル選手権の決勝で私たちはイランに敗れました。雪辱の時です。日本のフットサル界を代表してすべてを賭けて戦う覚悟です。みなさん、是非、選手に応援の言葉や声援を送ってください。SNSで応援のコメントを見かけると本当にうれしく感じます。一緒に戦いましょう。力の限り、私たちは戦います。
GK #1 前原りんご 選手(デリッツィア磐田レディース)
今日は後半から出場しました。今回初めて代表に選出され、初めての出場となりました。対戦相手が開催国ということもあり会場が熱気に満ちている雰囲気の中、良い緊張感を持って試合に入っていくことができました。味方ディフェンスのカバーやパスからの攻撃参加と自分らしいプレーもでき無失点で勝利できて良かったです。今日の勝利によって3戦全勝でグループステージを突破することができて良かったと思います。
FP #5 江川涼 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
まず、グループステージを全勝で終えられたことはとても良かったと思います。完全アウェイのトルクメニスタン戦は味方の声も全然通らないくらいの歓声でしたが、それも良い経験になりました。無失点で終えられたこと、個人的には4得点できたこと、非常にうれしく思います。最も印象に残った点は3点目のカウンターからの得点でした。高尾(茜利)選手がうまく相手ディフェンスを引きつけてくれたので自分はもう決めるだけでした。準決勝はイランとの対戦で、間に3日間あるので、もう一度修正点など確認していい準備をして準決勝を迎えられるようにしたいです。必ず勝利してファイナルへ進みたいと思います。
FP #11 北川夏奈 選手(丸岡RUCK)
グループステージ最終戦、きっちり勝ってセカンドラウンドに駒を進めることができました。試合は完全アウェイの中で相手がボールを持つたびにものすごい歓声が湧き、アウェイはすごいなとあらためて思いました。前半、思うように前に進めずに1点目を獲るまでに時間がかかりました。でもそこで慌てずに落ち着いてプレーして、着実に1点1点重ねていくことができました。練習していたFKで点も決めれて、終わってみれば思っていた通りに試合を進めれたと思います。準決勝は決勝での対戦を予想していたイランです。準決勝で当たっても決勝で当たっても最終的には勝たなければ優勝はできないので、前回の(AFC女子フットサル選手権決勝での)対戦で負けたあの悔しさをバネに、しっかり勝って決勝につなげたいと思います。
スケジュール
第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ | ||
---|---|---|
9月16日(土) | 5-2 | グループステージ 第1戦 vs 中国 |
9月17日(日) | 3-2 | グループステージ 第2戦 vs 香港 |
9月18日(月) | tbc | トレーニング |
9月19日(火) | tbc | トレーニング |
9月20日(水) | 8-0 | グループステージ 第3戦 vs トルクメニスタン |
9月21日(木) | tbc | トレーニング |
9月22日(金) | tbc | トレーニング |
9月23日(土) | tbc | トレーニング |
9月24日(日) | 11:00 | 準決勝 vs イラン |
9月25日(月) | tbc | 決勝、銅メダルマッチ3/4位決定戦 |
9月26日(火) | tbc | トレーニング |
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※インドネシアとベトナムが第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズへの出場を取りやめたため、9月14日(木)に再抽選がおこなわれ、上記のとおりマッチスケジュールが変更になりました。
関連ニュース
- 日本代表 2017/09/20 フットサル日本女子代表 ホスト国とのグループステージ最終戦に向けてトレーニングを行う~第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2017/アシガバット)
- 日本代表 2017/09/18 フットサル日本女子代表、2連勝でグループステージ突破を決める~第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2017/アシガバット)
- 日本代表 2017/09/17 フットサル日本女子代表 4連覇へ向け大会初戦を白星で飾る~第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2017/アシガバット)
- 日本代表 2017/09/16 フットサル日本女子代表 試合前日のオフィシャルトレーニングを行う~第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2017/アシガバット)
- 日本代表 2017/09/15 フットサル日本女子代表 アジアインドア・マーシャルアーツゲームズに向けて現地入り
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定