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U-19日本代表 U-19国際フットボールトーナメントNutifood Cup 2014 第3戦結果
2014年01月12日
U-19国際フットボールトーナメントNutifood Cup 2014
2014年1月10日(金) 現地時間15:40キックオフ 45分ハーフ
Thong Nhat Stadium(ベトナム/ホーチミン)
U-19日本代表 1-0(前半0-0、後半1-0)U-19 AS ローマ
得点者
48分 関根貴大(日本)
スターティングメンバー
GK:高木和徹
DF:広瀬陸斗、内山裕貴、三浦弦太、内田裕斗
MF:関根貴大、望月嶺臣、大山啓輔、高木大輔、南野拓実
FW:諸岡佑輔
サブメンバー
GK:田口潤人
DF:安東輝、畠中槙之輔
FW:田村亮介、宮市剛、北川柊斗
登録外メンバー)
MF:金子翔太、松本昌也、小川直毅
交代
60分 諸岡佑輔 → 北川柊斗
72分 高木和徹 → 田口潤人
84分 高木大輔 → 田村亮介
87分 南野拓実 → 宮市剛
マッチレポート
1月10日(金)
決戦となる、U-19国際フットボールトーナメントNutifood Cup 2014 第3戦の日を迎えました。
試合前の監督の指示を真剣に聞く選手たち。今日の試合にかける思いが伝わってきます。
エスコートキッズと一緒に選手入場。国歌を聞くたびに日本代表として戦う誇りというものが強くなっていきます。
スターティングメンバーは、第2戦のメンバーとほぼ同じ。ミッドフィールダーは小川に代わって高木選手が入り、GKも第1戦で好セーブを見せた高木和選手が入りました。
結局、第2戦を欠場した松本選手と金子選手はコンディションが戻らず、残念ながらこの試合も欠場することになりました。
日本のキックオフで試合は開始。絶対に負けられない戦いが始まりました。
AS ローマは勝利か引き分けで優勝が決まり、日本は勝利が絶対条件で、第2試合目のベトナムvsトットナムの結果次第で優勝が決まるという条件でしたので、前半から日本は攻撃を仕掛けようとするも、ローマの引き分け狙いとも言える、リスクを負わない徹底した守備に対して日本はなかなかシュートまでの形を作ることができません。
それでも、南野選手を中心とした攻撃陣が、ローマ陣内に侵入し、シュートを打ち始めます。
最初のチャンスは5分。高木選手が相手DF陣の裏に抜け出し左足でシュート。これは相手GKに阻まれます。その後も関根選手がペナルティエリア付近からミドルシュートを放ち、南野選手も左サイドからドリブルで仕掛けシュートを放つもGKに止められてしまい、得点を決めることがきません。
すると、次第にローマも攻撃を仕掛けてきます。27分、日本のミスからボールを奪われると、ペナルティエリア付近からNo,10 Verde Daniele選手が左足を振り抜き豪快なミドルシュート。しかしこれをGK高木和選手がファインセーブで防ぎ失点を許しません。
その後もフリーキックやコーナーキックなど身長で上回るローマの危険な攻撃は続きましたが、日本も高木和選手、三浦選手、内山選手を中心とした守備陣で跳ね返します。そして、逆にローマのミスを突いてカウンター攻撃でシュートまでの形をつくる場面もありましたが、前半はスコアレスのまま終了。
0-0で後半を迎えることになりました。
ハーフタイムの鈴木監督の指示は、
『サイドを起点にして攻撃をすること。慌てることはないし、落ち着いてプレーして欲しいが、パスのスピードは落としてはいけない。相手の状況を見て判断し、タイミング良く攻撃を仕掛ければ得点のチャンスは生まれる。勝って日本に帰ろう!』
と選手たちに伝えました。
そして、後半のキックオフ。
ハーフタイムの鈴木監督の的確なアドバイスが効いたのか、日本に待望の先制点が生まれます。
48分。左からのコーナーキックをゴール中央にいた三浦選手が合わせきれず右にボールが流れると、そこに待っていたのは関根選手。このチャンスボールを右足で豪快に振り抜きシュート。ボールはゴール前の相手守備陣にあたるもゴールネットを揺らしゴール。ゴールの瞬間、スタッフやサブの選手もベンチを飛び出し大喜び。スタジアムから大きな歓声が上がります。
優勝のためには得点を取りに行くしかないローマは、ここから攻撃の人数を増やし日本陣内に攻め込んできます。しかし日本も体を張って守り、ローマ相手に簡単にシュートは打たせません。
しかし、ここでアクシデントが起きます。
68分に高木和選手と三浦選手がボールをクリアする場面で交錯し、高木和選手が腰の部分を負傷してしまいます。一度はプレーを続行し、相手の鋭いシュートを止めましたが、再びピッチ上でうずくまり、無念の負傷交代。72分。高木和選手に代わり、田口選手がゴールマウスに入りました。
その後も日本のピンチは続きますが、ピッチにいる選手全員で運動量を落とすことなく懸命に走り、日本ゴールを死守します。そして、交代で入った選手も試合のリズムを壊すことなくチームとして与えられた役割を全うしプレーします。
そして、試合はアディショナルタイムに突入。この日最大のピンチとも言えるローマのビックチャンスがゴール前でありましたが、冷静な田口選手の判断とプレー、そして日本選手の体を張った必死のプレーでゴールを守ることができ、試合は1-0で終了。
この結果、2位以上が確定しトットナム vs ベトナムの結果次第で、優勝の可能性も出てきました。
試合後、選手はスタジアムを1周し観客に挨拶。日本代表の選手たちに大きな声援、拍手が沸き起こりました。
試合後の選手たちの表情は、良い内容の試合をしたという満足感と、この時点では優勝は決まっていないのにもかかわらず、優勝を確信したかのような、とてもさわやかでした。
3試合とも途中出場でチームの為に献身的に走った田村選手。
代表初招集で3試合中2試合をスタメンで出場し攻撃の起点を作った諸岡選手(左)と、ピッチの中でも、ピッチの外でもチームの為に動き、声を出してチームの雰囲気を盛り上げた高木選手(右)
今大会、残念ながら出場の機会はなかったが、ピッチ外でチームのために献身的に動いてくれた安東(左)。左サイドバックとして、攻守にわたって活躍し、9日のサプライズイベントのプロデューサーでもある内田(中央)。試合の終盤、前線で体を張ってチームの為にプレーした宮市(右)。
不動のセンターバックコンビ。状況判断に優れ、的確なカバーリングをした内山(左)。ピッチ上ではもちろん、ピッチ外でもリーダーシップを発揮しチームをまとめ上げ、オフィシャルディナーのMVPでもある三浦(右)。
そして、日本の優勝を左右する、U-19ベトナム代表vsU-19トットナム・ホットスパーの試合が行われました。
結果は3-2でトットナムの勝利。この結果、U-19日本代表の優勝が決定しました。
表彰式は個人賞から行われました。
ベストGK賞には、2試合に出場し失点を1で抑えた高木和選手が選ばれ、大会MVPには3試合出場2得点と、日本の優勝に欠かせない存在であった南野選手が選ばれました。
そして、いよいよ優勝チームの表彰です。ベトナムサッカー協会会長より優勝トロフィーがキャプテンの三浦選手に手渡され、空高くトロフィー掲げました。
優勝という最高の結果で終えることができた、Nutifood Cup 2014。素晴らしい対戦相手と試合ができ選手・スタッフにとって貴重な経験をすることができました。そして、大会期間中も大会関係者の親切な対応のお陰でストレスなく試合を行うことができました。この場を借りて感謝を申し上げます。
最後に、現地または日本から応援してくださった皆様に心から御礼申し上げます。
応援ありがとうございました。U-19日本代表は2014年シーズンを素晴らしい結果と内容でスタートできました。10月に行われる、AFC U-19選手権に向けて引き続き活動していきます。
監督・選手コメント
鈴木政一監督
まずは、優勝という結果を出せたことに非常に満足しています。選手たちは、本当によく頑張ってくれました。12月からオフシーズンに入った選手が多い中で、コンディションの面で非常に心配していましたが、中1日で3試合というハードなスケジュールの中で、選手はチームの勝利のために運動量を落とすことなく質の高いプレーをしてくれたと思います。結果と内容の両方にこだわって試合に望みましたが、選手たちは実行してくれたと思います。10月のAFC U-19選手権に向けて良い経験をすることができました。チームは一度解散しますが、今後も継続的に活動し、10月に向けて良い準備をしたいと思います。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
三浦弦太選手(清水エスパルス)
優勝という結果で終わることができ、とても嬉しいです。今回の大会はとてもいいチームと試合をさせてもらえてとても良い経験になったと思います!個人としても今回の大会で初めてな経験が多く、とても勉強になりました!今日の試合は最後の方で辛い時間帯をしっかりと耐えて勝利することができたことは大きかったと思います!この経験をこれからにつなげてより成長していきたいと思います!
広瀬陸斗選手(浦和レッズユース)
ベトナム遠征では普段対戦できないチームと対戦できアウェイという雰囲気の中試合をすることができとてもいい経験になりました。試合では体格やスピードの違いに対応するのが難しく苦労しましたが試合をしていくうちに徐々に慣れ自分らしいプレーをすることができました。そしてチーム一丸となって戦い優勝できたのでよかったです。日本でもこの遠征で得た経験をいかし、最終予選でも選ばれるように日々の練習から努力していきます。
高木大輔選手(東京ヴェルディ)
今遠征はとても充実したものになりました。対戦相手やスタジアムの雰囲気などとても素晴らしかったです。特に最終戦のローマ戦では久しぶりのスタメン出場で正直緊張しましたが、本当に心からサッカーを楽しめたと思います。そしてなによりこの遠征を通じてUー19日本代表チームの団結力がさらに強まったと思います!今後は10月の最終予選に向けてまたチームで頑張って代表に呼ばれ続けるように頑張ります!本当に優勝できて良かったです!このチームで世界に行きたいです!
関根貴大選手(浦和レッズユース)
ベトナム遠征でまず目標としていた優勝を達成できて本当に良かったです。個人としてはこの大会でゴールを決められたのは良かったですが、90分間戦い切る体力がなく、みんなに迷惑をかけてしまい試合中なんども仲間に助けられました。他にも判断の所だったり仕掛ける間合いなど色々な面で課題が見つかりました。このチームにはお手本となる選手がたくさんいるので練習から盗んでいきたいと思います。日本に帰ってこの経験を生かして今年も頑張ります。
高木和徹選手(清水エスパルスユース)
優勝することができ、本当に良かったです!海外で試合して勝つことの難しさや色々な部分が日本とは違って、学べる部分が多く、とても良い経験になりました!今大会のゴールキーパー賞もいただけて、とても嬉しかったし、この恥ないようにこれからも頑張ります!
南野拓実選手(セレッソ大阪)
この大会を通して、チームとして優勝ができ本当によかったです。今大会3試合の中でチームとしての成果や個人としての課題も明確になったので、今年一年しっかりレベルアップできるように今後も頑張って行きたいと思います。応援してくださった皆様、ご声援ありがとうございました。
スケジュール
日付 | U-19国際フットボールトーナメントNutifood Cup 2014 | ||
---|---|---|---|
1月6日(月) | 15:40 | 第1戦 vs U-19 トットナム・ホットスパー |
|
1月8日(水) | 18:00 | 第2戦 vs U-19 ベトナム代表 |
|
1月10日(金) | 15:40 | 第3戦 vs U-19 AS ローマ |
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