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U-23日本代表 グループ首位でノックアウトステージへ
2016年01月17日
AFC U-23選手権 カタール 2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)に出場しているU-23日本代表は、1月16日の現地時間16:30(日本時間22:30)からGrand Hamad Stadiumでグループステージ第2節のタイ戦に臨みました。
第1節から先発メンバーを6人入れ替えた日本は、序盤から攻勢を仕掛けます。最初の決定機は6分でした。左サイドの豊川雄太選手からのクロスを、ゴール前へ飛び込んだ矢島慎也がボレーシュートで合わせます。直後の8分には浅野拓磨選手の左足シュートが左ゴールポストを、9分には豊川雄太選手のヘディングシュートがクロスバーを直撃します。
日本はその後もゲームの主導権を掌握し、27分に先制点を奪います。遠藤航選手の縦パスから鈴木武蔵選手が抜け出し、右足で鮮やかにゴールネットを揺らしました。
1-0で折り返した後半も、日本は前半と同様に集中して試合に入ります。49分、鈴木選手に代わって後半から出場したオナイウ阿道選手の仕掛けから相手守備陣を揺さぶり、原川力選手が左サイドを突破。原川選手がゴール前へ供給したクロスを、矢島選手がヘディングで合わせ、2-0としました。
リードを2点に広げた日本ですが、54分にピンチを迎えます。自陣ゴール前の競り合いで、PKを与えてしまったのです。しかし、相手選手のキックはクロスバーに弾かれ、危機をしのぎました。55分には相手の鋭いシュートがゴールマウスを襲いますが、GK櫛引政敏選手がファインセーブで防ぎました。
時間の経過とともにタイの運動量は低下していきますが、日本の活動量は落ちません。ボールへの鋭いアプローチで相手の攻撃の芽を摘み取り、ショートカウンターを効果的に繰り出します。
71分、手倉森監督がこの試合2人目の選手交代をします。浅野拓磨選手が退き、久保裕也選手が登場しました。久保選手はすぐに結果を残します。75分、高い位置でボールを奪った岩波拓也選手が、DFラインの背後へスルーパス。フリーで抜け出した久保選手のシュートがGKのセーブを弾いてネットへ吸い込まれたのです。久保選手は84分にも自ら獲得したPKを決め、チームに4点目をもたらしました。
残り時間がわずかになっても、日本は攻撃の手を緩めません。アディショナルタイムには、78分に矢島選手と交代していた南野拓実選手が、強烈な左足シュートで相手GKを脅かしました。日本はタイを4-0で下し、勝点を6に伸ばしました。
なお、日本と同じグループBのもう1試合、朝鮮民主主義人民共和国とサウジアラビアの一戦は、現地時間19:30から行われ、3-3の引き分けとなりました。この結果、日本はグループ1位でノックアウトステージへ進出することが決定しました。
監督・選手コメント
手倉森誠 監督(U-23日本代表監督)
前半はタイが勢いを持って向かってくることを覚悟していました。前半を1-0で折り返し、ボールの握り方や崩し方を考えたときに、アタッカーをどんどん代え、点を取って自信を深めてもらいたいと考えました。久保裕也選手は2点を取ってくれましたし、そのとおりになりました。この試合ではわれわれの総合力を示しながら、チーム全体として大会にうまく入っていきたいとの意図があり、第1節から多くの選手を入れ替えました。今日の結果によって、チームは勢いを増し、バリエーションを持ち、選手がフレッシュな状態で第3節以降に臨めると思います。ノックアウトステージで3試合を戦うつもりですから、色々な意味でのコンディションを整えさせるために、また、ノックアウトステージを勝ち抜いていく当事者意識を持ってもらうためにも、次の試合でも多くの選手を使っていきたいと考えています。
GK #1 櫛引政敏 選手(鹿島アントラーズ)
4点を取ったことはもちろん、無失点に抑えたことが大きいです。チームが今後、高いレベルを目指していくために、守備陣は最終予選で無失点に抑えることを意識しながらプレーしています。それを実行できたのは、今後の自信になると思います。自分自身も、2試合連続無失点で終えたのは自信になっていくと思います。前半は相手の勢いもあって、なかなかペースが握れませんでした。それでも失点はせず、先制することができました。後半に追加点を取ってからは、自分たちのペースでプレーできました。次の試合も無失点を目指し、複数得点を奪ってノックアウトステージに向けて勢いをつけたいと思います。
MF #3 遠藤航 選手(浦和レッズ)
1点目は鈴木武蔵選手が「裏」と声を出してくれて、彼が触れるところにボールを落とせばチャンスになると思ってパスを出しました。第1節を終えて、2点目、3点目を取れば試合運びが楽になると選手同士で話していました。前半からとても良い形でボールを動かし、チャンスもつくることができていました。その中で4点を奪ったことが、第1節からの改善点です。ただ、後半はPKを与えるなど、バタつく時間帯がありました。ゴール前で無駄なファウルをしてしまったことは、反省すべき点だと思います。
FW #9 鈴木武蔵 選手(アルビレックス新潟)
先制点を取るまでにもチャンスはありましたが、ポストやバーに弾かれたので、自分が決めたいという思いを強くしていました。得点シーンは遠藤航選手と目が合って、(相手DFの)裏へのボールを要求しました。相手より先にボールに触れば抜け出せると思いました。僕たちの目標はアジアの頂点に立つことなので、そこは見失わず、力を過信せずに今後も戦っていきます。自分も貪欲にゴールを狙っていきます。
FW #11 久保裕也 選手(BBCヤングボーイズ/スイス)
1点目の得点はゴロでGKを抜きたかったのですが、シュートが浮いてしまいました。入って良かったです。2点目は、シュートへ持ち込みたかったのですが、結果的にPKとなりました。今日の2点で個人的に流れに乗っていきたいですし、FWの自分が乗っていければチームはもっと良くなると思います。ノックアウトステージ進出は決まりましたが、そこが目標ではないので、次の試合もさらにチームが良くなるように戦います。
JFA-TV
スケジュール
AFC U-23選手権 カタール 2016 | ||
---|---|---|
1月13日(水) | 1-0 | グループステージ第一戦 vs U-23朝鮮民主主義人民共和国代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月14日(木) | AM | トレーニング |
1月15日(金) | PM | トレーニング |
1月16日(土) | 4-0 | グループステージ第二戦 vs U-23タイ代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月17日(日) | AM | トレーニング |
1月18日(月) | 17:45 | 公式トレーニング(@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月19日(火) | 16:30 | グループステージ第三戦 vs U-23サウジアラビア代表 (@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月20日(水) | AM | トレーニング |
1月21日(木) | TBC | 公式トレーニング(@未定) |
1月22日(金) | 16:30 19:30 |
ノックアウトステージ準々決勝(グループステージ1位の場合) (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) ノックアウトステージ準々決勝(グループステージ2位の場合) (@Jassim Bin Hamad Stadium) |
1月23日(土) | AM | トレーニング |
1月24日(日) | PM | トレーニング |
1月25日(月) | PM | トレーニング |
1月26日(火) | 16:30 |
ノックアウトステージ準決勝(グループステージ1位の場合) (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
1月27日(水) | AM | トレーニング |
1月28日(木) | PM | トレーニング |
1月29日(金) | 17:45 | ノックアウトステージ3/4位決定戦 (@Jassim Bin Hamad Stadium) |
1月30日(土) | 17:45 | ノックアウトステージ決勝 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
※時間は全て現地時間
AFC U-23選手権カタール2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)
グループステージ第三戦
1月19日(火) 日本時間 22:30キックオフ(予定)
カタール/ Grand Hamad Stadium
U-23サウジアラビア代表 vs U-23日本代表
テレビ朝日系列にて22:25より全国生中継
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