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U-16日本代表 フランス遠征「モンテギュー国際大会」3位で大会を終える
2017年04月18日
モンテギュー国際大会 3位決定戦 vs U-16デンマーク代表
2017年4月17日(月) キックオフ時間 13:30 現地時間80分(40分✕2)
Montaigu(フランス・モンテギュー)
U-16日本代表 2-1(前半0-0、後半2-1)U-16デンマーク代表
得点
56分 失点(U-16デンマーク代表)
65分 斉藤光毅(U-16日本代表)
73分 斉藤光毅(U-16日本代表)
スターティングメンバー
GK:山田大樹
DF:川本梨誉、狩野奏人、木村誠二、塚元大
MF:成瀬竣平、瀬畠義成、山本理仁、岩本翔、井上怜
FW:藤尾翔太
サブメンバー
GK:小久保玲央ブライアン
DF:本間洋平、森璃太、佐古真礼
MF:西川潤、谷本駿介
FW:ブラウンノア賢信、宮城天、斉藤光毅
交代
HT 藤尾翔太 → 西川潤
HT 成瀬竣平 → 谷本駿介
HT 木村誠二 → 斉藤光毅
65分 谷本駿介 → ブラウンノア賢信
80分 井上怜 → 森璃太
マッチレポート
U-16日本代表は17日(月)、フランス遠征「モンテギュー国際大会」の3位決定戦でU-16デンマーク代表と対戦し、2‐1で勝利しました。U-16デンマーク代表は、準決勝で惜しくもU-16フランス代表に敗れましたが、グループリーグでU-16ブラジル代表、U-16モロッコ代表に2連勝した強豪チームです。
最終戦、両チームとも是が非でも勝利したい一戦。日本も「自分たちから攻撃して、攻撃して、必ずメダルを持ち帰ろう」と強い気持ちで臨みました。序盤はお互い探り合いながら、日本はパス交換から連動した展開を、相手はカウンターからサイド攻撃を仕掛ける展開で、徐々にチャンスを作り出してきます。10分、相手に右サイドを突破され、鋭いクロスから強烈なシュートを放たれますが、GK山田大樹選手がこれを防ぎます。15分にはコーナーキックからMF瀬畠義成選手のニアへのクロスにMF井上怜選手がフリーになりますが、シュートは惜しくも外れます。その後はお互いクロスや最後のパスが合わず、なかなかシュートが打てない膠着状況が続き、前半はそのままスコアレスで終了します。
後半、勝利を目指し両チームとも攻めに出ます。43分、後半から出場した2人がチャンスを作り出します。MF西川潤選手のドリブルからスルーパスを送ると、DFの背後に抜け出したFW斉藤光毅選手がクロスを上げますが、井上選手のシュートは惜しくもゴールを外れます。日本は攻めの流れが出てきた56分、強烈なカウンター攻撃に遭います。中央付近でトラップミスからボールを奪取されると、一気にゴール前まで攻め込まれ、フリーで待っていた選手に冷静に決められて先制点を奪われます。しかし、日本は諦めず果敢に攻撃に出ます。斉藤選手がドリブルで仕掛け、西川選手に上手くスルーパスを合わせますが、シュートは惜しくもポストを直撃します。そして、65分、今度は西川選手のスルーパスに抜け出した斉藤選手が相手GKを交わし、シュートを流し込んで同点ゴールを奪います。勢いに乗った日本は、69分にクロスを西川選手が丁寧に折り返すと、FWブラウンノア賢信選手が決定機を迎えますが、相手GKのファインセーブで勝ち越しゴールはならず。それでも攻め続けると、73分DF川本梨誉選手がドリブルで力強く駆け上がり、ブラウン選手が上手くスルーパスに抜け出してクロスを上げると、斉藤選手が再び落ち着いてゴール左隅に流し込み、逆転ゴールを奪います。その後も攻めながら、守備陣が最後まで集中して守りきった日本は2-1で勝利。第3位で大会を終えました。
決勝はU-16ポルトガル代表が地元U-16フランス代表を3-1で破り、優勝。日本は決勝の舞台を経験できませんでしたが、各大陸の強豪国と真剣勝負し、選手はかけがえのない経験を積むことができました。
U-16日本代表は、6月に仙台で開催されるU-16インターナショナルドリームカップに出場し、各大陸の強豪チームと対戦します。
監督・選手コメント
森山佳朗 監督
U-16日本代表の活動は、昨年5月にイタリアで開催されたデッレナツィオーニトーナメント以来2度目の活動となります。この遠征に参加した選手は、わずか5人しかおらず、一つ上の世代に参加したことがある選手が数人いるといった、国際経験が少ないメンバーでの活動となりました。3チームで争う予選グループでは、U-16ベルギー代表、U-16アメリカ代表といった強豪に対し、全員の組織力とハードワーク、そして相手のペナルティエリア付近で日本の武器と言える機動力を発揮することができて僅差で競り勝ち、グループリーグを首位で突破することができました。
準決勝では、U-16ポルトガル代表と対戦しました。決勝で地元U-16フランス代表を3-1で破り優勝したポルトガルのレベルは非常に高く、攻撃面ではポルトガルの迫力ある連動したプレスと球際の強さにほとんど日本の特徴を出させてもらえず、守備面では前線の選手の個人技に翻弄され、1-2という点差以上に力の差を見せつけられました。改めて止める・蹴る・運ぶといった基本の質、プレッシャーの中での判断スピードやプレースピードの必要性、守備でも1対1の対応力、危険察知能力、ヘディングをパスにすることなど課題がはっきりと浮き彫りになりました。
最終戦のU-16デンマーク代表との試合で逆転勝ちし、第3位とフェアプレー賞という結果を得ることはできました。選手たちにとって、「世界基準の相手と戦うためのクオリティやインテンシティは、日常の意識や取り組みを変えていかねば得られない」ということを、強烈に感じることができた貴重な機会となったと思います。この遠征を通して、選手各々が自分の課題を強烈に胸に刻んで、これからの成長角度を上げるきっかけにして欲しいです。
MF #8 川本梨誉 選手(清水エスパルスユース)
3位決定戦までなかなか出場することができずに悔しい思いをしていたので、今日は必死にプレーしました。初めてやるポジションでしたが、自分なりに考えハードワークすることができました。運動量をもっと増やして、判断スピードやプレースピードを上げないと、世界では通用しないことが改めてわかりました。当たり負けしない体作りを真剣にしたいと思います。この大会では、出場機会を多く得ることができませんでしたが、その分サッカー以外の自立心や表現力などピッチ外の重要なことも多く学ぶことができました。この経験を忘れず、継続して日本代表に招集されるよう頑張っていきたいです。
MF #5 瀬畠義成 選手(JFAアカデミー福島U18)
素晴らしい決勝を皆で観戦し、優勝したU-16ポルトガル代表のチーム力、個人力、メンタル、1対1の強さ、さまざまなことを学びました。3位は決して悪い成績ではないですが、やはり決勝に出場したかったです。今日の試合では、ボールをできるだけ保持して、攻撃し続けることをチームのテーマとして臨みました。前半は落ち着いてボールをさばくことができましたが、回しているだけでテンポが悪く、相手守備陣に怖さを与えられなかったです。後半、積極的に前へ前へ仕掛け、DFの背後を狙うことで次々とチャンスが出てきました。苦しい時間もある中で、耐えて逆転して勝てたことは大きい勝利でした。この遠征で、欧州特有の天然芝に苦しみ、止める・蹴る・運ぶがまだまだ精度が低いことを感じました。また観察力、ボール奪取力、足りないところを肌で感じたので、所属チームに戻り、課題を真剣に克服したいと思います。
MF #9 西川潤 選手(桐光学園高)
本日は途中出場でしたが、試合の入り方は悪くなかったと思います。次々に攻撃を仕掛けるというチームの目標があって、後半から攻め続けて勝ちきれたことは良かったです。個人としては、得点はできませんでしたが、アシストも決めて、守備面でもこれまでの試合以上にボール奪取もできました。本遠征で、1対1の強さ、縦へ抜けて右足でのシュート、攻守の切り替え、常にハードワークすること、90分間走れる体力など課題を多く持ちました。もっと攻守に自主性を持ってプレーしたいですし、自分で試合を決める選手になりたいです。
モンテギュー国際大会 最終順位
1位:U-16ポルトガル代表
2位:U-16フランス代表
3位:U-16日本代表
4位:U-16デンマーク代表
スケジュール
モンテギュー国際大会(Mondial Football Montaigu) | ||
---|---|---|
4月11日(火) | PM | トレーニング |
4月12日(水) | 2-0 | vs U-16ベルギー代表(Mouilleron Le Captif) |
4月13日(木) | 3-2 | vs U-16アメリカ代表(Mouilleron Le Captif) |
4月14日(金) | TBC | トレーニング |
4月15日(土) | 1-2 | 準決勝 vs U-16ポルトガル代表(Montaigu) |
4月16日(日) | TBC | トレーニング |
4月17日(月) | 2-1 | 3位決定戦 vs U-16デンマーク代表(Montaigu) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
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