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【AFCアジアカップ2019ニューカマー紹介】日本代表も2試合を消化。大会で出現した新鋭を紹介
2019年01月15日
<文:エル・ゴラッソ編集部>
序盤戦から白熱した試合が展開されているAFCアジアカップUAE2019。その中で早くも輝きを放っているニューカマーがいる。
筆頭は、カタールのアルモズ・アリだ。高度な技術と抜群の身体能力を兼ね備える22歳のストライカーは大活躍。レバノン戦でこぼれ球を押し込んで自身の初得点を決めると、朝鮮民主主義人民共和国戦では4得点をたたき出した。1点目を左からのクロスを見事なファーストコントロールで流し込むと、2点目は右からのクロスを技ありのヒールシュートで決めた。3点目は味方のスルーパスからディフェンスの背後に抜け出して流し込み、4点目は左ワイドでラストパスを受けたあと、角度の難しいところから正確にゴール隅を射抜いた。これで5得点となり、得点王争いをリードしている。
これまでの1大会での最高得点は1996年大会のアリ・ダエイ(イラン)の8得点。当時は決勝まで進んでも6試合だったが、このままアルモズ・アリがカタールの躍進を導く活躍を見せれば、準決勝までの6試合でも記録更新は可能だろう。
インパクトと言う意味ではイラクのモハナド・アリ・カディムも負けていない。18歳で10番を背負い、ベトナム戦では超絶テクニックを披露してディフェンスをかわし、鮮やかなミドルシュートでゴールを決めた。その後のイエメン戦でも、相手陣内ボールをかっさらって横へのドリブルで3人をかわし、最後はブロックに来たディフェンスの股下を抜くシュートでゴールネットを揺らした。
また同じイラクに、もう1人。ベトナム戦でチームの流れを引き寄せる同点ゴールを決めた22歳のMFフマム・タリクは、活動量にあふれたテクニシャンだ。カタネッツ監督も特別な期待を寄せている。強豪との戦いが続く決勝トーナメントではさらに頼りになりそうだ。
元日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が率いる開催国のUAEでは、23歳のMFハルファン・ブバラクの活躍が目立っている。中盤を所狭しと駆け回りながら、ボールを持てば多彩なテクニックを発揮。2試合目のインド戦ではチームが苦しい戦いを強いられる中でディフェンスを破り、難しいコースからゴールを決めた。サイド攻撃が主体のチームにあって、中央の前方でエースのマブフートと強力な縦のホットラインを築いている。
日本と同じく2連勝でF組の突破を決めたウズベキスタンは23歳の新エースであるエルドル・ショムロドフが前線から攻撃をけん引しており、トップ下の22歳MFジャボクヒル・シディコフとともに迫力ある攻撃を生み出している。同じ22歳の右MFドストンベク・カムダモフはトルクメニスタン戦でシディコフのゴールをアシストした。
ここまでは比較的、オフェンシブなポジションでニュースターが台頭している。その一方で、ディフェンシブなポジションは経験のある中堅以上の選手のプレーが目立つ。これから、2試合ですでに決勝トーナメント進出を決めた国がこれまで出番の無い若手にチャンスを与えるケースも多くなるだろう。日本代表にしても、北川航也などがチームメイトのアクシデントを受けて抜擢されている。これからの後半戦でも、いろいろなことが起こりうる。その中でより輝きを放つニュースターが誰なのか。さらに注目してチェックしていくことをお勧めしたい。
スケジュール
AFCアジアカップUAE2019
大会期間:2019/1/5(土)~2019/2/1(金)
グループステージ:
2019/1/9(水) 20:00キックオフ(日本時間)
日本代表 3-2 トルクメニスタン代表
2019/1/13(日) 22:30キックオフ(日本時間)
日本代表 1-0 オマーン代表
2019/1/17(木) 22:30キックオフ(日本時間)
vs ウズベキスタン代表
地上波放送:テレビ朝日系列にて生中継 予定
BS放送:NHKBS1にて生中継 予定
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