ニュース
U-17日本代表、イングランドと接戦を演じるもラウンド16で敗退 ~FIFA U-17ワールドカップインド2017~
2017年10月18日
FIFA U-17ワールドカップインド2017のノックアウトステージが10月16日(月)にスタートし、U-17日本代表は17日(火)にU-17イングランド代表と対戦しました。
1勝1分け1敗でグループEを2位で突破した日本に対し、イングランドは3戦全勝でグループFを通過。3試合でフランスに次ぐ11得点を挙げた強力な攻撃陣を誇る強豪が日本の前に立ちはだかりました。
最初のチャンスは日本に訪れます。4分、久保建英選手から左サイドでパスを受けた上月壮一郎選手がカットインして右足を強振。これは相手GKのセーブに阻まれるも、いい形でファーストシュートに持ち込みます。しかし、ここからイングランドが個の能力の高さを発揮していきます。14分、中盤でボールを奪われると、Angel GOMES選手からのパスを受けたRhian BREWSTER選手に決定的なシュートを放たれますが、GK谷晃生選手のファインセーブでゴールを許しません。さらに28分にはペナルティーエリア右に抜け出したBREWSTER選手が右足で狙いますが、今度は右ゴールポストをたたき、難を逃れます。
日本は相手の高い位置からの猛プレスに遭い、なかなか攻撃の糸口をつかめません。それでも37分には平川怜選手のドリブル突破から中村敬斗選手がシュート。相手DFに当たったこぼれ球を上月選手が押し込もうとしますが、シュートは枠を外れてしまいます。前半アディショナルタイムにも久保選手のパスから上月選手が右足で狙うもシュートはゴールの上へ。苦しみながらもスコアレスで試合を折り返します。
日本は、54分に中村敬斗選手に代えて椿直起選手を投入。右サイドで椿選手と久保選手が起点をつくり、徐々に試合のリズムをつかんでいきます。69分には椿選手からのパスを福岡慎平選手がヒールパスでつなぎ、久保選手がペナルティーエリアの外から左足で狙いますが相手GKがキャッチ。84分にはNya KIRBY選手に決定的なシュートを放たれますが、小林友希選手がスライディングでなんとか弾き返します。
最後まで諦めない日本は、87分に椿選手から宮代大聖選手が右足で、その1分後に久保選手がドリブルから左足でシュートを放つも、いずれも相手DFに防がれ、ゴールネットを揺らすことができないまま前後半が終了。今大会初のPK戦に突入します。互いに全員がPKを成功して迎えた日本の3人目、喜田陽選手が放ったシュートは相手GKに阻まれてしまいます。イングランドの5人全員に決められ、PK戦を3-5で落としたU-17日本代表はラウンド16で敗退。森山佳郎監督と共に歩んだ2年半の戦いに幕を降ろしました。
監督・選手コメント
森山佳郎 監督
選手たちの最後まで諦めずに極限まで戦う姿に心を打たれました。選手たちとの2年半の旅は終わってしまいましたが、本当に素晴らしいハートを見せてくれました。格上の相手に対して、我慢しながらみんなで声を掛け合って戦い、組織的なサッカーを見せることができたのではないかと思います。足りなかった部分はゴールにつながるクオリティー、ゴールに向かう迫力、ラストのところ。選手たちは全員大泣きしていましたが、その涙をこれからの大きな成長のエネルギーにしてほしいです。
GK #1 谷晃生 選手(ガンバ大阪ユース)
世界大会の厳しさを感じました。一つ一つのプレーの質をもっと磨いていかなければ上ではやっていけないと感じました。この大会を経験したことでもう一度世界で戦いたいという気持ちがさらに強くなりました。東京オリンピックや次のFIFA U-20ワールドカップなど、自分にとって目指すところがまた増えました。大きな財産、かけがえのない大会になったと思います。
MF #10 福岡慎平 選手(京都サンガF.C. U-18)
前半は消極的なプレーもありましたが、後半はチャレンジャー精神を持ってどんどん前にいくことができました。2年半、森山監督の下でプレーできて本当に幸せでした。世界一の監督にしたかったのですが、僕自身の中では世界一の監督ですし、この2年半、このメンバーとプレーできて本当に楽しかったです。このメンバーで優勝して終わるのが一番良かったですが、これからオリンピックやA代表があるので、そこでまたみんなに会えるように、そして優勝できるように成長していきたいです。
MF #14 上月壮一郎 選手(京都サンガF.C. U-18)
個人的には終わったときに10回仕掛けて10回ボールを取られても思い残すことがないように積極的にプレーしました。フランス戦ではボールを下げたり、仕掛ける回数が少なく後悔していたので、今日は持ったら全て前にいこうと思っていました。シュートを打つことはできましたが、得点を決めることができなかったのでさらに磨いていかなければいけません。今日でこのチームが解散するということは実感がありませんが、みんなで後悔をしない試合ができて本当に良いチームだったと思いました。
スケジュール
FIFA U-17ワールドカップ インド2017 | ||
---|---|---|
10月6日(金) | PM | トレーニング |
10月7日(土) | PM | 公式トレーニング |
10月8日(日) | 6-1 | vs ホンジュラス (Indira Gandhi Athletic Stadium) |
10月9日(月) | PM | トレーニング |
10月10日(火) | PM | トレーニング |
10月11日(水) | 1-2 | vs フランス (Indira Gandhi Athletic Stadium) |
10月13日(金) | PM | トレーニング |
10月14日(土) | 1-1 | vs ニューカレドニア (Vivekananda Yuba Bharati Krirangan Stadium) |
10月15日(日) | TBC | 移動またはトレーニング |
10月16日(月) | TBC | トレーニング |
10月17日(火) | 0-0 (PK3-5) |
ラウンド16 vs イングランド (Vivekananda Yuba Bharati Krirangan Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
FIFA U-17 ワールドカップインド2017
大会期間:2017年10月6日(金)~10月28日(土)
関連ニュース
- 日本代表 2017/10/17 U-17日本代表、いよいよノックアウトステージ初戦 ~FIFA U-17ワールドカップインド2017~
- 日本代表 2017/10/15 U-17日本代表 ニューカレドニアと引き分け、グループ2位でノックアウトステージ進出~FIFA U-17ワールドカップインド2017
- 日本代表 2017/10/14 U-17日本代表 ノックアウトステージに弾みをつけるべく、ニューカレドニア戦に臨む~FIFA U-17ワールドカップインド2017
- 日本代表 2017/10/12 U-17日本代表、フランスに敗れて1勝1敗に ~FIFA U-17ワールドカップインド2017~
- 日本代表 2017/10/11 U-17日本代表 グループステージ第2戦はフランス戦 ~FIFA U-17ワールドカップインド2017~
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定